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「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-31

東京競馬の施行が不透明な状況ですが、
ひとまず予想だけは書き込むこととします。

東京09R 立春賞(4上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ⑯ラインハーディー
  ○ ③エバーグリーン
  ▲ ⑮フジマサエンペラー
  △ ⑩シュンドルボン

東京10R クロッカスS(3歳OP 芝短)
  ◎ ⑦ブリクスト
  ○ ①ニシノラッシュ
  ▲ ⑫ゴールドペガサス
  △ ③コスモヨハネ

東京11R 白富士S(4上OP 芝中)
  ◎ ⑨アズマシャトル  OPなら
  ○ ⑪アロマカフェ    馬場渋れば
  ▲ ④スーパームーン 東京実績買って

京都08R 牛若丸ジャンプS(4上JOP 障害)
  ◎ ⑦チョイワルグランパ 地脚高い
  ○ ②タマモプラネット   センス感じる
  ▲ ⑨マサノブルース    実績上位

京都09R 梅花賞(3上500万下 芝長 1点)
  ◎ ①ライトファンタジア
  ○ ④レントラー
  ▲ ⑦カレンスフィーダ

京都10R 乙訓特別(4上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ②シンデレラボーイ
  ○ ⑫ベルリネッタ
  ▲ ⑨ダイナミックガイ
  △ ⑬ケイアイウィルゴー

京都11R 北山S(4上1600万下 D中 1点)
  ◎ ③ワンダーアシャード
  ○ ⑫エクストラゴールド
  ▲ ④セイスコーピオン

「新・中央競馬予想戦記」2015年第1開催を振り返って

①1/24、1/25の結果
 (1)1/24の結果
   5勝(若竹賞、初霞賞、アレキサンドライトS、なずな賞、金山特別) 4敗
    回収率 82.5%

 (2)1/25の結果
   5勝(若潮賞、アメリカジョッキークラブC、睦月賞、西尾特別、伊良湖特別)
    回収率 217.7%
    年間回収率 81.0%
    通算回収率 72.5%

②今開催を振り返って
 (1)アメリカジョッキークラブC的中により、以下のカテゴリーが好成績
  ○重賞全体、特にGⅡ
   (全体:9戦118.7% :6戦65.4% :3戦234.2%)
  ○芝中距離
   (全体:43戦94.8% 短距離:23戦88.1% 中距離:16戦121.8% 長距離:4戦17.5%)
 (2)中京コースも良さげ
   (12戦通算 100.7%)
 (3)オープン戦が今ひとつパッとしない
   (10戦通算 34.9%)

③今開催の総括
 2週目からOP以上のみの購入としたが、
 収支の絶対値的には、実は全部買っても大差なし。
  全部買い:10210/12600(81.0%、-2390)
  OP以上+1週目のみ全部買い:5950/8100(73.5%、-2150)
 開催替わりが中山→東京だけなので、
 次開催から元に戻すことを考える上では、
 他の2場の回収率に注目するべきだろう。
  中山:5170/5800(89.1%)
  京都:3630/5400(67.2%)
 つまり、悪かった京都が残るわけで、
 あまり相性の良くない東京コースとの組み合わせなので、
 ひとまず1週様子を見ることとする。
 とまぁ、このように口座の金額の増減を厳しく見守るのは、
 4月に阪神競馬場参戦(桜花賞でレッツゴードンキ応援のため)
 を目論んでいるからで、
 なんとかこれをやり過ごすまでは競馬口座への追加入金は避けたいわけである。
 ひとまず、次週は様子見でOP以上のみの購入とする。

④1/31、2/1の買い方
  東京=枠連 京都=枠連

映画 『ビッグ・アイズ』(☆☆☆☆)

もう、まさに佐村河内事件を見るような内容。
力関係で言えば、旦那(クリストフ・ヴァルツ)が佐村河内で、
奥さん(エイミー・アダムス)が新垣氏となるあろう。

もちろん、似ている点と違う点がある。
似ている点は、やはり商才の有無だろう。
おそらく奥さんは、単独では画業で世に出ることはなかっただろう。
押しが弱いし、何といっても女性である
(その辺の話は後述するが)。
対して旦那は、そもそも絵が描けない
(この辺、佐村河内の「音符が読めない」に通じる部分がある)が、
セルフプロデュース力には長けており
(要するにペテン師なのだが)、
かつ不動産屋で得た経験からか口がうまい。
しかも、やたらと目ざとい(金に対する嗅覚が敏感)のである。
彼のような天才的ブローカー無しには、
「ビッグ・アイズ」が世に出ることはなかっただろう。

しかし、現代は非常に流れが速い。
コトが露見してから佐村河内が陥落するまでわずか数か月で、
しかも裁判を経ることもなかった。
対して今作は、1960年前後の話が中心である。
冒頭で「この時代は男性優位の時代であった」とナレーションが入るように、
まだまだ女性の地位が低い時代であった。
しかも奥さんは、横暴な元夫から娘ともども逃げ出したところである。
女性の働き口の多くない時代で、
しかも彼女自身まともに働いたことがなかったのである。
そこに、彼女の絵の才能を見出し、まして身元を引き受けてくれるとなれば、
少なくとも当初は多少のことには目をつむる必要もあっただろう
(この辺、『マッサン』とも重なる部分があるよなぁ)。
しかし、旦那の名声が高まるにつれ、
彼女にとって看過できない出来事がどんどん起こる。
娘に嘘をつく。
ろくろく家から出られなくなる。
友達もなくす。
挙句に、「ばらしたら殺す」とまで脅される。
結局、ニューヨーク万博における失敗を契機に、
この家族の生活は破綻を迎え、奥さんは、真相を暴露。
裁判になるが、裁判官に「実際にお二人とも絵を描いてみてください」
と言われて、旦那もいちおうは観念するが、
それでも無一文になるまで戦ったというから、
度し難いというか…(気持ちはわからんでもないが)。

ここまで書くと、実は佐村河内はこの事件の顛末を知っていて、
事件そのものまでパクったんではないかとさえ思える。
しかし、今作にしろ佐村河内事件にしろ、
一時期とはいえ互いを必要としていた時期があったわけだから、
それこそWinーWinでいられる方法があったと思うんだけどねぇ。
欲望が人を狂わせる、という典型例だということなんだろうけどね、結局。
とりあえず、ウソは良くないってことだよ。

映画 『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(☆☆)

フェイクドキュメンタリーという形を借りて、
現代に生きるヴァンパイアをテーマに映画化したわけだけど、
このジャンルって細部の作りこみが勝負なところがある。
単なる思い付きだけで作ってしまうと、
今作のようなとっ散らかっただけの作品になってしまう。
制作側の事情でニュージーランドが舞台になってるのはまぁ仕方ないとしても、
だったらそれまでの経緯をしっかり作りこむべきで、
しかも魔女やらゾンビやら狼男まで登場させるとなれば、
正直いろいろと無理が出てくるだろうに、
案の定その辺は全部すっ飛ばしてただただ詰め込んでしまった。
やってること自体ギャグに近いんだから、
きっちり制作側が意図する世界観の中に引き込む努力や工夫をしないと、
こういう薄っぺらい作品になってしまうということである。

やろうとしてること自体は面白そうなんだが、
惜しい作品。

映画 『ネイバーズ』(☆☆)

