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映画 『ミッシング・デイ』(☆☆☆)

日本では劇場型特殊詐欺が花盛りであるが、
今作を観るとこれら劇場型特殊詐欺が、
電話一本で金を引き出す、いかにもお手軽な詐欺であることがよくわかる
(そして、日本の年寄りが、そんなお手軽な詐欺にコロコロ騙されているのだが…)。
今作で扱われる詐欺は「養子縁組詐欺」である。
日本では、あまり表立って養子縁組などは行われないが、
欧米では孤児などを救うという善行として、
セレブリティがけっこうこぞってやっている
(有名どころで言えば、ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻など)。
それをネタに詐欺をするというのは、
つまり国境線をまたいだ養子縁組を仲介人が持ちかけ、
手数料と称して多額の金を取る。
一度は養子縁組が成立したように見せかけて、
「手続きが遅れている」とか称して事務手続きを先送りにしておいて、
手なずけていた養子になる予定の子が、フラッと養親のもとから姿を消す。
実物が一応動いているだけに、
日本人に比べれば疑り深い欧米人でも騙される、というわけである。

今作では、2010年のハイチ地震を元ネタに、
それによって生まれた震災孤児を養子として引き取る夫婦が、
この詐欺にかけられる、という話から始まる。
ダンナは、過去に酒を飲んだために身重の妻に送り向かいをさせたが、
その時に交通事故に遭い、妻が胎児だけでなく、
以降妊娠することもできなくなってしまうというところから始まる。
その裁判で多額の示談金を手に入れ、
そのお金をもとに養子を迎えようと考えたのだが、
詐欺師グループはこの夫婦の身の上を調べ上げた上で、
養子縁組の話を持ちかけ、まんまと10万ドルをせしめるのである。
ここから先は、まぁアメリカンB級アクションではよくある展開に入っていくのだが、
そういう意味では平凡な作品ではある。
特に、今作もジョン・キューザックの胡散臭さ全開で、
ファーストコンタクトからある意味での近寄り難い雰囲気出しまくり。
あとはもうやりたい放題なわけだが、
そこはアメリカンB級アクション。最後はキッチリ仕留められてしまう。
その過程を楽しむのが正解の映画なのだが、
クライマックスのアクションシーンはなかなかの緊張感。いい出来です。
ただ、子供が幼すぎて、なんかどっちつかずな感じがイマイチかな。

わかりやすいフォーマットを使って啓蒙活動する、的な映画で、
アクションの出来も悪くないのでそれなりに楽しめる作品ではある。

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