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映画 『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』(☆☆☆☆)

アラウンド90のアメリカ人ばあちゃん2人が、
なんとその年齢から「成長至上主義」の現代マクロ経済学に疑問を持ち、
それについて一生懸命勉強し、
挙げ句の果てにはウォール街のお偉いさんが集まるパーティーに乗り込むという、
パンチの効いたドキュメンタリー映画。
まず、その向学心に驚かされるが、
それを受け入れるだけの制度設計もされてるのがアメリカのすごいところ。
いつでも学び直しできるのだ。
日本じゃ、こんな簡単には行かないだろうね。
また、作中ケネディ大統領の演説が出てくるが、
成長を終えた経済のあり方について、既に1960年代に演説してるのだ。
もしかして暗殺された原因って、そういうところにあったりする?
しかし、我々小市民がマクロ経済を語ったところで、
たいしてアプローチできないというのがホントのところなのだが、
よくよく考えると、人間だって神経細胞が増えるのは3歳ぐらいまでで、
20歳ぐらいからは減る一方って言われてるんだから、
いつまでも成長成長だけでは本当はいけないはずなんだけど
(作中でも「恐竜時代の発想」って言ってたりするし)、
でもフロンティアがある限り人間の欲望の受け皿になり続けるわけだから、
成長は止まらないし止められないのだろう
(作中でも「自転車操業だ」みたいなこと言ってたし)。
日本人は経済の話に疎いというか、
そもそもカネが汚いものだっていう考え方が根強い。
でも、狩猟時代の考え方からすれば、
カネが稼げないということは狩りに行って何も獲れないのとほぼ同義なわけだから、
毛嫌いしてたら食っていけなくなるわけである。
彼女たちの向学心を見習うとともに、
いつでも学び直せるというアメリカ式の教育もまた、
見習うべきところがあるだろう。
日本再生のヒントになるかも知れない作品。

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