内容は確かにおバカとしか言いようがないわけだが、
扱ってるのが「隣人問題(原題の直訳はズバリ「悪い隣人」)となると、
一笑に付するわけにもいかないだろう
(2005年の、いわゆる「騒音おばさん」の例もあるし)。
しかも、アメリカの学生も存外自由を謳歌してるようだし
(卒業するのが大変だって聞くわりにはねぇ)、
主人公家族もけっこうやってることがアレだったりと、
あまり参考にならないと言ったらそれまでだが、
その辺の荒唐無稽なおバカ映画に比べれば、
風刺が効いている分マシといえばマシなんじゃないだろうか。

映画 『アゲイン 28年目の甲子園』(☆☆☆☆)

『KANO』と同じく、甲子園がテーマ。
熱量は『KANO』に及ばないが、ほっこりさせてくれる作品ではある。
こうなると、『バンクーバーの朝日』は、
やはり熱量不足であり、むしろ野球映画としてくくるべきでもないのでは、
と思う作品に見えてしまう。

28年前に、野球部員の暴力事件で甲子園の夢を断たれたオッサンたちが、
その暴力事件を起こした野球部員の娘の勧めで、
「マスターズ甲子園」に出場するまでを描く今作。
その中で、既に父親となった元部員たちとその子どもとの接し方や、
再び夢を追うということ、
そして28年前の真相が明らかになっていくわけだが…。

いちおう、震災モノというバックボーンもあるのだが、
別にそれがなくても充分成立する物語であり、
むしろ原作者の重松清氏の野球愛に溢れた作品。
『KANO』ともども、野球好きには堪えられない作品であり、
日本における野球の裾野の広さを感じさせてくれる作品。

映画 『アマゾン大冒険~世界最大のジャングルを探検しよう!~』(☆)

1週スルーした上で、半分暇つぶしのつもりで観たんですが、
コレはちょっとひどいね。
そもそも、冒頭から動物ものにしては演出過剰だし、
主役のフサオマキザルありきの映像でありナレーションなんだが、
主役があまり機能してないんだよね
(まぁ、役者じゃないんだから編集でどうにかするしかないのはわかるんだが…)。
アマゾンが抱える問題にもあまり触れてないし、
だったらキレイな部分だけをノーナレーションで見せるとか、
いっそ人間が「ココはこうなんですよ」って説明してくれる方が、
よっぽど自然で良心的だと思うんだよね。
主役を動物にしていることが、逆に全てを不自然にしてしまっている。

映画 『KANO~1931海の向こうの甲子園~』(☆☆☆☆☆)

この熱量である。
これこそが野球、いや野球道であり、
これこそが甲子園を甲子園たらしめていると言ってもいいのではないだろうか。
最近、アメリカからの横槍で、甲子園大会のあり方そのものが変わりつつあるが、
今まで世界がこの国のスポーツに対してやってきたことを考えれば、
自分たちが勝てないことへの腹いせなのでは、
と勘ぐることもできる
(そして、それに従ってしまう日本も日本なのだが…)。
野球は、確かにベースボールから始まったものではあるが、
何にでも「道」を求める日本で、それは独自の文化を得たのである。
やはり、この国には「文化を大事にする文化がない」のである。

今作は、1931年の甲子園大会で準優勝した、
台湾の嘉義農林学校を主役に据え
(この時の決勝戦で勝った中京商業は、
この年から未だ破られていない夏の甲子園3連覇を達成することになるのだが…)、
戦前の日本と台湾の関わりのうちポジティブな部分を、
球児たちの熱い青春とともに紡ぐ物語である
(ネガティヴな面は一昨年公開の『セデック・バレ』
(アレも2部構成で長い映画だったなぁ)。
試合のシーンも多いし、
ベタではあるがその上り詰めていく過程が素晴らしい出来。
3時間以上と長いし、CGとかの作りこみに甘い部分もあるが、
それを凌駕するアツさを持った快作である。
ワシは、序盤から目頭熱くなりっぱなしでした。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-25

中山09R 初茜賞(4上1000万下 D中 1点)
  ◎ ②トミケンユークアイ
  ○ ①トリニティチャーチ
  ▲ ⑬クロフネフリート
  △ ④ウラレナ

中山10R 若潮賞(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ③サクラダムール
  ○ ⑥エデンロック
  ▲ ⑨コスモミレネール

中山11R アメリカジョッキークラブC(4上GⅡ 芝中)
  ◎ ⑧ゴールドシップ
  ○ ⑰ショウナンラグーン
  ▲ ⑭ミトラ
  △ ⑫クリールカイザー
 本命は、GⅠ5勝の⑧で仕方ないだろう。
 中山コースとの相性も良さそうだし、メンバー的にも負けられないところだろう。
 対抗には、前走惜しい内容だった⑰。
 やや、安定感に欠けるところがあるが、地力はありそうなのでココも期待したい。
 3番手には、前走重賞初勝利を果たした⑭。
 距離がカギになる馬ではあるが、勢いはあるので斤量差に期待したい。
 あとは、中山との相性が良い⑫も、持ち時計が優秀なので押さえておきたい。

京都09R 睦月賞(4上1000万下 芝長 ①点)
  ◎ ④フェスティヴイェル
  ○ ①ヤマイチパートナー
  ▲ ③マハロチケット

京都10R 五条坂特別(4上1000万下 D中 2点)
  ◎ ⑮レッドグランザ
  ○ ⑩タマモネイヴィー
  ▲ ⑫タガノプリンス

京都11R 石清水S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑩ウインプリメーラ
  ○ ②トーセンソレイユ
  ▲ ④ブレークビーツ

中京10R 西尾特別(4上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑥コリーヌ
  ○ ⑪ヤマニンバステト
  ▲ ④ダンツクロノス

中京11R 東海S(4上GⅡ D中)
  ◎ ④インカンテーション
  ○ ⑩ランウェイワルツ
  ▲ ⑧ナムラビクター
 本命は、本来なら⑧なのだが、
 GⅠ2着馬の成績がなぜか良くないので3番手止まり。
 とはいえ、鞍上が地方出身の騎手なのでここの充分期待できそうではある。
 代わって本命は、中京コースで2勝を挙げている④。
 前走は確かに⑧の後塵を拝してはいるが、
 持ち時計も実績面も⑧と互角以上のものがあるので、今回はコッチを推したい。
 対抗には、ここ5戦勝ち切れないというか惜しい内容の競馬をしている⑩。
 左回りでも勝てていないのだが、相手なりに走れそうな馬なので、
 今回も期待してみたい1頭である。

中京12R 伊良湖特別(4上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ④ミッキーアップル
  ○ ⑩ガンジー
  ▲ ⑪アイアムナチュラル

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-24

1/17の結果
 2勝(初春S、逢坂山特別) 7敗
  回収率 21.9%

1/18の結果
 7勝(初凪賞、初富士S、雅S、紅梅S、熱田特別、長篠S、知立特別) 2敗
  回収率 69.4%
  年間回収率 56.9%
  通算回収率 72.6%

1/18のような状況が今週も続くようならば、
以前の買い方に戻すことも考慮するんだろうけど、
それでも1/17の状況を見ると支出を減らすという観点からは、
OP以上のみ購入という選択肢も間違っていないわけで…。
ひとまず、第1開催終了までその話は保留ということで…。
1/24、1/25のOP以上のレースの買い方は以下の通り。
  中山=ワイド 京都=枠連 中京=枠連

