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映画 『フタバから遠く離れて 第二部』(☆☆☆)

この時期が来るたびに、にわかにこの手の映画やドラマが湧いて出るわけだが、
まぁ出てこなくなったら本格的に「風化」してしまった証なので、
まだそこに至ってないだけマシということだろう。
とはいえ、作中における危機感はなかなかに深刻で、
全国原子力発電所所在市町村協議会の会合では、
事故に遭った双葉町以外の自治体から「早期再稼働」を求める声が上がり始め、
双葉町はすっかり置いてけぼり食っているのである。
また、中間貯蔵施設に関しても、設置ありきの説明会行われるなど、
相変わらず国家と地域の乖離の甚だしさを感じさせる。

ワシは、正直「たとえ放射能まみれでも、帰りたいヤツは帰らせてやればいい」
と思ってる。
無責任なようであるが、今作でも既に93歳になる被災者が、
仮設住宅(もう4年になるんだから仮設でもなんでもないんだが)から
行き場もなく住み続けている現状を見るにつれ、そう思えてしまうのである。
しかし、行政の側からすると、『三里塚に生きる』じゃないけど、
大量の土地が必要な中間貯蔵施設を作るにあたって、
そのところどころに虫食いのように住まわれると、やはり面倒なことなのであろう
(その辺も、国家と地域というか住民との乖離を物語るものなんだろうが)。

また、役所とともに疎開した埼玉県の廃校に住む避難民と、
いわき市の仮設住宅の住民との間の待遇差別
(ぶっちゃけそんなに変わらんと思うけど…)など、
結局のところ分断し続ける住民という構図
(おそらく原発建築の頃から住民は分断してたんだろうけど)は、
コミュニティに国家の都合を押し付けるからこそ起こるケースが多い、
というのも『三里塚に生きる』と同様である。
問題の原因は、(官僚に)選ばれた官僚によって運営され続ける、
この日本という国家の運営手法そのものにあり、
民衆は実はそれに対し何も手出ししていない(できない?)という現実にあるのである。
国家の身勝手が生み出した「戦後」から、
この国はまだ一歩も進んでいないのではないだろうか。
何と言っても、今作最大の問題点は、
「文化庁文化芸術振興費補助金」をもらって作っていることであろう。
国家からカネをもらいながら、国家を非難することなど、
慎み深いこの日本国民に、果たしてできるのだろうか。

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