映画 『奪還者』(☆☆)
クエンティン・タランティーノほどの大監督が
「とにかく凄ぇ」としか表現できない映画は、
一般人には理解しがたいということなのだろう。
まず、登場人物の行動様式が全然理解できない。
エリック(ガイ・ピアース)が自分の車に執着する理由は、
ラストで明らか(?)になるからまだいいとしても、
彼の車を盗んだヘンリーたちがなぜ急いでいるのか。
負傷したレイ(ロバート・パティンソン)を置き去りにし、
まだ動く自分たちの車も置いて行って、
エリックの車を盗んでまで目的地に急いだ彼らの目的
(あるいは何者かに追われていたのか)が全然不明。
「理解できる奴にだけわかればいい」という芸術的スタイルなのかもしれないが、
それにしてはバイオレントな内容だし、
正直な話狙ってる層も見えてこない。
「結局何が言いたかったの?」と問いかけたい、そんな映画。
やっぱり、ワシはクエンティン・タランティーノと
感性が合わないだけなのかも知れないが…。
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