中山09R 若竹賞(3歳500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑥エイムハイ
  ○ ①サブライムカイザー
  ▲ ⑩コティニャック
  △ ③エミネスク

中山10R 初霞賞(4上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑧ヴィクタシア
  ○ ⑮セイウンチカラ
  ▲ ⑫シベリアンスオード
  △ ⑩コーリンギデオン

中山11R アレキサンドライトS(4上1600万下 D中 1点)
  ◎ ③リッカルド
  ○ ⑬エルマンボ
  ▲ ⑫ベルゲンクライ
  △ ⑭マイネルバウンス

京都09R 花見小路特別(4上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ④ディープサウス
  ○ ⑨ケイティープライド
  ▲ ⑫ベアトリッツ

京都10R 若駒S(3歳OP 芝中)
  ◎ ⑧シュヴァルグラン
  ○ ①ジャズファンク
  ▲ ⑥アダムスブリッジ
  △ ④サトノゼファー

京都11R 京都牝馬S(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑧キャトルフィーユ
  ○ ⑭ウリウリ
  ▲ ⑦ベルルミエール
 去年のこのレースの覇者である⑧と、
 重賞勝ち1回+2着4回の⑧がやや抜けている印象のあるこのレース。
 安定感を取って⑧を本命視したが、
 斤量差があるので⑭の逆転も充分と見る。
 3番手は、距離的には微妙ではあるが、京都コース3戦3勝と
 相性が良さそうな⑦を推す。

中京10R なずな賞(3歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑧ムーンクレスト
  ○ ⑫シンフォニア
  ▲ ⑥マスターリデル

中京11R 中京スポニチ賞(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑭アドマイヤサブリナ
  ○ ⑤サンプルエミューズ
  ▲ ④トウシンムサシ

中京12R 金山特別(4上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑥プランスペスカ
  ○ ⑪ペンタトニック
  ▲ ①メドウラーク

映画 『ガガーリン 世界を変えた108分』(☆☆☆)

貧乏な子供時代から一転して、
入隊してからはわりと順調にボストーク搭乗までを過ごすガガーリン。
打ち上げ以降は、
そんな過去と向かい合うガガーリンと、
前人未到の偉業を地上で見つめる関係者や、
一般市民、さらには身内の喧騒やら何やらが中心で、
最後は無事に着地して終了。

で、この後、宇宙飛行後のガガーリンの話がテキストで流れるんだが、
むしろその話が見たかったなぁ、という内容
(すんごいざっくり言うと堕ちて行くんだけど…)で、
そうなるといっそう本編がフツーの話に見えてきてしまうというね…。

今だからこそ映画化できる話なのではあろうが、
いかにも国威発揚というか、プロパガンダっぽい作りが、
どうにも鼻につく作品である。

映画 『ジャッジ 裁かれる判事』(☆☆☆☆)

アメリカ映画の得意技である「家族の物語」と「法廷劇」の融合。
しかも親子が判事と弁護士という組み合わせで、
その上判事が被告人になるというなかなか捻ったストーリー。

妻を失い、しかも末期ガンの判事。
妻を埋葬したその晩、過去に裁いた男を轢き殺してしまう。
状況証拠は揃っているものの目撃者は無し。
本来なら事故で片付けられてもおかしくないのだが、
地元の弁護士が頼りないせいもあって殺人罪されてしまう。
一方、母親(=父の妻)の葬儀に参列した息子。
シカゴでは「クロでもシロと言いくるめる」辣腕弁護士。
予審の段階で地元弁護士の頼りなさを
もどかしい思いをしながら見ているだけだったが、
その地元弁護士が彼の手腕を買って自ら助手に降格。
図らずも父の弁護を請け負うことになってしまったのだが…。

もちろん、過去の確執が解けていくまでがメインなのではあるが、
息子が過去に舞台となる田舎町に置いていったさまざまなことが、
思い起こされていくのである。
ヤンチャだった青年時代の過ち。
幼馴染との再会と、その娘との出会い。
一方で、法曹界に身を置くからこそ理解できるようになった、
父親の過去や現在。
被告人と弁護士という以前に父と子として、
改めて違いの理解を深めていくという、ストーリー展開はさすがである。
もちろん、辣腕弁護士として、裁判を勝ちに行こうとするにだが、
それは同時に父親の名声を突き崩しかねない、
男の晩節に関わる話にもなっていくわけであり、
それらを踏まえたラストの余韻も素晴らしい。

重層的だが、決して重々しくない、心地よい作品である。

映画 『ジミー、野を駆ける伝説』(☆☆☆)

「活動家」と言っても、右から左まであるわけで、
今作の主人公であるジミー(バリー・ウォード)は、
厳密にどっちとは言い難い存在かもしれない。
確かに、労働者の意見を代表しているという意味では、
社会主義者(左寄り)というくくりが適当なのだろうが、
今作の舞台であるアイルランドの場合、カトリックとの関わりもあるし
(今作ではこのあたりとの関わりが結構重要になってくるのだが)、
年代で言えばファシズムも一定数の勢力を持っていたし
(今作ではカトリックと結託してジミー排斥に動くのだが)、
そしてもちろん世界恐慌の波があるわけで、
日本でも『蟹工船』が生まれるころで、
労働問題自体は世界的な問題だったわけである。
最終的に、労働問題の解決を戦争に求めたのが、
第二次世界大戦であるという側面があるわけで、
そういう意味では難しい時代ったといえるのだろうが…。

ジミーが希求したのは、労働者の権利とかそういうことではなく、
「自由」という普遍的な権利だった
(そういう人間を「共産主義者」と言って弾圧していたのだが…)。
それを、宗教的権威による抑圧のもとに置き、
自由を束縛していたのは、ほかならぬカトリック側なのだから、
そこと軋轢が生じるのはある意味当然のことなのだろう。
ただ、宗教がそこまでの影響力を有するということを、
大多数の日本人は理解できないのではないだろうか。
とはいえ、「イスラム国」の台頭で、
世界が改めて宗教と向かい合わざるをない状況にあることもまた確かなわけで、
宗教に対してあまり関心を示さない
(イベントのネタか何かとしか思ってないのが大多数と見えるが…)
日本人が本来は首を突っ込むべきでない話題なのでは、という思いが強い。
本気で向かい合うならば、宗教というものをまじめに研究する必要もあるだろう。
今作は、宗教的権威と自然権との対立を描いた、
という意味では参考になる話ではあると思う。

映画 『スパイ・レジェンド』(☆☆☆☆)

こういう映画は、主人公が勝つって相場が決まってるわけで、
それでも面白い作品にするには、
いかにして脇役たちを振り回していくかにかかっているとも言える。
今作で言えば、仕掛け人のハンリーや、
CIA時代に手ほどきをしてやったメイソン、
そしてターゲットに一番近い女性のアリスの、
立ち回りや主人公との関係性の方を追っていくのが正解の映画。
そういう意味では、主人公は完全に狂言回しなのだが、
主人公なしにはこの物語はやはり成立しないので、
そういう意味ではキャラクターがしっかりと立っているのである。

