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映画 『ヒトラー暗殺、13分の誤算』(☆☆☆☆)

今作の主人公ゲオルク(クリスティアン・フリーデル)は、
厳密に言えば主義主張を持たない存在(いわゆる「ノンポリ」)ではない。
彼は、「自由主義者」と言うべきで、
作中で語られる彼の行状を見る限り
ドイツ人というよりはフランス人的な気質に近いように思われる
(あくまでも個人的な感想)。
だからこそ、自由を抑圧するような全体主義を標榜するナチなどは、
許せない存在になっていったのだろう
(単純に身近な人間がしょっ引かれたり、住民の晒し者にされたりして、
義憤にかられただけと言えなくもないが)。
彼自身は最後まで単独犯であると主張した(実際そうなのだから仕方ないのだが)が、
実はナチスとしてはそれでは都合が悪いのだ。
この事件を何がしかの口実にしようとでも考えていたのだろう。
しかし、いかに拷問や自白剤にかけたところで、
火の無いところに煙は立たないわけで、
彼の事件は結局大事にされないまま終戦近くまで拘禁されることになる。
しかし、彼の言動は彼を直接取り調べた刑事警察の長官を動かした
(かどうか本当のところはわからないのだが)。
彼はゲオルクより遡ることひと月ほど前に、「ワルキューレ作戦」
(軍部内によるヒトラー暗殺計画、トム・クルーズ主演の『ワルキューレ』でもおなじみ)
に連座したとされて絞首刑に処される。
もしかしたら、処刑された彼も「生きにくさ」や「息苦しさ」を
当時の軍部内で感じていたいたのかもしれない。

翻って日本である。
「あの戦争」当時、いやその少し前ぐらいから、
この国もずいぶんと「息苦しい」感じだったように思われる。
そして今も、蒙昧なる民衆の「圧倒的多数」が選んだ人間が、
独裁的権力(と、少なくとも左寄りの人間たちは思っている)を手に入れ、
「あの戦争」の頃と似たようなスローガンを掲げ、
この国を「あの戦争」にも似たような危険な道に進ませようとしている。
しかし、その原因を作ったのは、
ナチスドイツを生んだ時と同様、蒙昧なる民衆と、
その蒙昧さに付け込む政府なり政党なのである。
ゲオルクは、共産党員だった友人に、
「(この国を変えるのは)将軍や政党に任せるべきだ」と言われたが、
ゲオルクにとってもうそれらの手段は迂遠過ぎると思えるほど、
当時の状況はひっ迫していたのである
(ある意味、今そう思っているのが、いわゆる「イスラム国」なのかもしれない)。
それに比べたら、「SHIELDs」なんてかわいいもんである。
そもそもこの国には、良くも悪くも「天皇制」があるので、
本気で国家転覆を考えようと思ったら、
国家全体を敵に回すぐらいの覚悟が必要になってしまうのだ。

ある意味、実に「いま」な作品。
やはり、「自由」とは与えられるものではなく、勝ち取るものなのであると、
思い知らされる作品である。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-28

すいません、本日も寝坊です。
次回は開催まとめの回なので、そこでいろいろまとめてやります。

東京07R ベゴニア賞(2歳500万下 芝短 3点)
  ◎ ⑪ディソーナ
  ○ ②マイネルハニー
  ▲ ⑤アシュワガンダ

東京08R シャングリラ賞(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑬マッチレスヒーロー
  ○ ⑨ニットウビクトリー
  ▲ ⑫アナザーバージョン

東京09R オリエンタル賞(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑩トレジャーマップ
  ○ ⑥ロンギングゴールド
  ▲ ⑧レアリスタ

東京10R ウェルカムS(3上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑤レッドオリヴィア
  ○ ⑬ネオリアリズム
  ▲ ⑥イサベル

東京11R ジャパンC(3上GⅠ 芝長)
  ◎ ①ラブリーデイ
  ○ ⑪ミッキークイーン
  ▲ ⑮ショウナンパンドラ
  △ ⑧[外]イラプト
 本命は、ポイント的には⑪なのだが、隣にいる馬が悪いのと、
 牡馬との戦いに不安が残るため対抗止まり。
 ある意味、つくづく「持ってない」馬。
 代わって本命は、今年絶好調の①。
 番手辺りで競馬ができるのでこの枠でも苦にしないし、
 4連勝中と勢いも充分。問題は、やや低い連対率か。
 3番手には、こちらは対牡馬戦でも充分やれてる牝馬⑮。
 宝塚記念でも⑪と差の無い競馬をしており、
 距離さえこなせば充分勝ち負けできるはず。
 あとはオマケの外国馬。今回変える外国馬はこの馬ぐらいだろう。
 ちなみに、⑫は歴史に残って欲しくないので消しです!

