映画 『誘拐の掟』(☆☆☆)
メインエピソードに入るまでが長い上に、
メインエピソードよりもマット(リーアム・ニーソン)と
TJ(ブライアン"アストロ"ブラッドリー)のこれからの方が気になる、
テレビドラマシリーズの初回2時間スペシャルみたいな内容。
酒が原因で刑事を辞めたマットは、今や探偵。
断酒会に顔を出して、なんとか社会の末席に踏み止まっているが、
そんな時に同じ断酒会に参加していた男から
「弟の話を聞いてやってもらえないか」と持ちかけられる。
弟は麻薬売買の仲介人だが、妻を誘拐され、
身代金を払ったのに殺されて返されたという。
初めマットは、裏社会の住人である彼の仕事を受ける気は無かったのだが、
調べるに連れその誘拐犯の猟奇ぶりが明らかとなる。
くすぶっていた正義感と、過去への贖罪のため、
マットはその猟奇犯と対決するのであるが…。
その猟奇犯を調べる中でTJと出会うわけだが、
不遇な生い立ちと蛮勇ぶりが観客の興味を引く。
古典的な探偵モノであり、かつバディ・ムービーな香りも漂わせるわけだが、
冒頭にも書いたようにスケール感自体はイマイチ。
「あっという間に読んじゃいました」的な作品ではなく、
「じっくり、何度も読み返しました」的な作品だよね。
だからこそ、続きが見たいと思わせるモノがあるのだが
(そもそも、今作はシリーズ作品の10作目らしく、今作以降も続いている)、
内容的にはやや渋好みで、スペクタクルがないが、
この「ザ・ハードボイルド」な感じ自体は悪くないと思う。
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