詳しくは作品を観てもらいたいのだが、
ハンリーは終始コソコソと怪しい動きをしてるし、
メイソンは、CIAから離れた主人公に対して、
いちおうは上司に忠実でありながら、
主人公との師弟関係をも尊重しており、
主人公との争いの中で成長していく。
巻き込まれた感のあるアリスは、
正体がばれてからは一転して自分の運命と向き合う、
強あるい女性として覚醒していくわけだが、
主人公の暖かい視線がそこにはある。
スパイフィクションであり、世界情勢や最新のガジェットも盛り込んではいるが、
人間味あふれる深みのある作品といえるだろう。

今後は、メイソンとの師弟関係を維持しつつ、
CIAと対抗していく展開が予想されるが、
主人公の一人娘ルーシーも絡んでの、
なかなか面白いシリーズになっていきそうな予感はある。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-17

1/10の結果
 1勝(寿S) 1分(天ケ瀬特別) 5敗
  回収率 13.1%

1/11の結果
 3勝(ポルックスS、許波多特別、シンザン記念) 3敗
  回収率 50.2%

1/12の結果
 2勝(頌春賞、淀短距離S) 1分(飛梅賞) 3敗
  回収率 113.3%
  年間回収率 62.2%
  通算回収率 72.8%

現状では、支出減の効果は出ているOP以上のみ購入。
シンザン記念はワイドの的中とはいえ、
薄めから入ったこともあってなかなかの配当。
今年も、ひとまず今まで通りの予想で頑張って行こうかな、
という思いを新たにいたしました。

中山09R 初凪賞(4上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑩サウンドトゥルー
  ○ ⑦アナザーバージョン
  ▲ ⑭アールプロセス
  △ ⑧サーランスロット

中山10R 初富士S(4上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ⑩シャドウダンサー
  ○ ②シベリアンスパーブ
  ▲ ⑪ダイワリベラル
  △ ⑥レッドセシリア

中山11R 京成杯(3歳GⅢ 芝中)
  ◎ ⑬ソールインパクト
  ○ ①クラージュシチー
  ▲ ⑧タケルラムセス
  △ ⑰ベルーフ
 本命は、重賞戦線で惜しい競馬の続く⑬。
 今回は鞍上も剛腕戸崎騎手に代わり、さらに上位を狙えると見て本命視。
 対抗には、前走では⑬の後塵を拝した①。
 
 と言っても、こちらも惜しい内容で、力の差は微々たるものだろう。
 むしろ、鞍上の方に不安は残るが、
 むしろ余計な事をしない方がいい馬なのかもしれない。
 3番手には、2戦2勝の⑧。
 中山実績もり、勢いでは上位2頭を上回るものがあり侮れない。
 あとは、3戦3連対の⑰も、⑧同様侮れない勢いがあると見えるが…。

京都09R 雅S(4上1600万下 D中 1点)
  ◎ ⑨アムールプリエ
  ○ ⑤コルージャ
  ▲ ⑪サイモンガーランド
  △ ③アドマイヤランディ

京都10R 紅梅S(3歳OP 芝短)
  ◎ ⑦ラッフォルツァート
  ○ ⑥コンテッサトゥーレ
  ▲ ③アルマオンディーナ

京都11R 日経新春杯(4上GⅡ 芝長)
  ◎ ⑱トウシンモンステラ
  ○ ⑦タマモベストプレイ
  ▲ ⑭ダコール
 本命は、休み明け、かつ昇級初戦の⑱。
 なんと言っても、鞍上との相性が良く、また距離実績もあるので、
 いきなりでも充分勝負になると見る。
 対抗には、京都コースのと相性が良さそうな⑦。
 重賞実績もあるし、この距離でも戦えることは証明済み。逆転も充分と見る。
 3番手には、前走OP勝ちを果たした⑭。
 こちらも京都相性が良く、しかも勢いがあるので
 上位と互角以上に戦える状況にあると見る。

中京10R 熱田特別(4上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ④カッパドキア
  ○ ③モシモシ
  ▲ ⑤スマッシュスマイル
  △ ⑧ビキニスタイル

中京11R 長篠S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑪ダンスディレクター
  ○ ④ロンド
  ▲ ⑮エーシンエムディー

中京12R 知立特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑭アルマディヴァン
  ○ ⑦タガノリバレンス
  ▲ ⑩ダンツカナリー

映画 『神様はバリにいる』)(☆☆)

今作のモデルになっている「アニキ」については、
『別冊漫画ゴラク』の連載でちょっとだけ見た程度です。

で、今作ではいきなり借金800万程度(後に明らかになるんだが)で、
わざわざバリまで来て自殺を図ろうとする女性(尾野真千子)の
登場から始まるわけだが、
きょうび日本では800万程度の借金では自己破産できません。
会社の経営者なら、その程度の法律知識ぐらいは持っていてほしいわけであります。
しかも、なんでわざわざバリに行くかなぁ、と…
(そうしないと、話が転がって行かないんだろうけど…)。
つまり、冒頭からストーリーありきの作品であり、
もうこの辺でサジを投げてもいいんですが、
一応全部観てから批評しようというのが、
ワシの方針なので付き合いますが…。

で、アニキ(堤真一)と出会い、彼が大富豪と聞くと、
必死で成功の秘訣を聞き出そうとするわけです。
しかし、ワシは他人の成功論で成功したという人を、
怪しげな通信販売の広告以外で聞いたことがありません。
よって、結末もその辺である程度見えてきたわけですが、
中盤からアニキの話になって、
まぁ少しずつまともな作品の体裁にはなってきます。
しかし、今作の致命的な問題はセンスのないBGMで、
なんでバリの楽器とか使わんのかなぁ、というぐらい、
雰囲気ぶち壊しのおちゃらけになってしまってるわけです。
なぜ、映画が総合芸術と呼ばれるのかが、わかってない。
BGMでバリの空気を伝えずして、アニキの何を語れるのか。
そういうところにも、日本人の生臭さというか、
いいかげんさが出てるわけなんですが…。

バリも、「神様はどこにでもいる」ところらしくて、
それであの独自な文化が形成されたというのは理解できるんですが、
それもあまり真面目に伝えようとしないんですね。
まぁ、ワシはバリの神様の成り立ちを知らないから、
あまり偉そうなこと言えないんですが、
日本の神様は「祟り神」のパターンが結構多いですので、
もともと神様に祈るっていうのはあまりポジティブなイベントではないんですね。
しかも、国家神道になった時点で土俗的な信仰は破壊され、
記紀に書かれた神様に上書きされてしまった。
それでも「奇祭」という形で土俗的な信仰の形は残っているものの、
多くの祭りが同じような体裁になってしまった。
もともと、日本では信仰がいいかげんだったわけだが
(多神教はそれを受容するわけだけどねぇ)、
いまや一週間で3宗教一跨ぎのヘンテコ国家になってしまった。
そういう国なんだから、他国の宗教問題には無関心、
もしくは非干渉を標榜するべきだと思うんだけどねぇ。

閑話休題。
『トラッシュ』みたいな軽快で痛快な作品を期待すると、
見事に期待を裏切られます。
さほど痛快でもないし、作中で連発するほど「さわやか」でもないし、
取り上げるならもう少し真面目に取り上げて欲しいです
(って言って作ると、くっそ真面目で重たいだけの
映画しか作ってこないから、邦画はいかんのだが…)。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-17