京都09R 白菊賞(2歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ②クラリティーアイズ
  ○ ⑧ワントゥワン
  ▲ ④クリノラホール

京都10R 醍醐S(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ③シンデレラボーイ
  ○ ⑦ダイシンサンダー
  ▲ ④エリーティアラ

京都11R オータムリーフS(3上OP D短)
  ◎ ④スーサンジョイ  安定感もある
  ○ ⑦サクラエール   連勝の勢いで
  ▲ ⑥タールタン     鞍上にも期待
  △ ⑨オールブラックス 距離実績買って

京都12R 京阪杯(3上GⅢ 芝短)
  ◎ ④ビッグアーサー
  ○ ⑥エイシンブルズアイ
  ▲ ⑨アースソニック
 本命は、前走ついにOP初勝利を飾った④.
 その前の北九州記念でも2着しており、このクラスでは充分戦える力はある。
 そのうえ、近走内容の充実ぶりである。いよいよ重賞初制覇と行きたいところ。
 対抗には、平坦馬場ではめっぽう強い⑥。
 夏に1600万下に落ちてからようやくのOP復帰だが、
 鞍上に外人騎手を迎えこちらも気合が入っている。
 条件は向くので逆転まであると見る。
 3番手には、こちらも外人騎手を鞍上に迎えた⑨。
 近走内容も悪くないし、休み明けを1つ叩いた上積みにも期待が持てる。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-28

本日寝坊につき、出先よりiPhoneにてうpいたしております。
見苦しいかもしれませんがご了承ください。
先週の結果は明日上げるとして、11/28、11/29の買い方は以下の通りです。
    東京:条件戦=複勝  OP以上=枠連
    京都:条件戦=複勝  OP以上=ワイド

東京09R  カトレア賞(2歳500万下  D短  1点)
    ◎(07)マサノジェット
    ○(16)マイネルバサラ
    ▲(12)ファイナルコール

東京10R  晩秋S(3上1600万下  D中  1点)
    ◎(09)リアライズブラザー
    ○(02)キープインタッチ
    ▲(01)キャンバス

東京11R キャピタルS(3上OP 芝短)
    ◎(04)グランシルク(鞍上に期待)
    ○(03)ダローネガ(前走悪くない)
    ▲(06)ミッキーオリビエ(連勝の勢いで)

京都09R 高雄特別(3上1000万下 芝長 1点)
    ◎(01)メイショウミツボシ
    ○(06)モンドインテロ
    ▲(09)レイトライザー

京都10R 貴船S(3上1600万下 D短  1点)
    ◎(16)パーティードレス
    ○((02)スマートアヴァロン
    ▲(15)エイシンローリン

京都11R 京都2歳S(2歳GⅢ  芝中)
    ◎(04)ドレッドノータス
    ○(02)ケルフロイデ
    ▲(07)ダンツプリンス
    △(03)アドマイヤエイカン

映画 『カンフー・ジャングル』(☆☆☆)

警察で武術教官やりながら、道場破りして、
相手殺しちゃって服役っていうのも正直どうかと思うんだけど、
そんな自分の背中を追っかけて、
武術チャンピオンを狙って殺す男が現れたからって、
「はいそうですか」と出所出来ちゃうのも(実際にはそこまでお手軽ではないが)、
ストーリー的にかなり問題があるわけだが、
「アクション映画にとって、ストーリーはオマケ」と思ってるワシにとっては、
あのアクションシーンを見せられて、基本的にはどうでもいい、
という結論に達しました。
ただし、「基本的に」であって全部許してるわけではない。
なんといっても、あのラストである。
まぁ、現代劇で、しかも警察絡みの案件だから、
ああいう結末になってしまうのは仕方ないのだが、
それでも「結局逮捕」とか、あるいは「喧嘩両成敗」みたいな結末に
できんカったもんかなぁ…。
確かに、カンフーアクションテンコ盛りで、
そのアクションもなかなか練り上げられたもので見ごたえ充分なのだが、
返す返すもあのオチの付け方でこのタイトルというのは、 ちょっとねぇ…。

映画 『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(☆☆☆☆)

アメリカで、同じ時期に多発した服のトラック強盗事件をもとに、
石油業界に舞台を置き換えて作ったのが今作。
高邁な理想(今の日本のような非武装平和主義)を掲げる
経営者(オスカー・アイザック)がそのトラック強盗や、
それに伴う風評被害、さらに検察からの会計不正疑惑
(コレがいろんな意味で重大な問題となるのだが…)に苦しめられ、
事業拡大の好機を失いかける。
そこから経営者は、事業拡大のための資金繰りに奔走されるわけだが…。

