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映画 『フランキー&アリス』(☆☆☆☆)

実在した解離性同一性障害(わかりやすく言うと多重人格)の女性
(ハル・ベリー)と、
その治療を行った医師(ステラン・スカルスガルド)の顛末を描く今作。
解離性同一性障害について丁寧に描かれており、
同じ脳を共有していながら、
嗜好や思考はもちろんのこと、身体能力にまで影響を与えてしまうというのは、
ど素人のワシみたいなもんでも実に興味深いわけである。
そして、なんといっても医師の真摯な取り組みようには、
感服してしまうわけである
(絶好の研究材料だと考えていただけかもしれないが…)。
彼女の中にある3つの人格全てから同意を取り、
全ての人格を分け隔てなく救おうというのは、
理想としてはもっともなんだろうが、
他の医師の反応を見ても、普通に考えれば「絵空事」とみなされていたのだろう。
それを彼は、結果として成し遂げたわけだから
(テキストによる後日談では、寛解したようだし…)、
彼の治療法は間違ってなかったということなのだろう。

また、彼女が歩んみ、そして他の人格が生まれた理由を探求する過程と、
その結論も興味深い。
愛だけで、すべてが解決すると思ったら大間違い。
やはり、愛の形は人それぞれであり、
そのことがかえって愛する誰かを傷つけたり、
苦しめたりする原因になったりもする、ということなのであろう。
小粒ではあるが、佳作と言えるだろう。

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