①京都の開催が有無は現時点(1/17AM6:00)では不明ですが、
  時間の都合上掲載いたします。
②一身上の都合により、先週の結果は日曜日掲載といたします。
③1/17、1/18のOP以上の買い方は以下の通り。
   中山=ワイド  京都=ワイド  中京=枠連

中山09R 菜の花賞(3歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ①ホワイトウインド
  ○ ③ダイワバーチュー
  ▲ ⑮クイーンズリング

中山10R 初春S(4上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑫コウユーサムライ
  ○ ⑯ルミナスウイング
  ▲ ⑦アメージングタクト

中山11R ニューイヤーS(4上OP 芝短)
  ◎ ⑥サトノギャラント 距離相性良好
  ○ ⑬ミナレット     前走評価して
  ▲ ⑪アーデント    鞍上にも期待

京都09R 白梅賞(3歳500万下 芝短 ①点)
  ◎ ②エイシンカラット
  ○ ⑤ヴェルステルキング
  ▲ ③ペガサスボス

京都10R 逢坂山特別(4上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ②ガリバルディ
  ○ ⑪ファーゴ
  ▲ ⑫ラディウス
  △ ①レッドジゼル

京都11R 大和S(4上OP D短)
  ◎ ⑭ゴーイングパワー OP実績重視
  ○ ⑯エアウルフ     持ち時計優秀
  ▲ ⑦ガンジス       京都実績買って
  △ ④サウンドガガ    牡馬相手でも

中京10R はこべら賞(3歳500万下 D短 1点)
  ◎ ③サンタナブルー
  ○ ⑤ボクノナオミ
  ▲ ⑥ピンストライプ

中京11R 恋路ヶ浜特別(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ④ゲットアテープ
  ○ ⑧ヤマニンボワラクテ
  ▲ ⑤シャドウウィザード
  △ ⑩ファシーノ

中京12R 庄内川特別(4上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑭イントロダクション
  ○ ①レネットグルーヴ
  ▲ ③コウエイタケル
  △ ⑫エイシンソルティー

映画 『96時間/レクイエム』(☆☆☆)

さんざん話を大きくした挙句に、巡り巡って内輪もめっていうね…。
その、「巡り巡って」っていう部分を楽しむのが
今作の本旨なんだろうけど、
結局基本一人で解決しちゃうんだから、
警察なんかもっと軽い扱いでもよかったのに、
最後までフォレスト・ウィテカーがしたり顔で出てきちゃって、
逆にしらけちゃうんだよねぇ。
そんなヒマあったら、親子の時間もっと取ってやれよ、と言いたいわけです。

しかしねぇ、欧米のスパイフィクションを観てると
「これは忍者映画です」っていわれても十分通用することやってるからねぇ。
そういう意味では、本家日本が送り出す『ジョーカー・ゲーム』の
出来が気になるところではあるんだけど、
キャストを見る限り正直あまり期待できないわけで…。
まぁ、ここまでシリーズに付き合ったから、
このぐらい評価してやらんとねぇ。
スペクタクルなアクション映画としては及第点の出来にはあるしねぇ。

映画 『天国は、ほんとうにある』(☆☆☆☆)

『神は死んだのか』と一対で観ると面白いかもしれない、
アメリカで実際にあった臨死体験(作中ではその表現を否定しているが)
が元になっている映画。
しかもその被験者が4歳で、その上二人も登場する。
「歌う天使」や「キリストに会った」ぐらいなら、
まぁ感受性の範囲内で済まされるかもしれないが、
「お父さんのおじいちゃん(しかも若い姿)に会った」とか、
「妊娠中に死んだ(日本風に言えば水子)お姉さん(しかも10歳ぐらいに成長した姿)
に会った」
とか言われてしまうと、もう想像力のレベルでは片付けられないだろう。
しかも父親が牧師をやってるとなれば、
その現実の受け止め方も一般人とは違うものになるだろう
(作中でも、「信者には信じろと言ってることだが、
いざ身の回りで起きるとにわかには信じがたい」と言っているしねぇ)。

しかし、こういう話の怖いところは、
こういう話や『サン・オブ・ゴッド』の中の様々な奇跡をあげつらって、
信仰や宗教が神秘主義に傾いてしまう懸念があることである
(作中でもその疑念は提示されている)。
しかし、今作の良いところは、きちんとその辺のバランスを取っていることである。
先の牧師である父の懊悩とクライマックスの説教にそれが現れている。
また、彼のような優れた語り手の存在が、
単なる信仰を宗教たらしめている一因と言えるだろう。

翻って日本の神道である。
国家神道の誕生以降(=明治維新以降)、
そうでなくても民間信仰にアマテラスだのオオクニヌシなどを
無理矢理上書きした神道を、
あまねく浸透させうる優秀な語り手を一人でも得ることができただろうか。

宗教を語る難しさを物語る作品とも言えるだろう。

映画 『メビウス』(☆☆)

『嘆きのピエタ』(2013年パルムドールにして、我が「勝手に映画賞」同年最低作)
そうだったが、
キム・ギドク監督の歪みっぷりが尋常ではない。
全編セリフなし(さすがに「あぁ」とか「うぅ」とか言うけど)はともかく、
登場人物ののあまりの歪み方に、ワシ若干ヒいてしまった。
不倫中の父親(しかも相手が近所の商店主)。
それに嫉妬の炎を燃やす妻。
そして、その嫉妬の炎が飛び火して、
本編早々に母親にアレを切り取られてしまう息子。
まぁ、これが原因なら息子が歪むのは仕方ないとして
(にしたって、父親の不倫相手とああいう仲になるのはどうかと思うが)、
おそらく当初ダンナのアレを切り取ろうとしていたわけだから、
動機は浮気をやめさせるためだったと思うんだ
(それにしたって、狂気の沙汰としか言いようがないのだが)。
その刃を息子に向けるというのは、
まだろくに女も知らない息子に対するとてつもない虐待だと思うのだが
(愛情表現として考えても相当歪んでるしねぇ)、
それをまともに咎められないダンナもちょっどうかと思うし
(さすがに負い目を感じていたようだが)、
それを原因に息子はいじめられるのだから、
トラウマにもなるし、コンプレックスにもなるわなぁ。
その事件をきっかけに、母親は一度家から出て行き、
しばらくは父娘の物語となる。
しかし、強姦罪で息子がしょっ引かれた時に、
父親は潔白の証として息子の股間を警官に見せようとするのだ。
いや、確かにその方法は手っ取り早いだろうけど、
息子の傷口をむざむざ広げるようなマネしなくてもねぇ…。
案の定、息子にボコられる父親。そして息子は留置場送り。
一人になった父親がその間にしてたことは、
アレの回復方法探し(コレはまとも)と、
アレを使わずにオーガズムに達する方法探し(おいおい)。
しかもその後者が、石で足の甲などを擦り続けるという、
マゾいというか、完全な自傷行為。
しかも、息子も実際やっちゃうし…。

この後もいろいろあるんだが、
まぁグロいというか、鬱な展開続きで、あのオチ。
徹頭徹尾救いの無い話で、観終わった後ドッとくること請け合い。
自殺者数で日本と張り合う韓国の病みっぷりを
たっぷりと見せつけてくれる作品である。

映画 『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』(☆☆☆☆☆)