理想を掲げるだけでは、単なる絵空事に終わってしまうことが多い。
例えば今作では、経営者は
「従業員はオレが守る。だからみんなは武装してはならない」だの、
「世の中はきっと良くなる。だから武装しなくたっていいんだ」だの言っているが、
実際に矢面に立たされるのは現場の従業員なのである。
明日襲われるかもしれないのに、「いつか」なんて待てるわけがありません。
また、経営者の奥さんジェシカ・チャステイン()が、
ギャングの娘で、よく言えばしっかり者なのだが、
経理学の知識に乏しく彼女が「ヘソクリ」のつもりでせっせと貯めたおカネが、
実は「着服」になっていて、しかも夫には秘密でやっていたもんだから
夫婦ゲンカになるわけですが、
コレもキレイな商売をやるために
夫がムチャ(多分相当綱渡りな資金繰りしてたんだろう)をいっぱいしてたからで、
奥さんなりの考え方があったわけなんだが、
当時は会計士みたいな存在っていなかったんかねぇ。
だったら仕方ないかもなんだけど、
もし会計士が成立してるんだったらキレイな商売をやるためには必須だろうし、
そういう意味で夫は「上しか見てない」タイプと言えるだろう。
経営者たる者、やはり「清濁併せ呑む」器の大きさが求められるのは、
こういう事例でも明らかと言えるだろう。
その意味では、この経営者は事件をきっかけに一皮むけた、と言えるだろう。
会社経営はきれいごとだけでは行えないが、
特に「コンプライアンス」にうるさい現代においては、
汚いことをやっていては市場から容赦なく排除される。
そういった、経営の現実が見事に活写されている佳作だと思う。

映画 『クライム・スピード』(☆☆)

1959年にスティーヴ・マックイーン主演で映画化された、
実話がベースの作品のリメイク作品。
弟(ヘイデン・クリステンセン)を悪の道に誘いこみ、
自らも10年間刑務所に入った兄(エイドリアン・ブロディ)が、
出所後やっぱりそっちの道に誘われ、
それに再び弟を巻き込んでしまうという、
とにかう兄貴がどうしようもない話なんだが、
そうであるがゆえにあのラストが効いてくるという、
ある意味すごくわかりやすいどんでん返し。
もともとが50年以上前の作品なので、
忠実にリメイクしのだとしたら、案外こんなもんなのかもしれない。

むしろ、彼らを誘うレイ(トリー・キトルズ)が語る
トーマス・ジェファーソン(米国第3代大統領)の言葉
「銀行(に通貨を発行させる)制度は、我々の持つ個人の自由ということに対して、
戦争の準備を整えた軍隊よりも危険な存在であると私は心から信じています。 」
(作中ではもっと簡単に言ってるが…)が興味深かった。
今や世界経済を牛耳るアメリカの、
草創期の大統領が実はこういうことを言っていて、
犯罪者がそれを銀行襲撃の口実にしているのが面白かった
(作品の本筋とあまり関係ないわけだが…)。
大統領は世襲ではないが(最近はそうでもないみたいだが…)、
彼らの言葉はこのように語り継がれていくものなのだと、
改めて思い知らされた(今回のは良い語り継がれ方ではないが…)。

映画 『尚衣院-サンイウォン-』(☆☆☆☆)

韓国時代劇って、宮廷モノも含めて発想が自由で良いと思うんだ
(だからって、なんでもやりゃあいいってもんでもないんだが…)。
今作はかなり良い部類で、日本の時代劇ではあまりやらない
(というかやれない)タイプの「王室御用達」的な話。
王族の服専門の仕立集団「尚衣院」を舞台に、
仕立ての腕だけで貴族(朝鮮王朝では「両班」と呼ぶのだが)にまで
上り詰めようとする職人と、
自由なデザインと高い技術で市井に「モード革命」を起こすデザイナーを中心に、
譲られた新王と閣僚集団との政争を絡めるという、
思った以上にドロドロした作品。
奔放なデザイナーが、王妃へのほのかな想いを燃え上がらせた時、
知らず知らずのうちに政争に巻き込まれてしまうのだが、
そもそも職人の方も下賤の身から成り上がっただけあって、
デザイナーに共感しつつも自分の地位が彼によって危うくなるという
矛盾の中で葛藤する様など、いろいろな要素をうまく詰め込んでいて、
良い仕上がりになっている。
日本は、こういう怪しげなことが起こらないように、
そもそものシステムが作られているだけあって、
事実でもフィクションでもなかなかこういうことが想像しにくいようになっている
(史実では「江島生島事件」が有名どころだろう)。
ただ、ああいった秘められた場所だからこそ想像の翼を広げれる、
とも言えるわけで
(それも『源氏物語』であらかたやられてしまってる、という話はあるが…)、
市井ものばかりではなく大奥モノなんかの奮起も期待されるところだろう。
とはいえ、そもそも日本では時代劇そのものの需要が減っており
(需要の喚起が足りないだけなのか、そもそもテレビがつまらなくなったことと
一緒くたにされているのかビミョーなところだが…)、
制作費などの兼ね合いもあって新作時代劇はBSなどに限られてしまっている。
地上波も、韓国時代劇ばっかり流してないで、
活きのいい脚本家をキチンと発掘して、「時代劇復活」と行くのもアリだと思うんだが、
s日本の企業は育成をおろそかにしている上に、
保守的で挑戦が少ないからねぇ…。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-23

