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映画 『ホビット 決戦のゆくえ』(☆☆☆☆)

長き旅路の果てに待っていたのは、
新たなる旅立ちと、様々な別れ。
我々観客も、ひとまずこのシリーズとお別れするわけだが、
戦争の悲哀というものを今作は見事に見せつけてくれている。

前作からの続きで、まずは竜が山から下りてくるわけだが、
案外あっけなく倒されてしまう(もっとも、代償に街一つ焼き尽くされるわけだが)。
しかし、それは現代史で言えば「冷戦」の終結を意味するだけのようなもので、
脅威が取り払われた後には宝の山が残され、
その利権をめぐって各種族がその山に群がる。
一方、故郷である山を取り戻したドワーフの主は、
すっかり黄金の山に魅入られ、苦楽を共にした旅の仲間さえ信用できず。
エルフやオークが攻め込んできて、
主のいとこが手勢を連れて救援に出てきても、
主は王宮を墨守するばかりなのだが…。

今回は、本来主人公であるはずのビルボ(マーティン・フリーマン)は
どっちかというと狂言回しで、
主役はドワーフの主であるトーリン(リチャード・アーミテージ)の方。
もっとも、今シリーズ全体がトーリンの成長譚と言えなくもないわけだが、
今回は特に悩み深い。
すっかり欲望の虜となり、富の独占を企てる暴君なのである。
ビルボは、そんな彼にの目を覚まそうと奔走するのだが、
猜疑心の塊となったトーリンには通じない。
そのうち、多くの血が流され、最終防衛線が破られそうになって初めて、
自分が犯してきた過ちに気づき、ついに打って出るわけだが、
その辺りから第二部スタートって感じで、
今シリーズで作り上げてきた様々な因縁を一気に清算。
その結末は…、まぁ皆さんで確かめてください。
トーリンは、最後にようやく王たるにふさわしい男になったわけだが、
それだけにクライマックスでのビルボとの別れは、ことさら哀愁を誘う。

他にも見ごたえのあるシーン多数で、
続けて観てる人には当然おすすめである。
ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』とのつながりはやや希薄。

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