今作の舞台はブラジルであり、
主人公たちは最下層貧民で,ゴミ拾いで生計を立てている。
「日本にも貧困問題はある」とおっしゃる諸兄がいるかもしれないが、
日本のいわゆる貧困問題は格差問題であり、
言い換えれば相対的貧困である。
ブラジルにあるそれは、まさに絶対的貧困であり、
さらに言えばいくら金銭的あるいは物質的に豊かになっても、
悩みは尽きないということのいい証左であるといえるだろう。

そんなゴミ拾いで生計を立てている少年たちが、
そのゴミ捨て場で財布を拾うところからこの物語は始まる。
いや、正確に言えば、その財布の出どころの話から始まるのだが、
財布のもともとの持ち主がいかなる意図を持ってこの挙に至ったのかが、
詳細に描かれていないので彼の存在自体はそう重要ではない。
財布の中身は、それなりの額のお金と、コインロッカーのカギ、
持ち主の身分証明書、財布の持ち主の娘(と後に判明する)の写真、
「アニマルロト」と呼ばれる宝くじに、カレンダー付きの聖画像。
そして、その財布が危険な品物であることはすぐに判明する。
警察が、そのゴミ捨て場に現れ、
カネをばらまいてまでそれを探し出そうとし始めたからだ。
最初に拾ったラファエルは、それを警察に渡さず、
友人とともにその正体を突き止めようとするのだが、
その財布が、実はブラジルの闇と深くつながっていたのである。
命の危険にさらされながらも、少年たちの冒険が続くのだが…。

日本で言えば「少年探偵団」的なノリではあるが、
彼らが追い求める真実は実に深刻であり、
マララ・ユスフザイほどではないにしても、
少年たちが立ち向かうにはあまりにも強大な闇である。
しかし、それを軽快に、かつ痛快に描き上げているところに、
今作の素晴らしさがある。
かと言っておちゃらけてるわけではないのは、
彼らが純真で希望に満ちた子どもたちだからであろう。
やはり、「世の中を悪くするのはいつも大人たち」なのである。
日本のアニメでも、子どもが主人公として悪に立ち向かう構図がよく描かれるが、
それは偶然ではなく、
大人たちがしばしば悪と妥協してしまうからであろう
(だからこそ、富野由悠季などは最近になっても大人に失望し続けてるわけだが…)。
こういう作品をこそ、親たちは子どもたちに見せて与えるべきなのである。
もちろん、希望を失い、世間に迎合してる大人たちにとっても、
大いなる福音となる作品だろう。

映画 『サン・オブ・ゴッド』(☆☆☆)

新約聖書なりキリストの生涯について多少かじったことのある人なら、
今作を観てもそう大きな驚きはないだろう。
今作の見所は、キリストの伝記的な部分よりも、
彼を取り巻く世界情勢そのものをきちんとフィーチャーしてる点にあるだろう。
馬小屋で生まれたキリストと両親の元に、
突如として聖職者(らしき人)が現れて、
「その子は神に選ばれた、イスラエルの王になるべき御子です」
とのたまうのである。
普通の親ならキョトンとするところだろう
(今作では、前後のエピソードは無視してしまってるのでなおさらなのだが)。
とはいえ、キリストは順調(?)に成長し、
いつしか人々の前で「奇跡」を披瀝し、弟子を引き連れ、
「メシア(救世主)」と崇め奉られる存在となっていく。
それを面白く思わないのが、
他ならぬ先の聖職者と同じユダヤ教の大幹部たちである。
当時の彼らはかなり厳しい状況で、
ローマという権力そのものの侵略を受けて、
宗教的権威が脅かされているまさにそういう時期であった。
そこに、聖職者の頭越しに人々に対し赦しを与え、
いうなれば「生き神様」となったキリストの登場は、
まさに「泣きっ面に蜂」状態である。
エルサレムには、キリストを追って多くの人々が流入し、
また人々の中にはローマのやり方に異を唱える者も少なくなかった。
ローマ側は、その原因をユダヤ教に求め、
「混乱が拡大するならば、神殿を封鎖する」と通告してきた。
追い込まれた聖職者たちは、
秘密裏にキリストを拉致し、自らの手で裁くことで、混乱が沈静化すると考え、
キリストの弟子の一人であるユダを抱き込み、
さらにはローマ側に突き出して全ての罪を負わせようとした。
一方でローマ側も、彼を「ユダヤの王」として裁くことで、
ユダヤ教の権威失墜を図り、支配を確立しようと考えていたように思われた。
結果、キリストはゴルゴダで十字架に架けられ一度は死ぬわけであるが、
まぁ2時間そこそこで新約聖書の内容を咀嚼しきれるわけもなく、
なかなかに端折った内容になってしまった。
しかし、作中のキリストの発言を見ると
((例)私は、道であり、真理であり、命である)、
信仰の始まりは至って素朴なものであるということが再確認できる。
それが、いかなる経緯を経て既得権化するかというのは、
ほかならぬキリスト教が見事に体現しているわけで、
そういう意味ではキリスト本人は、今のキリスト教のあり方を、
どのように見ているのか気になるところではある。

信仰が宗教に変わる過程を見るという意味では、
まあまあ良くできていると思うが、
そういうことに興味が持てないとつまらない作品で終わってしまうんだろうね。

映画 『シン・シティ 復讐の女神』(☆☆)

『300』でもおなじみ、フランク・ミラーのコミックシリーズの映画化。
原作者自らが映画化にも深く関与しており、
その表現手法の特異さには、確かに見るべきものがある。
しかし中身はというと、タイトルが示す通り陳腐な復讐モノであり、
しかも人間の闇の部分をえぐるというよりは、
キャラ立ち重視(この辺は悪い意味でマンガ的ではあるのだが)の、
どぎついだけの登場人物の羅列であり、
悪く言えばシュミの悪いスリラーアニメを観せられてるようなもの。
手法としては面白いが、
材料が悪ければ美味い料理にはならないということかもしれない。
しかし、「食えないものを食えるようにする」のが料理の本分とするならば、
まだまだ料理人の技量が不足しているということかもしれない。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-12

中山09R 頌春賞(4上1000万下 D短)
  ◎ ③デルマヌラリヒョン
  ○ ⑪コーリンギデオン
  ▲ ⑨サルバドールハクイ
  △ ⑦ヴァーノン

中山10R 迎春S(4上1600万下 芝長)
  ◎ ⑪メイショウカドマツ
  ○ ⑦スズカヴァンガード
  ▲ ⑩サクラボールド

中山11R フェアリーS(3歳GⅢ 芝短)
  ◎ ①テンダリーヴォイス
  ○ ⑩カービングパス
  ▲ ⑨エヴァンジル
 牝馬限定戦だけあって、この時期でも1戦1勝馬が即通用する数少ない重賞。
 その中で本命は、500万下の条件特別で2着2回の実績がある①。
 アルテミスSのような一線級相手ならともかく、
 今回の相手関係ならこの安定感が充分に生きてくると見る。
 対抗には、赤松賞で①に次ぐ3着だった⑩。
 重賞未経験の馬は、現在の条件になってから勝馬は出ていないが、
 6年間で2着馬を2度輩出しているので、今回も2着は充分と見る。
 3番手には、メンバー中唯一の中山実績馬である⑨。
 持ち時計に難があるが、地の利を活かせればいきなりの戴冠も充分と見る。