東京08R 秋陽ジャンプS(3上JOP 障害)
  ◎ ④エーシンホワイティ 実績上位
  ○ ⑦サンライズロイヤル 状態万全なら
  ▲ ⑫タマモプラネット   1つ叩いて
  △ ⑥ダノンゴールド    地脚は高い

東京09R 伊勢佐木特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑬アカノジュウハチ
  ○ ⑮プリンスダム
  ▲ ⑨ポルトボナール

東京10R 鷹巣山特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑦チョコレートパイン
  ○ ⑮レーヌドブリエ
  ▲ ①スターファセット

東京11R 東京スポーツ杯2歳S(2歳GⅢ 芝中)
  ◎ ②アグレアーブル
  ○ ⑥キラージョー
  ▲ ①マイネルラフレシア

京都09R 秋明菊賞(2歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ①アットザシーサイド
  ○ ⑦マディディ
  ▲ ④レイリオン

京都10R 花背特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑪バスタータイプ
  ○ ③コパノチャーリー
  ▲ ⑫ジューンロディ

京都11R 修学院S(3上1600万下 芝中 2点)
  ◎ ⑧アングライフェン
  ○ ⑥ベリーフィールズ
  ▲ ⑦ショウナンバーキン

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-22

東京09R からまつ賞(2歳500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑩アッラサルーテ
  ○ ④トウショウドラフタ
  ▲ ⑤ルグランフリソン

東京10R ユートピアS(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑥レッドセシリア
  ○ ⑰トーセンソレイユ
  ▲ ⑤マジックタイム

東京11R 霜月S(3上OP D短)
  ◎ ⑫グレイスフルリープ 連勝機
  ○ ⑤サクラレグナム    相手なりに走る
  ▲ ⑥チャーリーブレイヴ 1つ叩いて
  △ ⑯カジキ         安定感はある

京都09R 嵯峨野特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ②エイシンアロンジー
  ○ ③サイモンラムセス
  ▲ ⑧クルーガー

京都10R 観月橋S(3上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ⑦フォローハート
  ○ ⑪セイスコーピオン
  ▲ ⑫マヤノオントロジー

京都11R マイルチャンピオンシップ(3上GⅠ 芝短)
  ◎ ⑩フィエロ
  ○ ⑯モーリス
  ▲ ⑦アルビアーノ
  △ ③レッツゴードンキ
 ポイント的には、⑯⑦⑩の順番なのだが、
 ⑯は休み明けで勢いを止めてしまったので対抗止まり、
 ⑦は21世紀に入ってから1頭の勝ち馬も出していない3歳馬ということで、3番手。
 で、⑩を本命視。
 去年の2着馬であり、前走も休み明けとはいえ惜しい内容。
 距離実績も高いし、なんといっても鞍上が乗れてるミルコ・デムーロ。
 さらに、京都1600m大得意のディープインパクト産駒ということで、今年こそは。
 もちろん、⑯は状態万全なら逆転も充分だし、
 ⑦も前走で⑩を破っているので、久しぶりの3歳馬戴冠も充分見据える。
 4番手の③は半分オマケだが、内枠&新馬戦以来の戸崎騎手と、
 好条件がそろったので久しぶりに押さえで買ってみる。

京都12R  先斗町特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑥エイシンラナウェー
  ○ ⑧フィドゥーシア
  ▲ ③サンライズネオ

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-21

11/14の結果
 2勝(武蔵野S、高湯温泉特別) 8敗
  回収率 135.2%

11/15の結果
 10敗
  回収率 0.0%
  年間回収率 76.7%
  通算回収率 72.9%

実馬券でも、土曜の武蔵野Sで作った儲けを
日曜に全部スって結局マイナスだったんだが、
予想的にはもっとひどい状況(買い方も悪かったんだが…)だったわけで…。
買ってないおかげで被害が軽微で済んだと言うのは、ちょっと悲しいわけであるが…。
今週こそは「買っときゃよかったあのレース」があればなぁ…、
と思うのですが、2場開催の上3日開催だからなぁ…。
11/21、11/22、11/23の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

東京09R 赤松賞(2歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑤ラベンダーヴァレイ
  ○ ⑫ワンブレスアウェイ
  ▲ ⑧ブルーオリエント
  △ ⑦ワンスインナムーン

東京10R 南武特別(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑭フェシティヴイェル
  ○ ⑩サトノメサイア
  ▲ ⑪ピップレボルシオン
  △ ⑤[地]レジェンドロック

