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映画 『あの日の声を探して』(☆☆)

正直、こういうヒューマンな作品に低評価付けると、
「人でなし」みたいに思われるんじゃないかと、
内心ビクビクしてるわけですが、まぁ付けちゃいます。
何がダメって、あまりにもストーリーラインが雑過ぎ。
主人公の男の子ハジ(アブドゥル・カリム)が
キャロル(ベレニス・ベジョ)の前で話し始める決定的トリガーが
ほとんど無いままいきなり彼女の仕事場に訪ねて行って、
堰切ったように一気に話し始めるって…。
いや、ああいうことがあったから、兵隊にトラウマがあるとか、
他人を信じられないとか、わからんではないよ。
でも、やっぱり盗みは盗みなわけだし、それらを全部許したから、
ハジも心を開いたっていうのは、正直納得がいかないし、だいたい教育上良くない。
しかも、その後も偶然が重なったようにしか見えない展開で、
感動のラスト(ってことにしたいんだろうけど)になるわけだけど、
それまでの雑なストーリーのおかげで最後も全然乗って行けません。
まぁ、バカが物語を転がして行くっていうのは、
理屈ではわかっているけど、自業自得で自責の念に駆られてても、
あまり説得力がないわけで、要は全然感情移入できなかったわけです。

しかし、あのハジの押し黙ってる様を見ていると、
もしかして日本って世界的にはああいう風に見えてるのかな、
と勝手に思えてきたりします。
つまり、すごく不気味なんですね。
ホントに何考えてるかわかんないし、
なんか「イエス」でも「ノー」でもないし、
突然逃げ出したり、なんかついてきたり…。
なるほど、これは世界から信用されないな、と…。
「ショウザフラッグ」とか言われるわ、と。
少なくとも、欧米の文化ってそうじゃないから、
なおさらそう見えてしまんじゃないかな、と勝手に思ったりしました。

一方で、あの欧州委員会の白けたムード。
いや、イジメとかそういうことじゃないのは重々承知なんですが、
ああいう無関心が結局ロシアを増長させる遠因になってるように、
今作を見て思いました。
その上、アメリカが「世界の警察」をやめてしまったために、
ロシアはさらに増長するわ、中国は右へ倣えで増長するわで、
これでは国際連合もまともに機能しないわなぁ。
結局チェチェンでの教訓を生かせないまま、
クリミアでも同様の悲劇が繰り返されてしまった。
実力なき外交の限界を思い知らされた作品ではあります。

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