映画 『パワー・ゲーム』(☆☆☆)
老人=既得権なところは、日本と変わらないアメリカ。
しかし、その対抗軸となるべき若者の元気度というか、
野心的なところが日本とアメリカの大きな違いだろう。
要するに、日本人の若者は、年寄りたちのいい食い物にされており、
労働力も資産も彼らのために搾取されていると言えなくもない。
それでいて、選挙には参加しないでは、
この構造は変わっていかないことだろう。
ましてや、いいように年寄りのおもちゃになった若者(リアム・ヘムズワース)が、
年寄りどもに一矢報いようというもの。
さらに、そこに恋愛なんかも絡めてくるところがいかにもアメリカ流。
日本なら「リア充爆発しやがれ」なんて言われかねないところだが、
ワシは、欲望こそが世界を転がしていくと思ってるから、
若者はこのぐらいギラギラしてないとホントはいけないんだろうな、と思うわけで…
(自分は全然そういうことしてこなかったのに、よく言うよねぇ)。
でも、ホリエモンがあんなメにあって(よく復活したよねぇ、実際)、
若者の草食化がいよいよ進行してしまって、
それでなくてもイノベーションの起こせないこの国で、
以前にも増して何も生まれない国になってしまった。
戦後の復興や、あの地震以降の復興を「奇跡」と言っているが、
「奇跡」と言ってる時点で脆弱さを認めてしまってるようなものであって、
あのリーマンショックがほとんど無かったことになってるアメリカは、
それを「奇跡」とは呼ばないわけである。
せいぜい、「そんなこともあったよねぇ」ぐらいなものである。
このたくましさこそ、若者は見習わなければならないだろう。
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