映画 『クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇』(☆☆☆)
アイデア勝負の低予算映画界にとって、
CGはまさにかっこうの道具であると言えよう。
その精華が『第9地区』だったりするわけだが
(もちろん、大小道具の作り込みも見事なのだが)、
今作もラストでかなりの大仕掛けCGを持ってきている。
あとは、そこへ持っていくまでの脚本と舞台があれば、
低予算でも観るに堪える作品に仕上がるんだろうが…。
今作はそういう意味で言えばギリギリ及第点ぐらいの出来。
クライマックスの舞台となる旧米軍基地の程よい廃墟っぷりは、
今作の怪しげな雰囲気になかなかマッチしてると思われる。
ワシだって、こんな廃墟があったらほっとかないわぁ。
もう、この基地ありきで作ってるとしか思えなかったりもするんだが、
使えるものはなんでも使えばいいじゃない。
あとは、何でもかんでも宇宙人のせいにすれば、たいがいの奇行も許されるし、
UFOだって夜間なら照明だけでいくらでも表現できちゃう。
もっとも、低予算映画だと思って観なきゃ、この映画は許せないけどね。
いちおう、有名なUFO遭遇事件がネタ元になっているが、
正直それはどうでもよくなってしまう内容なので、
そういう期待をして観に行かないほうがいいだろう。
日本映画も、もう少しこういうゲリラ的手法を使ってもいいのでは、
とも思うのだが、日本じゃ廃墟の多くが使用禁止だからねぇ…。もったいない。
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