映画 『皇帝のために』(☆☆☆)
ノワール路線(=やくざモノ)と時代モノばかりの今の韓国映画界は、
まさに日本の「いつか来た道」なのだが、
気がつけば総花的になんでもやるだけの無計画な日本映画界に比べれば、
まだしも韓国映画界の方が洗練されてる(ように見える)。
今作もやくざモノではあるが、主人公が面白い
(と言っても、日本ならほぼそのまんま「番長○原」だが…)。
野球界で挫折した男が、再起をかけてソッチの世界で成り上がって行く話なのだが、
実はそこでの人間関係に過去があった…、っていう感じの作品。
そもそもは企業名(フロント企業ってやつだが…)が「皇帝」なのだが、
韓国将棋の話が作中に出てくることから、
抗争の黒幕となるべき会長やその座を狙うサンハなどのことも指しているのだろう。
その辺りの権力争いなどで話自体は二転三転するのだが、
わりとありがちな権力抗争なので、
先に述べた元野球選手とサンハの過去が絡んでくる以外には、
特段の驚きはない作品。
ラスト辺りのアクションシーンはそれなりに見ごたえがあるので、
いちおうその辺りを評価しているが、
内容としてはありがちな「コリアンノワール」である。
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