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映画 『ジェームス・ブラウン~最高の魂〈ソウル〉を持つ男~』(☆☆☆☆)

近日公開の『グローリー』もそうだし、
今作でジェームス・ブラウンを演じるチャドウィック・ボーズマンが
ジャッキー・ロビンソン役で出演した『42』などももちろんそうだが、
オバマ政権最大の功績は、なんといっても多くのマイノリティ
(ここまでくくると『ミルク』なんかも含まれてしまうが)に
スポットが当たったことであると、ワシは思っている
(そういう意味では、チャドウィック・ボーズマンは
「ミスターオバマ政権」と言ってもいい活躍ぶりだが)。
しかも、今作にはジェームス・ブラウンと同じ時代を生き、
今なお現役のミュージシャンとして活躍するミック・ジャガーが製作に携わっている。
そのおかげで、JBミュージック盛りだくさんの、
実にノリのいい作品に仕上がっている。
もちろん、今作もチャドウィック・ボーズマンの見事ななり切りっぷりで、
若きJBを演じ切ってるわけであるが、
あまりJBのステージを知らないワシが見ても、
実にサービス精神旺盛な、楽しいステージであったことが理解できる。
一方で、その過酷な生い立ちゆえに、
「最高の」というよりは「孤高の」魂(ソウル)を持つ男に仕上がってしまったわけで、
自分の才能を自覚し、自分の商品価値を理解した上で、
自らを「見せ物」と評し、それに群がる者を、利用し倒す。
そういう意味では猜疑心の塊だったと言えなくもないが、
そんな彼にも唯一とも言える親友ボビー・バードとの話が、
もう一つの芯として今作にはしっかりと通っている。
確かに、JBは一個の天才だったと言えるだろう。
しかし、天才であり、当時の黒人界を代表する一人として、
孤独に苛まれること一再ではなかったようである。
そんな時の多くに、ボビーは傍にいて、JBを支え続けていた。
そんな間柄だったんだから、一回ぐらいボビーのソロステージぐらい、
許してやれんかったのかなぁ…、と思わなくもないんだが、
彼ほどの人傑の心情を、ワシのような小者が推し量ることなど、到底できません
(作中には残念ながら明確な答えはないんだが、
おそらくJBはボビーにまで去られてしまったら…という思いがあったように思われる)。
音楽好きならば、必見の一作だろう。

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