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映画 『天空の蜂』(☆☆☆☆)

原作小説がありながら、宣伝で発行部数推しをしていないところなどを見ても、
発行当時(1995年)あまり売れなかったであろう原作小説。
それもそのはずで、正直昨今の東野圭吾作品に比べて、
扱ってる題材が相当重め。
しかも、いみじくも作中で語っているように
「見たくないものは見なかったことにする」のが日本人なんだから、
今作の状況が現実に出来しても多分日本人はただただパニクるだけだろうね。
「映像化不可能」と盛んに宣伝しているが、
発行当時コレを映像化しようと思ったら、
おそらく松竹(今作の製作元)も食いつかないどころか、
まともな俳優が使えるようなカネを集めるのも難しかっただろうから、
そういう意味では間違いなく「映像化不可能」だっただろうと思う。
今はほぼ全ての原発が止まってるし、
今作の状況を一応は受け入れられる環境になったから、
松竹だって食いついたんだろうし、こうやって映像化もされたんだろうが、
じゃあ今やってすごく価値のある内容かというと、
あの現実の前ではフィクションなど無力と言わざるを得ないだろう。

それでも、今作は日本の美徳をたっぷり盛り込み
(「現場力」とか「あきらめが悪い」とか「技術立国」だとか)、
一方で暗部もえぐり出している
(イジメ問題とか原発作業員の現実とか中枢が現場を省みないとか)
という意味ではもちろん意義深いわけである
(ビッグBはツッコミどころ満載だが…)。
しかし、やはり題材が題材だけに国家機関の協力は得られず、
一歩間違えれば子供向け特撮映画にさえなりかねない出来なのは、
少々つや消しである。
その辺を割り切って観れば、タイムリミットサスペンスとしては、
かなり良い出来の部類入ると思う。

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