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映画 『聖者たちの食卓』(☆☆☆)

インドにおいて反バラモン(=反カースト)の宗教として生まれた
シク教の総本山であるハリマンディル・サーヒブ(別名黄金寺院)で
実に600年間行われている無料(!)食堂の一日を、
余計なナレーションやBGMを排し、
ただひたすら垂れ流すというドキュメンタリー。
無料、かつ1日に10万人が食するということで、
清潔に保つためのルールや、
教義にのっとったルールなどがあるが、
それ以外は実にインドらしいカオスそのもの。
そして、その10万人分の食事を作り、場所や食器を用意する人々の無償労働が
実に淡々と行われて行く様は、
学校給食の様子に似た懐かしさを覚えると同時に、
インドらしい階級や老若男女といった区別が排された、
素晴らしきカオスが広がっている様を疑似体験できるわけである。

昨日、某番組で「日本人がなぜ行列に並ぶのか」という話をしていたが、
理由は簡単で「数量限定だから」という視点が抜け落ちていて、
やたら日本人の精神性の話ばかりしていたわけだが、
今作を観ていると実に滑稽に思えてしまう。
ハリマンディル・サーヒブぐらい潤沢に物量を用意できれば、
そもそも行列を作る必要も、割り込みを気にする必要もないはずなのである
(実際、当地は現在巡礼地としてだけでなく、
観光地として大いににぎわっているらしい)。
寺院を一通り見学し、おなかがすいたら無料食堂に行き、
祈ったり、沐浴したり、はてはこの寺院で一夜を過ごすことも可能なようである。

決して親切な作りではないが、
むしろ余計な演出をしていないという意味では実に潔い作品である。
ワシの「死ぬまでに行ってみたい場所」リストに、
間違いなく加わる場所の一つだろう
(まだ、そういうのを真面目に作ったことは無いが…)。

P.S.
「日本人がなぜ行列に並ぶのか」の話に関して、
ワシとしては別に言いたいことがあるわけだが、
それはまた別の機会に披瀝できたら…、と思う。

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