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映画 『ダライ・ラマ14世』(☆☆☆)

宗教的なエライ人だからって、それほど特別なことを言うわけでは無い。
偉くなったら偉くなったなりの「悩み」があるわけだから、
特に個別具体的な悩みに対しては「I don't know」と言うしかないわけである。
それよりも、こういう人からは、エッセンスを抽出しないといけない。
「理想と現実のせめぎ合い」とか、「考えることが大切」とか、
そういうことを自ら学び取っていかなければ、
彼らエライ人の言うことなど「金言」とはなりえないわけである。
「暴力では何も解決しない」が、現実には彼らは亡命者であり、
中国はダライ・ラマの出した譲歩案を一顧だにしない。
この辺が「理想と現実のせめぎ合い」であり、
亡命政権だって演説の中で「闘争」という言葉を使っている
(「闘争」の方法論はいろいろあるだろうが)。
しかし、そこで考えることをやめて、「じゃあこっちも暴力に訴えよう」
では「カルマ」が浄化されることはないだろう。
日本は、国際連盟脱退の時も、ハルノートを提示された時も、
考えることをやめて「一戦あるのみ」としてしまったことが問題なのである。
考え続けることは、歩みを止めることではないのである。

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