« 映画 『レクイエム 最後の銃弾』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『リヴァイアサン』(☆☆☆) »

映画 『365日のシンプルライフ』(☆☆☆)

ワシの部屋も、片づけ切れないほどのモノであふれているが
(片付ける暇もないほど映画観に行ったりしてるせいもあるんだが…)、
今作の主人公(であり監督)もカノジョにふられたからって
ヤケ買いしてモノであふれさせちゃってるんだから、
なかなかのものである。
しかし、「国司は倒れたところの土をも拾う」でもないが、
こういう企画を思いついて、自ら実行するんだから、
着眼点もさることながら、そのたくましさにも感心する。

北欧だけあって、セントラルヒーティングがあり、
あとはコンロと水道があるだけのマンションの一室から物語が始まる。
いわゆる「モノ」の類は、一度すべて貸倉庫に預けた状態。
主人公は、モノを買い足さずに倉庫から必要と思うものを
1日につき1つずつ持って帰ることができる。
初日、彼はなんと裸一貫(!!!)。
しかも外は雪が積もっており、時間はまだ夜中
(その状態で昼間外に出たら、企画は即中止だもんなぁ…)。
気になる初日の選択は…、コート。
まぁ寒いし、自由に外出できないのはさすがに厳しいもんねぇ…。
そこから、身内や友人の助けも借りつつ、きちんと仕事もこなし、
企画は進んでいく。
はじめのうち服飾品が続くのは、
衣食住のうち食と住は確保されているからだし、
文明社会において裸を隠すことは、やはり必須だからであろう。
しかし、衣食住がそろってしまうと、絶対に必要なものがなくなってしまうようで、
倉庫に行ったり行かなくなったり。
携帯電話を取りに行くまで実に4か月かかっている。
理由は、「なくてもとりあえず不便ではない」からだが、
現代において「絆」を保つためにはやはり携帯電話がないと不便なようで、
メールを使って怒られてしまうありさま。

「人生はモノでできていない」という、主人公の祖母の発言は、
まさに金言であろう。
ところが、資本主義というのは、
モノが動いて成立する社会と言っても過言ではない。
そういう意味では、ワシもそういう資本主義社会に毒されているクチであり、
既にそういうところから半ば離脱している人も、
テレビで取り上げられる時代になってきている。
日本は、もともと「もったいない」社会である。
早くから循環型社会をかなり高度に実践していた国であり、
リサイクルショップなどの形で現代にも生かされている状況である。
もともと不用品を買い揃えてしまっているところから始まっているように、
途中から必要なモノがなくなるのは予想できていたが、
自分のライフスタイルを見つめ直すという意味でも、
着眼点の面白い映画である。

P.S.
今作を観て、『笑う犬の冒険』の「小須田さん」のコントを思い出したのは、
たぶんワシだけではないはず…。

« 映画 『レクイエム 最後の銃弾』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『リヴァイアサン』(☆☆☆) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画 『365日のシンプルライフ』(☆☆☆):

« 映画 『レクイエム 最後の銃弾』(☆☆☆☆) | トップページ | 映画 『リヴァイアサン』(☆☆☆) »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