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映画 『日本と原発 私たちは原発で幸せですか?』(☆☆☆)

タイトルは客観的なものを想像させなくもないが、
内容は100%反原発です
(別に、それがいけないと言ってるわけではない)。
しかし、原発推進派がそうであるように、
反原発派も結局のところ感情論で「全原発即廃炉」と言ってるに過ぎないので、
やっぱり説得力がちっとも無いのだ。
しかも、反原発を唱えてる人々も、多くは年寄りであって
(彼らに責任があるとも言えないのだが)、
「あの震災」をきっかけに「反原発」に目覚めた「ニワカ」だらけである。
それほど声高に「反原発」を唱えるならば、
50年前の原発草創期にあなた方は何をしていたのか聞いてみたいものである
(せいぜい、「赤化」して国家権力と戦ってるフリをしていた、
というぐらいが関の山だろうし、年齢的にそのあたりが限界なのだが)。

まず、なぜ「感情論」なのかというと、
ゴミ箱も無いのに「廃炉するから核燃料は不要。よってゴミ」にしている点である。
核燃料を捨てられるゴミ箱は、現状世界に1つのみ。
日本からそのゴミ箱に捨てに行くだけでも大変な手続きを踏まなきゃいけない上に、
そのゴミ箱は容量不足で、よその国のゴミまで受け入れはできないときている。
そもそも、放射性廃棄物の受け入れ先さえまともに決められないのに、
その親玉を受け入れる場所を民間
(再稼働を進めている日本という国家が、そんなものを用意するはずも無いし、
だいいち受け入れる場所も無いだろう)
で用意などできようはずも無いのである。
にもかかわらず、彼らは「即時全廃炉」と言っているのである。
一つも論理的では無いではないか。

もっと言えば、日本国民はムラ(自治体と訳してもいいだろう)を
二分するような論戦すら満足にできないほどナイーブな民族だということである。
今回の統一地方選挙でも「なん十年ぶりの選挙」ならまだしも、
「なん期連続無投票」の町村が少なからず存在している。
記事によれば、最後の選挙の時にムラを二分するような大騒ぎになり、
集落内にしこりが残って、そういうのはもうイヤだから、
合議で候補を一本化して初めから決めてしまおうというようにした、らしいのである。
ホント、日本人って密室謀議というか談合が好きだよね。
だから原子力ムラだって陰に籠っちゃうんじゃないか。
今作では中心となる語り部が弁護士なので、
「裁判で勝ち続ければ、民意は動く」と言ってるのだが、
この国ではコトはそう簡単ではないのだ。
作中で、そういう国民性をまったく問題にしてないのは、
歴史的現実をまったく直視していないとしか言いようがないわけで、
司法だって運用しているのは人間なのである。
派閥があり、学閥があり、国家権力から完全に独立しているとは言えないのである。
司法の現場にいて、その程度のことも彼らにはわからないんだろうか。

今回、あえて言いたいのは、
日本人は「平和を愛する」のではなくただただ「戦えない」民族である、
ということである。
反原発派には、ゴミ箱を用意してから「全廃炉」を唱えよと言いたいし、
原発推進派には、災害特異体質国家である日本の環境に耐えうる
「安全基準」を持ってこい、と言いたいわけである。
なし崩しが容認できないならば、この国はもっとギスギスしなければならないだろう。
その覚悟を、多くの国民は持てるだろうか。

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