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映画 『新宿スワン』(☆☆☆)

やけに時代がかってると思ったら、
原作者の実体験が元になってるみたいで、
原作の連載開始の時期から考えて2000年前後の歌舞伎町での経験が
元になっているものと思われる。
暴対法も徐々に根付いてきているとはいえ、
まだまだヤクザ屋さんが隠然たる力を持っていた時代が元になってるからこそ、
まだこういう大時代的な話が通用するわけであるが…。
もっとも、タテ社会というものは、多かれ少なかれこういう体育会的な
ヒエラルキーができてしまうわけだから、
イマドキの特殊詐欺集団だってこういう要素が消せないんだろうけど…。

また、『龍が如く』じゃないけど、
ある意味才能一本(見た目も含む)でのし上がれる場所なんて、
イマドキの日本じゃ歌舞伎町ぐらいだからねぇ。
今作は女性風俗嬢(キャバクラも含む)スカウトの話だけど、
ホストの世界だってそうだし、
一攫千金の要素があるのは、ギャンブル(宝くじや株も含む)以外じゃ、
歌舞伎町ぐらいだよねぇ。
作中の真虎(伊勢谷友介)のセリフじゃないけど、
「誰もよそ者扱いされない」って言う意味では、
相互監視社会日本で最後に残されたカオスとも言えるわなぁ。
でもって、カオスには物語がつきものなわけですよ、世界中どこ見ても。

確かに、原作は約8年、コミック28巻とけっこう長く続いた話だから、
面白くないわけないわけだが、
その一方で2時間半(映画としてはこれでもちょっと長い部類だが…)程度の尺で、
収まるんかいな、という思いで観てました。
確かに、秀吉(山田孝之)と龍彦(綾野剛)との顛末が
きっちり終わってるという意味では、
それなりに収まりのついた話になってはいる。
しかし、そこに集中するなら、
もっとおざなりに描いていい登場人物がいっぱいいるし、
だいいちこんなに時間かけなくてもいい。
そして致命的なのは、真虎と組長さん(吉田鋼太郎)の最後の会話。
ははぁん、こりゃ評判良かったら続編作るぞ、的な壮大な伏線張りですな。
でも、別にそんなの続編作った時にどうせいちいち説明し直すんだから、
もう少し秀吉と龍彦の話を濃厚に描いて欲しかったなぁ。
まぁ、その描き方はあんまり園子温流ではない気もするけど…。
そういうあざとさが透けて見えたってことで、☆3つとします。
話自体は面白いので、まぁ観て損はないだろうが…。

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