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映画 『ぬくめどり』(☆☆☆)

鷹匠さんのドキュメンタリー。
題名の意味は、作品冒頭で紹介されるのだが、
鷹の性格の一面を表す言葉であり、親近感が湧く話でもある。
今作では、「天皇の鷹匠」花見薫の後を継いで、
東京近郊などで精力的に活動している現代の鷹匠田籠善次郎氏と、
そのお弟子さん、そして忘れてはならない鷹たちえお追いかけている。

人と鷹との絆。
鷹匠を目指す二人の女性。
正月二日に浜離宮で行われた高層ビルからの放鷹。
そして、別れ…。
鷹が美しいばかりでなく、
その美しさを保つ努力や、技術と心の伝承などが紹介されていく。

現在、鷹匠を目にする機会はそう少なくない。
札幌の円山動物園では定期的に鷹匠(特別な免許とかは存在しないらしい)による、
トビのフリーフライトや鷹匠体験が見られるし、
今年で言えば北大構内で鷹匠さんによる何らかの撮影があったし
(撮影後、鷹がなかなか帰りたがらずに、鷹匠さんがずいぶん難儀していたが…)、
そういう意味では後継者育成もそれなりに進んでいるように思われる。
しかし、鷹匠には鷹が必要なのである。
そして、都会において鷹は食物連鎖の頂点に君臨できるほど強い存在ではない。
浜離宮での放鷹では、
リハーサルでカラスにジャマされ
(ヤツらは集団で鷹を襲い、突き殺すこともあるらしい)、
本番ではトビにジャマされ
(同じタカ目タカ科だが、トビの方が体格が大きい)、
結局鷹匠のもとにたどり着けなかった。
もっとも、カラスやトビにしてみれば、
鷹匠のやってることは領空侵犯であり、
彼らが全力で排除するのも仕方ないのであるが…。
鷹匠は人を育てると同時に、鷹も育てなければならない。
そこに難しさがあることを改めて思い知らされた。

あなたの周りにも、鷹匠さんがいるかもしれない。
ぜひ一度、彼らの技と心に触れて、楽しんでもらいたい。
それが、伝統文化を守る一助になれば、また幸いである。

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