映画 『ヘラクレス』(☆☆☆)
半神半人の神話と言うよりは、貴種流離譚。
ヘラクレスの物語というよりは、
「ピープルズ・チャンピオン」ことロック様
(ドウェイン・ジョンソンのプロレスラー時代のリングネーム)の物語。
もっと言えば、『ザ・ヘラクレス』がいちおう半神半人のヘラクレスだったのに対し
(神の力もちゃんと使うしね)、
今作のは人間離れした怪力の持ち主ではあるが、おそらく完全なる人間。
だからこそ仲間も必要だし、手練手管だって使う。
「12の難行」も置き換えられる部分は人間に置き換えたりしてるし、
あくまでもヘラクレスにハクをつけるための物語に過ぎない。
そういう意味でも今作は、貴種流離譚として捉える方が妥当だし、
広告の文句通り「偽りの伝説」に彩られた虚飾の英雄から、
「真の英雄」へと成長するビルドゥング・ロマンス(成長譚)とも見ることができるだろう。
ドウェイン・ジョンソンという素材を生かし切ったという意味では、
今までの出演作の中では上位に入るだろうが、
ストーリー自体はありきたりなので、
アクション映画らしく「ストーリーなど飾り」と割り切って、
筋肉が躍動する様を存分に楽しむのが正解の映画。
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