東京11R 錦秋S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ③ノウレッジ
  ○ ⑮マノワール
  ▲ ⑨アルタイル
  △ ⑩ノボバカラ

京都09R もちの木賞(2歳500万下 D中 2点)
  ◎ ⑩クインズサターン
  ○ ⑨スマートシャレード
  ▲ ③レガーロ
  △ ①スナークレッド

京都10R 衣笠特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ④アカネイロ
  ○ ⑤リーサルウェポン
  ▲ ⑩マキシマムドパリ

京都11R アンドロメダS(3上OP 芝中)
  ◎ ①ケツァルテナンゴ
  ○ ②アルバートドック
  ▲ ⑦アロマカフェ
  △ ⑥トウシンモンステラ

映画 『ラスト・ナイツ』(☆☆)

公開直前になって『忠臣蔵』とか言い出すもんだから、
よほど前売りの食いつきが悪かったのか、
それとももう監督的(あるいは制作側的)に失敗できないと思ったのか、
はたまた「なんだ、『忠臣蔵』じゃん」て言われる前に予防線張ったのか、
定かではないが、
観に行って「なんだ、『忠臣蔵』じゃん」と思うのと、
初めから『忠臣蔵』だと思って観るのでは全然違うと思うわけであるし、
観終わって改めてそう思った。
予備知識があるから、あの「昼行灯期間」も初めから織り込み済みだし、
クライマックスの一騎打ちが最低限娯楽映画として付け加えられた以外は、
キリスト教圏での上映前提なので切腹無しなど、
おおむね想定内の内容で、全くと言って良いぐらい驚きがない。
できれば、知らずに観たかったかなぁ(多分評価はそんなに変わらないだろうが)。

映画 『ロバート・アルトマン/ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』(☆☆☆)

世界の名だたる映画賞に輝きながら、
なぜかアカデミー賞だけは「名誉賞」しか取れなかった
(その名の通り、勝ち取るものではなくいただく賞である)、
天才映画監督ロバート・アルトマンの(ほぼ)一代記と言ってもいい、
ドキュメンタリー映画。
今では常識となったさまざまな技法を生み出し、
それがために当時の映画界から総スカンを食うという、
革命者らしい生き方を貫いた、という意味では確かに見るべきものがある。
しかも、彼の映像作品だけでなく、ホームビデオやメイキングなど、
彼に関わるさまざまな映像によって、彼を振り返るわけである。
ただし、今作はあくまでも「映画人」ロバート・アルトマンの
ドキュメンタリーであって、
そのプライベートについて今作では多くを割いていない
(家族を大切にした、という話だけはいくつも登場するが)。
とはいえ、彼は多くの革新的な撮影技術を生み出してきたが、
映画作りで一番大事なものに「演者」、すなわち人間を持ってきていることである。
もっと言えば、彼が生み出した撮影技法は、
演者を輝かせるために生み出されたと言っても良いのではないだろうか
だからこそ、俳優たちは彼の呼びかけに快く応じるのであろう。
製作者側から見れば危なっかしい監督でも、
演者から見れば自分を美味しくしてくれる名監督、というわけである。

翻って日本である。
ロバート・アルトマンは、上記のように製作者側から嫌われる存在であり、
彼自身もなかなか自由を与えてくれない製作者側と距離をとっていた。
つまり一匹狼であり続けたのである。
だからこそ、新しいことに挑戦できたし、そういう発想もできたように思われる。
しかし、日本人の多くは群れることを好み、
群れからはぐれることに不安を感じる。
こういうところからは、新しいものはなかなか生まれないのではないだろうか。
ロバート・アルトマンのような存在を許し、
それを受容する態度こそ、今の日本には必要ではないかと、
ワシは今作を観て改めて思った。

映画 『ムーン・ウォーカーズ』(☆☆)

元ネタが都市伝説なので、あまり期待もしてなかったが、
見事なまでに「芸術的おバカ映画」に仕上がっていて評価に困る。
アポロ着陸捏造に至る経緯よりも、
当時(1960年台後半)の世情をできる限り盛り込んでみました
(というより盛り込んでみただけ)的な映画。
とはいえ、ラストで流される当時の実際の映像と、
アメリカの有り様なんかを考えると、
あの都市伝説もあながち荒唐無稽な話ではないように思えてしまうから不思議である
(都市伝説の類というのは、もともとそういうもんなんだろうけど)。
そもそも、アポロ計画が頓挫して以降、
誰も月面に降りてないわけだから、確かめる術がないのである。
その真偽は、誰でも気軽に月面に降りられるようにならないと、
わからないのかもしれない。
そういう意味では、歴史モノと同じで、そこにこそ創作の余地があるわけで、
あの都市伝説もそういう創作の産物と言えなくもない。

ただ、今作はあれこれやりすぎて、完全に収拾がつかなくなった、
という作品の典型と言える。つまり失敗作。
作中でも言ってるように、「シンプル」なものの方がやはり良いわけである。

