映画 『WILD STYLE』(☆☆☆)
「DJ」「ラップ」「ブレイクダンス」「グラフィティ・アート」といった、
いわゆる「ヒップホップ」を全世界に広めるきっかけとなった、
1983年公開の作品。
ナイナイの岡村隆史が在籍していたブレイクダンスチームのリーダーも、
今作に影響されてチームを立ち上げたというから、
その影響は日本にも確実に伝播していたということだろう。
今作の内容としては、ある程度エンタテインメント化されていて、
ひとりのグラフィティアーティストが、
職業画家になるか、今まで通り危うい身分ながら自由に描く道を進むかで、
思い悩む(と言っても、本人は割とカラッとしてるのだが)という内容。
中には、それをうまく商業化して成り上がるヤツや、
その男と以前はつるんでいたが成功者となったその男を
いけ好かないヤツだと思ってるヤツなど、クセモノも登場する。
ストーリーを楽しむというよりは、
ドキュメンタリーだと思って観る方が正解の作品だが、
今や定番化してしまったヒップホップ文化の始まりを知り、
1980年代初頭のニューヨークの一面を知る
(地下鉄がすごく汚かった理由が、
まさに彼らグラフィティ・アーティストにあるわけだが)という意味では、
なるほどよくできた作品であると思う。
ヒップホップ文化に興味のある人なら、当然オススメの作品である。
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