映画 『トランスポーター イグニション』(☆☆)
今や、リュック・ベッソン率いる「ヨーロッパコープ」の
屋台骨(良くも悪くも)になってしまった、このシリーズ。
ジェイソン・ステイサムと折り合いがつかなくなっても、
シリーズを続けざるをえない事情があるのだろう。
で、『007』方式で新しい俳優を迎えて続行することになったんだが、
もはやシリーズものとして成立してないんじゃないか、と思われる部分が散見される。
まず、今回の広告でもバッチリ使ってる「3つのルール」だが、
今回は運ぶ相手が人間なので冒頭からほとんどルール無視な状況の連発。
しかも、たぶん今回初登場のお父さんである。
何ですか、もうフランク・マーティンだけじゃあもう2時間もたないとでも?
だったら、シリーズ続けなきゃいいじゃん。
しかも、後半はぶっちゃけクルマの方もどうでもよくなっちゃうし、
要するにオリジナルで立ち上げても興行的に厳しそうだから、
『トランスポーター』シリーズの名前を借りて、
姑息的に興行的成功を手に入れようとしたとしか思えないんだけど、
おかげでせっかくの屋台骨に大きなキズをつけてしまっただけなんじゃないだろうか。
この前の『TRUSH』のところでも書いたけど、
取り込むからにはその取り込んだ層を納得させる作品を作らなければ、
むしろ悪評に繋がってしまうということを、
リュック・ベッソンは理解してるんだろうか。
ワシも、今作が『トランスポーター』を名乗ってなかったら、
もう少し評価の仕方も違ったと思うんだけど、
最近高評価作に恵まれてない(と少なくともワシは思ってるが)んだろうか。
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