京都09R 飛梅賞(3歳500万下 D短)
  ◎ ⑩ツーエムマイスター
  ○ ⑫フォンタネットポー
  ▲ ⑦アンクルダイチ
  △ ⑤マハロマナ

京都10R 舞鶴特別(4上1000万下 D中)
  ◎ ②タガノビリーヴィン
  ○ ⑬エクストラゴールド
  ▲ ⑭レッドフォーチュン

京都11R 淀短距離S(4上OP 芝短)
  ◎ ⑬アンバルブライベン 連勝機
  ○ ①ラインスピリット    安定感買って
  ▲ ⑭エイシンブルズアイ 距離こなせば

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-11

中山09R 黒竹賞(3歳500万下 D中)
  ◎ ③ミステリウム
  ○ ⑩ホワイトフーガ
  ▲ ⑤ソルプレーサ

中山10R 初咲賞(4上1000万下 芝中)
  ◎ ⑨ウインフェニックス
  ○ ①ラインハーディー
  ▲ ②ダイワアクシス

中山11R ポルックスS(4上OP D中)
  ◎ ⑥ランウェイワルツ  安定感買って
  ○ ⑯ノースショアビーチ 前走評価して
  ▲ ⑮フィールザスマート 近走内容評価

京都09R 許波多特別(4上1000万下 芝中)
  ◎ ①エイシンアロンジー
  ○ ⑩アグリッパーバイオ
  ▲ ③ヘミングウェイ
  △ ⑤エーシンハクリュー

京都10R 羅生門S(4上1600万下 D短)
  ◎ ⑯メイショウツレヅレ
  ○ ⑧タガノトネール
  ▲ ⑤ワンダーコロアール
  △ ③サクセスフェイト

京都11R シンザン記念(3歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑪ロードフェリーチェ
  ○ ⑩ダッシングブレイズ
  ▲ ⑫ナヴィオン
  △ ④レンイングランド
 本命は、京都実績のある⑪。
 前走の内容も悪くないので、実績のある京都に戻って改めて期待できそうだ。
 対抗には、前走惜しい内容だった⑩。
 初めての右回りが課題になりそうだが、
 鞍上にも期待できそうなのでココは調子の良さを買ってみたい。
 3番手以下には、実績上位の両頭。
 距離実績のある⑫を3番手、連勝中の④を4番手とする。
 

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-10

1/4の結果
 1勝(初夢S) 5敗
  回収率 7.9%

 

1/5の結果
 1勝(北大路特別) 5敗
  回収率 10.0%
  年間回収率 8.8%
  通算回収率 72.7%

 

ものの見事にスタートダッシュに失敗。
しかも、ジュニアCでは見逃しのせいでせっかくの的中を逃すという失態。
もう、どうにもならんねぇ…。
で、2014年の振り返りでも書いたように、
ひとまず今開催はOPと重賞のみの購入とします。
1/10、1/11、1/12の買い方は以下の通り。
 中山:ワイド  京都:ワイド

中山08R 中山新春ジャンプS(4上JOP 障害)
  ◎ ③エイブルブラッド 相手なりに走る
  ○ ⑫アップトゥデイト  連勝機
  ▲ ⑤リキアイクロフネ 実績買って
  △ ⑪ファイヤー     地脚高い

中山09R 朱竹賞(3歳500万下 芝短)
  ◎ ⑨ビヨンジオール
  ○ ⑪マスターリデル
  ▲ ⑭キッズライトオン
  △ ④アルマクレヨン

中山10R 成田特別(4上1000万下 D長)
  ◎ ⑯ヘルツフロイント
  ○ ①コスモナイスガイ
  ▲ ⑥スギノハルバード

中山11R 招福S(4上1600万下 D中)
  ◎ ③バーディーイーグル
  ○ ⑭ストロングサウザー
  ▲ ⑤マイネルバウンス
  △ ②ティアップレーヴ

京都09R 天ケ瀬特別(4上1000万下 D短)
  ◎ ④ヴィクタシア
  ○ ③タッチシタイ
  ▲ ⑤ドニカナルボーイ
  △ ⑧サトノスパークル

京都10R 祇園特別(4上1000万下 芝短)
  ◎ ⑦シンデレラボーイ
  ○ ③ハピネス
  ▲ ④シンジュボシ

京都11R 寿S(4上1600万下 芝中)
  ◎ ④マテンロウボス
  ○ ⑧ジェントルマン
  ▲ ⑨サフランディライト

「新・中央競馬予想戦記」2014年全体を振り返って(今さらかよ)  ②総括編

(1)12/27、12/28の結果
 ①12/27の結果
  2勝(師走S、妙見山S) 4敗
   回収率 94.7%

 ②12/28の結果
  1勝(ハッピーエンドC) 8敗
   回収率 9.3%
   年間回収率 63.5%
   通算回収率 72.8%

 ③週間総括
  師走S取れた時は、「まだ、終わらんよ」と思ったものの、
  最終日は2013年とまったく同じくハッピーエンドCしか取れないというね…。
  「いや、終わりが良くても全てが良いわけではないよ」と言いたいわけだが、
  まさに2014年を象徴する終わり方ではあったわけで…。

(2)年間総括
 2013年以上にひどい結果だった2014年。
 今年から本格的に始めた新理論も、結局さほど機能せず
 (そもそもの予想が悪いだけっぽいのだが…)、
 重賞の結果がほぼそのまま年間の結果にも直結してるわけで、
 「もしかして条件戦とか買ってるのあんまり意味無くない?」
 的な話もあったり無かったり…
 (通算回収率ではいちおう重賞全体よりも全体の回収率の方が上だが、
  投資金額を考えるとねぇ…)。
 既に1週やってるわけでありますが(結果は土曜日に公開)、
 重賞は相変わらず悪いとはいえ、
 重賞のみに投資を絞れば細々と今の蓄えでも楽しめるわけで、
 ひとまず今開催は馬券購入を重賞とオープン戦だけにして、
 条件戦は予想だけするスタイルにして様子見しようと思います。

(3)2015年の目標
 年間回収率80%
 また、1から積み直しということで…。

「新・中央競馬予想戦記」2014年全体を振り返って(今さらかよ) ①データ編

(1)年齢、距離、馬場別(カッコ内は通算の数字)
 ①2歳戦
   60戦 67.2%(579戦 78.7%)
 ②3歳戦
   103戦 65.1%(1088戦 68.1%)
 ③3歳以上戦
   478戦 56.3%(5133戦 72.1%)
 ④4歳以上戦
   300戦 78.0%(2934戦 70.8%)
 ⑤芝戦全体
   666戦 62.6%(7019戦 72.3%)
  [1]芝短距離(1600m以下)
   306戦 57.2%(3311戦 69.0%)
  [2]芝中距離(1700m~2200m)
   284戦 77.2%(2953戦 77.0%)
  [3]芝長距離(2300m以上)
   76戦 35.0%(755戦 68.7%)
 ⑥ダート戦全体
   257戦 77.0%(2539戦 72.2%)
  [1]ダート短距離(1600m以下)
   122戦 87.3%(1112戦 68.6%)
  [2]ダート中長距離(1700m以上)
   135戦 67.0%(1427戦 75.2%)
 年齢別で良かったのは、4歳以上戦のみ。
 対して、2歳戦と3歳以上戦の成績の悪さが、後半の悪さを象徴している。
 芝長距離戦の悪さが顕著なのは、
 3000m以上で全く良いところなしなのも一因だろう。

