映画 『サスペクト 哀しき容疑者』(☆☆☆☆)
上映前に、主役を演じたコン・ユが言い訳がましいことを言っていたが、
アメリカ以外の国で制作費が少ないなんて言ってはいけないし、
制作費で全てが決まるなら、
アメリカ以外の国の映画は全部クソということになるので、
限られた制作費の中で相応の努力をすればとりあえずは良いのである。
そういう意味で今作は、非常に頑張ってる映画だと思うし、
こういうシチュエーションは確かに朝鮮民族にとっては不幸な状況ではあるが、
こと韓国映画界にとっては大きな武器だと思うので、
大いに活用してやればいいのである。
しかも、実写版『ルパン三世』のアクションが韓国製であることを考えれば、
韓国もまたアジアンアクションというムーヴメントに
しっかりと乗ってると言えるし
(近日公開の『ザ・レイド GOKUDO』もオリジナルはインドネシア映画)、
また今作はカーチェイス込みで相当出来がいい。
けっこうハデにぶっ壊すわぶっ放すわで、
少ない制作費の中で充分以上にスペクタクルを表現していると言えるだろう。
ストーリーもまあまあしっかりしてるし、余韻も悪くない。
劣化ハリウッド映画と言えなくもないが、
ワシは欧米人とメンタリティが違うので、
今作のような心象風景の方がワシ的にはしっくり来るのである。
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