映画 『白い沈黙』(☆☆☆)

まず、洋画の予告編のうまさである。
予告編では、ほんのチラッとしか登場しなかった誘拐犯が、
本編冒頭早くも登場である(もちろん、登場順では一番最初)。
まぁ、今作は「犯人が誰なのか」というのは物語の本筋とあまり関係ない
(たしかに、被害者の身近で、普通に生活してるという恐怖はあるが…)。
問題は、まず誘拐の目的である。
どうやら誘拐犯は彼女(主人公(ライアン・レイノルズ)の娘)を
人身売買用の子どもを集めるためのエサ
(当初は違ったのかもしれないが)にするためだったのである。
彼女がそれを必ずしも良しとして行っているとも思えないのだが、
作中では目立った抵抗をしていないところから見て、
8年間の間相当かわいがられたということなのだろう
(作中でも「なんでもしてくれる」と彼女は証言している)。
ただ、その辺りの話があまり詳しく紹介されてないため、
彼女がおそらくしたであろう「心変わり」という一大事が、
そういうきっかけで起こったのか、よくわからなのである。
もっとも、今作は主に被害者夫婦を中心に追っているので、
その辺をあえてスポイルしてるのかもしれないが、
その夫婦目線が正直単調で面白くないのである。
事件も、もっぱら犯人側から起こされるものだし
(それに対する父親の対応はなかなかのものではあるが…)、
相変わらずマヌケな警察組織
(だから父親は、そんな警察に不信感をあらわにするわけだが…)。
『プリズナーズ』ほど狂気じみてないし、
『コードネームU.N.C.L.E.』と同じでコレといった推しが無いのが惜しいポイント。

映画 『コードネーム U.N.C.L.E.』(☆☆☆)

『007』シリーズと『オースティン・パワーズ』シリーズ
(この両者を並べて論ずるのもどうかと思うが、
いちおうオースティン・パワーズもMI6のスパイだし…)という、
スパイフィクションの両極が屹立してる以上、
他のスパイフィクションはその中間でどう差別化するか、
というのが大きな命題となってくる。
今年で言えば、『スパイ・レジェンド』はかなり『007』寄りで、
『キングスマン』はやや『オースティン・パワーズ』寄りと言えるが、
どちらも必ずしも差別化出来ているとは言えない。

で、今作である。
ウチの父が当時熱狂したという、『0011 ナポレオン・ソロ』の映画化作品である。
しかし、まず当時とイリヤ・クリヤキンのキャラ設定が
だいぶ変わっているせいなのか、ナポレオン・ソロに比べて
キャラ立ちがイマイチ。
あれじゃあ、たたのカタブツじゃんねぇ…。
また、良くも悪くも60年代臭がプンプンする作品で、
ヘタすりゃただただ当時を懐かしむためだけの作品に
なってしまってるところがいただけない。
その辺りは、ある意味『オースティン・パワーズ』の得意技というか、
けばけばしいまでにサイケデリック推しをしてくるわけである。
それからすると今作はマイルドで、
そういう意味でも懐かしむにはちょうどいい程度に収まってはいるのだが、
押し出しの強さという意味ではどうしても負けてしまうよねぇ…。

まぁ、悪い映画ではないんだが、
肝心のウリが無いというか、インパクトが弱い作品で強く勧められるものが無い。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-15

東京09R TVk賞(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑩アデイインザライフ
  ○ ⑦ジョーアラタ
  ▲ ⑨マイネルイルミナル

東京10R 奥多摩S(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑩マリオーロ
  ○ ①ブラヴィッシモ
  ▲ ③シンデレラボーイ
  △ ⑥サンプルエミューズ

東京11R オーロC(3上OP 芝短)
  ◎ ⑱ニシノラッシュ  安定感買って
  ○ ⑪アイライン     東京相性良好
  ▲ ⑭レッドファルクス 連勝の勢いで

京都09R 黄菊賞(2歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ④ジョルジュサンク
  ○ ②バティスティーニ
  ▲ ⑪パールフューチャー

京都10R ドンカスターC(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑧ベステンダンク
  ○ ④サウンドアプローズ
  ▲ ⑫ブラックムーン

京都11R エリザベス女王杯(3上GⅠ 芝中)
  ◎ ⑩ラキシス
  ○ ⑱ヌーヴォレコルト
  ▲ ⑮ルージュバック
 馬場状態がよろしくなく、波乱も予感させるものがあるので投資は控えめ。
 本命は、去年の勝馬⑩。
 近走今ひとつの内容ではあるが、牡馬相手にそれほど負けている内容ではないし、
 今回は鞍上に大きなテコ入れをしてきたこともあるので、
 連覇と言わないまでも勝ち負けできる状況ではあると思う。
 対抗には、宝塚記念では⑩に先着した⑱。
 前走も内容は良いのだが、今回はなんといっても枠順が悪い。
 そこをうまく克服できれば、逆転の目もあるとは思うが…。
 3番手には、3歳馬からオークス以来のレースとなる⑮。
 コレも外枠であることが気になるわけだが、
 きさらぎ賞で牡馬を一蹴(相手関係的にはラクだったようにも見えるが…)しており、
 いきなりでも力が発揮できれば勝ち切る力もあるのでは、と見るが…。

