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映画 『予告犯』(☆☆)

去年、『東京難民』という映画を観ました(詳しいことはレビュー参照)。
社会のレールから完全なる自己責任ではないとはいえ脱落してしまった者の、
それでも社会の末席に列せられようともがき苦しむ様を描いた作品であるが、
今作はもう少し積極的に「どうせなら一矢報いてやろう」的な心意気。
そのための方法が、小規模な『ハングマン』である
(タイトル見ただけでピンと来る人は、ワシと同世代か少し上ぐらい)。
闇の制裁者「ハングマン」が、法で裁けない悪者を、
社会的に抹殺するという、ザックリ言うと
「人を殺さない現代版『必殺仕事人』」である。
『ハングマン』的なクライマックスは、議員の悪事を暴くというところであろう。
つまり、そういう意味での目新しさは今作には無い。
また、ネット配信で犯罪行為を垂れ流すというのも、
すでに現実世界でいくつも起きてるし(異物混入動画とか、ドローン騒ぎとか)、
むしろ今や現実世界があまりにもラジカルで、
2011年~2013年連載の今作でも
既に若干「遅きに失した」感のある映画化になってしまっている。
さらに、あのラストである。
まず、ゲイツ(生田斗真)が最後に撮った動画。
あのアングルはノビタ(濱田岳)が撮ったとするにはあまりにも不自然なアングルであり、
そこになんらの疑念も抱かない警察もどうかと思うし、
針小棒大も甚だしい公安部、
さらに結局死ぬの一人だけっていうあの結末。
『デスノート』の時も思ったけど、
やっぱり『ジャンプ』は『ジャンプ』の殻を破れないのだと、
改めて感じたわけであります(今作の原作は『ジャンプ改』で連載)。
いみじくも最期の実況時のコメントに「なんという尻すぼみ」
みたいな書き込みがあったが、まさにその通り。
少なくとも、ワシの肌には『東京難民』のような硬派なノリの方が合うようで、
やはり原作を見た人には今となっては勧められない作品と言わざるを得ない。

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