映画 『泣く男』(☆☆☆)
タイトルの意味が最後まで観ないとわからないのだが、
観終わって切ない気持ちになる映画。
ゴン(チャン・ドンゴン)には、母親と離ればなれになった子供の気持ちが、
痛いほどわかっていたのである。
だからこそ、最後の仕事を結局は引き受けたのだろう。
おそらく、自分の死に場所と心得て…。
そして、だからこそ他のヤツの手にかかって死ぬことは、
彼としてはあってはならないことであり、
当然母親のモギョン(キム・ミニ)を死なせるわけにはいかないわけである。
ただ、南北関係無しの韓国映画は、
どうしても既視感が漂ってしまう。
現在「ノワール系」の映画は、香港やフランスなどでも盛んに撮られており、
また純粋にガンアクションという意味で言えば、
やはりアメリカの量産ぶりには負けるだろう。
そういう中において今作は、
アジア系ではシンパシーを感じるものの、
他の作品の中で埋もれてしまうような
インパクトの弱い作品に落ち着いてしまったのが残念。
広告でゴンの行動原理がある程度ばれてしまっているので、
ラストもあまり驚くものではなかったしね。
そういう意味では、広告が失敗作と言えなくもない。
少々もったいない作品ではある。
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