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映画 『ランナーランナー』(☆☆☆)

最近じゃあ、日本国内にもカジノ作ろうか、
みたいな風潮があったり無かったりだけど、
カジノの現実は基本的には今作が雄弁に語ってる通りである。
とはいえ、冒頭の「人生はギャンブルである」は、
基本的にリスクの取れない日本人にとっては耳の痛い話であろう。

今作では、実際にあったオンラインカジノ上での事件を切り貼りして作られている。
アフィリエイトで、プリンストン大学内を中心に
オンラインカジノに誘導して学費稼ぎをしていた
リッチー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、
そのことが学校にばれてしまう。
「カジノ勧奨をやめなければ退学」と言われてしまうが、
やめてしまったら学費が払えないのでやっぱり退学なので、
もうこの時点で大学が第3の道を示してあげなければ、
その生い立ち(父親がギャンブル中毒)を考えれば、
当然やめるわけもなく、リッチーは学費捻出のために
全財産をかけた大勝負に打って出る。だが惨敗。
しかし、そこは名門プリンストン大学。
「こんなに勝ち続けられるのは宝くじ4回ぐらい当たるぐらいの奇跡」
という結果を弾きだし、カジノ側のイカサマを暴き出す。
リッチーは、そのデータを持ってそのオンラインカジノの運営局がある
コスタリカに乗り込み、経営者のブロック(ベン・アフレック)に直談判する。
リッチーの頭脳を見込んだブロックは彼を抱き込み、
さらにカジノを大きくしようともくろむが、
その矢先FBI捜査官のシェイバース(アンソニー・マッキー)に拉致され、
ブロック逮捕に協力するよう詰め寄られてしまう。
シェイバースの話を聞きブロックに不信感を抱く一方、
手段を選ばないシェイバースのやり口にも疑問を抱くリッチーは、
その両方を手玉に取ろうと画策するのだが…。

この3人が揃いもそろって、「ひと山当てたい」ギャンブラーそのものだということ。
だからこそ、このテーマにふさわしいわけであるが、
今やカジノもオンライン化されたわけだし、
カジノですった武勇伝を持つ芸能人や、
某製紙会社の御曹司など、カジノに溺れた日本人も少なくないかもしれない。
だからといって国内にカジノをつくることに賛成というわけではないが、
コレも今作冒頭で言っていることだが「株や不動産投資もギャンブル」なわけで、
NISAなんて制度作って国民に株式投資を勧奨してる時点で
堂々と「ギャンブル禁止」と言える国ではないわけである。
まして、駅直近にコレでもかというぐらい派手なネオンを出した
パチンコ屋があるこの国日本である。
ぶっちゃけ、「良いじゃん、カジノぐらい」と思わんでもない、
というのがワシのスタンスではある。

もう一つ、今作の主な舞台となるコスタリカという国である。
オンラインカジノの経営者であるブロックを毛嫌いしている一方で、
賄賂が横行し、腕っぷしでわりとなんとかなってしまうようでもある
(日本にもそういう時期があって、
だからこそヤクザが必要悪として存在していたわけであるが…)
もともと、ギャンブラーにとっては天国のようなところであったみたいだし、
そういう意味ではブロックも必要悪的な存在と言えるのかもしれない。

リッチーが危ない橋を渡ってるわりには、けっこう周到に準備してるので、
そういう意味では緊張感はやや低めかも知れないが、
それでも最後のどんでん返し(タイトル通りのランナーランナー)が
決まった瞬間はなかなか痛快ではある。

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