京都12R 西陣S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑮ワディ
  ○ ⑧ブルドッグボス
  ▲ ⑨アルボナンザ

福島10R 福島2歳S(2歳OP 芝短)
  ◎ ③コスモアルコン
  ○ ①クナウ
  ▲ ⑤バシレウスライオン

福島11R 福島記念(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑧ミトラ
  ○ ②マイネルミラノ
  ▲ ⑤メイショウスザンナ
 本命は、去年の勝馬⑧。
 去年のこの勝利以来の3戦の内容も良く、
 去年から1.5kg斤量が増えても充分戦える力は身につけたと見る。
 対抗には、新潟記念2着の実績がある②。
 ローカル重賞なら充分戦える力はあると見る。
 ただ、前走の着差を考えると、⑧との斤量差はまだ足りない。
 勝ち切れるかというと、まだ厳しいかも…。
 3番手には、クイーンS勝ち以来の競馬となる⑤。
 ローカル開催なので乗り替わりがアレなのはある程度仕方ないとしても、
 牡馬相手という部分ではまだ未知数。
 しかし今回は馬場が渋っており、しかもこの馬には重馬場で2着の実績がある。
 そういう意味ではチャンスはあると見るが…。

福島12R 飯坂温泉特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑤ベルモントラハイナ
  ○ ⑭ジェントルヴァウ
  ▲ ⑬マルクナッテ

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-14

11/7の結果
 3勝(ノベンバーS、近江特別、フルーツラインC) 6敗
  回収率 32.1%

11/8の結果
 3勝(百日草特別、銀嶺S、京洛S) 6敗
  回収率 62.8%
  年間回収率 76.6%
  通算回収率 72.9%

相変わらず、こう…、パッとしないよねぇ…。
今年は、今まで以上に本命の入着率が低いので、
いちおう去年以上の数値を残せていることは評価できるのだが、
やはり精度そのものが低いということは、
これ以上の上積みは望みにくいということになるわけで…。
ひとまず、細々とやって行くしかない、としか言えませんなぁ…。
11/14、11/15の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 福島:条件戦=単勝 OP以上=馬連

東京09R オキザリス賞(2歳500万下 D短 1点)
  ◎ ⑮イザ
  ○ ⑫ストロングバローズ
  ▲ ⑥ヴェンジェンス
  △ ⑯トッコディルーチェ

東京10R 三鷹特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑮シンボリタビット
  ○ ⑦エスユーハリケーン
  ▲ ⑫タカラジェニファ
  △ ⑩コスモドーム

東京11R 武蔵野S(3上GⅢ D短)
  ◎ ⑩ノンコノユメ
  ○ ②ニシケンモノノフ
  ▲ ⑬タガノトネール
  △ ⑤モーニン
 本命は、久しぶりでも、初の対古馬戦でも、OP3連勝中の⑩から。
 距離相性(≒東京相性)も良さそうだし、いきなりでも勝負になると見る。
 対抗には、前走惜しい競馬だった②。
 左回りにやや不安は残すが、連対率は高いので、
 今回も無様な競馬しないだろうと見ている。
 3番手には、前走の南部杯2着を評価して⑬を推す。
 鞍上も地方出身の戸崎騎手に替わり、勝ち切れない体質の改善にも期待だ。
 あとは、4戦4勝とOPまで一息で上がって来た⑤の勢いは侮れない。

京都08R 京都ジャンプS(3上JGⅢ 障害)
  ◎ ③エーシンジーライン
  ○ ④ルールプロスパー
  ▲ ⑩オールアズワン
  △ ①ダンツミュータント
 平地でもOPまで上がった③と④の一騎打ちに近い様相と見る。
 といっても、④の方は休み明けの上に障害戦では実績上位のために
 斤量も増やされているため、対抗止まり。
 逆に言えば、これらを克服すれば逆転の要素も充分にある。
 というわけで、押し出されるように③が本命ではあるが、
 平地で重賞を勝てるぐらいの脚があるし、
 状態面では優っている可能性が高いので、この本命視も当然と言えば当然。
 3番手には、これも平地の脚はけっこう高い(1600万下)⑩。
 鞍上相性がまだ未知数なところが不安ではある。
 あとは、京都の障害戦は相性の良さそうな①も、平地の脚を評価して争覇圏内と見る。