(2)条件別(カッコ内は通算の数字)
 ①500万下
   214戦 65.5%(2351戦 79.0%)
 ②1000万下
   287戦 62.7%(3228戦 74.4%)
 ③1600万下
   176戦 76.9%(1547戦 70.1%)
 ④オープン戦
   121戦 62.0%(1193戦 66.8%)
 ⑤重賞全体
   136戦 61.1%(1369戦 70.0%)
  [1]GⅢ
   73戦 53.5%(734戦 62.4%)
  [2]GⅡ
   39戦 84.1%(384戦 80.6%)
  [3]GⅠ
   24戦 48.3%(251戦 75.8%)
 条件戦で良かったのは、一番レース数の少ない1600万下のみ。
 複勝のみとはいえ、レース数の多いところで回収できなければ、
 当然数字は悪くなって行くわけで…。
 あとは、やっぱり目玉になるGⅠの数字が悪いのがなぁ…。
 せめて1本ぐらい、大きいところでも取れないと、
 本命寄りの予想をしてる以上こういう数字しか残らないわけで…。

(3)馬場別(通算のみ、カッコ内は去年までの数字とそれとの比較)
 ①中山競馬場
  1022戦 70.3%(()72.6%)
 ②東京競馬場
  1144戦 65.6%(()72.5%)
 ③阪神競馬場
  1051戦 70.2%(()71.8%)
 ④京都競馬場
  1150戦 69.1%(()71.3%)
 ⑤福島競馬場
  504戦 69.3%(()66.2%)
 ⑥新潟競馬場
  701戦 65.3%(()64.8%)
 ⑦中京競馬場
  648戦 66.1%(()64.0%)
 ⑧小倉競馬場
  625戦 71.5%(()70.8%)
 ⑨函館競馬場
  354戦 78.8%(()81.8%)
 ⑩札幌競馬場
  387戦 95.4%(()101.6%)
 中央4場が揃ってダウンしてるんだから、いい成績が出るわけないよなぁ…。
 他にも、もともと数字の良い北海道シリーズもことごとく前年割れし、
 これでは、年間60%台もいたしかたないところだろう。
 こうなってくると、予想方法自体が悪い、という話になって来てしまうわけだが…。

映画 『オオカミは嘘をつく』(☆☆☆)

2015年映画始は、イスラエルの映画。
しかし、内容は韓国っぽい感じ。
タランティーノ絶賛な時点で、
相性の良くないワシはちょっと嫌な予感がしてたんだが…。

登場人物を削った時点で、もうあまり意外な展開は望めないのだが、
案の定モヤモヤの残る結末。
当初追っていた殺人事件の結末はどこへやら。
クライマックスで突然降ってわいたように現れた事件の結末だけ提示して、
「あとはご想像にお任せします」状態。
おそらくタラちゃんは、あのヴァイオレンスな描写を
「ナンバーワン」と激賞したんだろうね。

まぁ、たぶんすべての事件の犯人は想像通り同一人物なんだろうけど、
そう思って観ている方がむしろ楽しめる映画だと、
観終わって改めて気付くわけだが、
あのグロ描写を考えるとあまり他人にお勧めできる部類の作品ではない。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-05

中山09R 寒竹賞(3歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ①ブライトバローズ
  ○ ⑧サブライムカイザー
  ▲ ⑩タケルラムセス
  △ ④デバイスドライバー

中山10R サンライズS(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑯ダノンマッキンレー
  ○ ⑪エターナルムーン
  ▲ ④シゲルアセロラ

中山11R ジャニュアリーS(4上OP D短)
  ◎ ⑨ダッシャーワン 鞍上にも期待
  ○ ②マルカフリート  実力上位
  ▲ ⑮ブルーストーン 斤量恵まれた

京都09R 北大路特別(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑦キングストーン
  ○ ③アウォーディー
  ▲ ②ダイシンサンダー

京都10R 新春S(4上1600万下 芝短 2点)
  ◎ ⑤サンマルクイーン
  ○ ⑥オメガヴェンデッタ
  ▲ ⑬ダンツキャンサー

京都11R 万葉S(4上OP 芝長)
  ◎ ⑫アドマイヤケルソ  前走評価して
  ○ ④ニューダイナスティ 京都実績高い
  ▲ ⑨スノードン       斤量恵まれた

2015競馬始 「新・中央競馬予想戦記」 2015-01-04

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2015年初投稿につき、ひとまずあけましておめでとうございます。
本年も、儲からない予想にお付き合いください。
さっそくではありますが、去年の総括もすることなく、
2015年競馬始を投稿させていただきます
(単に遊び歩いてただけだったりするんですが…)。
1/4、1/5の買い方は以下の通りです。
 中山:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
なお、トップ画像は去年の札幌記念より。
映ってる馬は…、まぁ、わかりますよねぇ。

中山09R 初日の出賞(4上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑫エビスグレイト
  ○ ①サウンドトゥルー
  ▲ ④ロードフォワード

中山10R ジュニアC(3歳OP 芝短)
  ◎ ③ナイトフォックス
  ○ ⑧ヤングマンパワー
  ▲ ⑨ノーブルヴィーナス

中山11R 中山金杯(4上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑭ラブイズブーシェ
  ○ ⑫クランモンタナ
  ▲ ⑰パッションダンス
  △ ⑥ヒュウマ
 本命は、数値上では①なのだが、昇級初戦勝ちしたのが
 フェデラリスト(2012)の1頭のみ
 (ただ、臨戦過程など似通った点が怖いわけではあるが…)。
 今回は、あえて次点止まりとし、本命は秋天4着だった⑭とする。
 中山でも連対実績はあるし、重賞実績がある。
 斤量的にも実力を見込まれており、今回も上位争いは必至だろう。
 対抗には、安定感を買って⑫。
 去年のリーディングジョッキー戸崎騎手を擁し、
 斤量も恵まれている感じがあるので、重賞制覇の可能性も充分と見る。
 3番手には、成績が極端ではあるが、勝負強さはありそうな⑰。
 外枠を引いたのがさらに不安ではあるが、
 しぶといところはあるので一発勝負に期待したい。
 あとは、斤量的には恵まれた感のある⑥も、
 軽量を活かした単騎逃げができれば面白い1頭である。

京都09R 福寿草特別(3歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑤グリュイエール
  ○ ③ロードユアソング
  ▲ ⑥バイガエシ

京都10R 初夢S(4上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ⑬ワンダーアシャード
  ○ ⑫シュテルングランツ
  ▲ ①マイネルクロップ
  △ ⑪メイショウスミトモ

京都11R 京都金杯(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑤シェルビー
  ○ ⑦フルーキー
  ▲ ⑯アズマシャトル
 本命候補は3頭いたのだが、
 OP未勝利の②は実績面での詰めの甘さからむしろ消し。
 ⑯は実績のわりには斤量が軽すぎるので実力不足と見て3番手止まり。
 残ったのが、前走OP勝ちを果たした⑤。
 距離実績も高く、京都コースとの相性もかなり良さそうなので、
 今回は連勝機と見る。
 ⑯を差しおいて対抗に推すのは、鞍上にも期待の⑦。
 前走は、初の対古馬重賞で2着。
 3戦連続連対で、勢いも感じさせるので、今回も期待大である。

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