京都09R 枚方特別(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ②ブルミラコロ
  ○ ⑧ラテンロック
  ▲ ⑫サウススターマン

京都10R 比叡S(3上1600万下 芝長 1点)
  ◎ ⑫ダノンマックイン
  ○ ②トゥインクル
  ▲ ⑥カノン

京都11R デイリー杯2歳S(2歳GⅡ 芝短)
  ◎ ⑭シュウジ
  ○ ⑩ノーブルマーズ
  ▲ ⑦ナイトブナイツ
  △ ③リッチーリッチー

福島10R 土湯温泉特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ③ナイアガラモンロー
  ○ ②カレンリスベット
  ▲ ⑩プレシャスメイト

福島11R 福島放送賞(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑬ポイントブランク
  ○ ⑭マーブルケーキ
  ▲ ⑧トップボンバー

福島12R 高湯温泉特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑪ハッピーウィルス
  ○ ⑦スターリーウインド
  ▲ ⑤イイデフューチャー

映画 『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』(☆☆☆)

決して自分の身の上について語らなかった、
謎の写真家(と言っても、作品未発表なのだから写真家と呼ぶべきなのか…)
ヴィヴィアン・マイヤーの足跡を追うドキュメンタリー。
話の作りはNHKの『ファミリー・ヒストリー』っぽい感じ。
とはいえ、ホントに自分の身の上を語ってないので、
今作においても彼女の深い部分にはあまり迫れておらず、
知人たちの推測による部分が少なくない。

ワシが見るところ、写真界は男女差別が激しい(激しかったと言うべきか)
世界だったように思われる。
彼女は長身だったこともあり、男性的な風体で活動していたようであり、
またこれは作中でも語られているように、
男性に対する敵意があった
(幼少時に性的虐待があったのでは、と語っている友人も出ていた)ようである。
また、自分の作品に対するこだわりも強く、
母方の故郷であるフランスの現像屋に、
「私と組んで仕事しませんか」と申し出ている。
彼女は、その現像屋の腕を高く買っていたようである。
しかし、彼女はアメリカで活動していたこともあって、
この話は立ち消え(あるいは明確に断られた)となったようである。
彼女が作品を発表しなかった理由は、もしかするとこの辺にあるのではないだろうか。
その辺りで妥協をしたくなかったのか、
それともアメリカの現像屋にことごとく断られただけなのか、
とにかく、彼女の作品は生前世に出ることは無かったのである。
…、とまぁ、とにかく推測ばかりでしかレビューが進められないような作品なのである。

唯一伝わってきたのは、「ローライフレックス」というカメラの魅力である。
ワシも、デジタル一眼で楽しんでいるクチだが、
この「ローライフレックス」という二眼レフカメラは、
作中で「一種の盗撮カメラ」であると言っているのである。
ファインダーが上向きに大きく開いているのが特徴のこのカメラは、
一眼レフカメラのようにいちいちファインダーを覗かなくても撮影できるため、
被写体が身構えることなく、自然な表情が撮影できるのだという
(もっとも、彼女は被写体に対しても注文が多かったらしいので、
時としてその特徴が全く活きていないこともあったようだが…)。
ワシは、人を滅多に被写体にしないのでその辺よくわからないのだが、
基本的には許可を取らないと取ってはいけないと思っているので、
「自然な表情」というのを取ることはまずできないだろうな、とは思います。
道具としては確かに面白いと感じられる話でした。

ヴィヴィアン・マイヤーは、生前出会いに恵まれなかった、
不幸な人だったのかな、とは思いましたが、
写真作品はともかく彼女自身に対する踏み込みは甘い
(まぁいたしかたないのだが…)作品でした。

映画 『グラスホッパー』(☆)

『ゴールデンスランバー』(☆☆)、『オー!ファーザー』(☆☆)に続く伊坂幸太郎作品。
しかし、やっぱりどうにもワシの感性に合わないらしい。
今作は何が悪いって、まず主人公(生田斗真)がほんとうに何もしないこと。
まぁ、狂言回しと言えばそれまでなんだが、
それにしても何もできない以上に何もしない。ドコを取ってもただのチキンである。
つまり、主人公として機能してないのである。
しかも内容がウラ社会の内ゲバでしかなくて、
鯨(浅野忠信)vs蝉(山田涼介)なんか主人公と何にも関係無いところで始まって、
何も関係無いところで終わるという、
いや主人公いらないやん、という有様。
しかも、読みようによっては最初から全部仕掛けで、
主人公がほんとうに恨むべきは
主人公をこの内ゲバに巻き込んだヤツらの方なんじゃないか、
と思えるような終わり方で、それに気づかない主人公があまりにもザンネン。
もう、伊坂幸太郎作品の映像化作品は、絶対に観ません
(って、『オー!ファーザー』の時も書いてた…)。

映画 『ピエロがお前を嘲笑う』(☆☆☆☆)

一時「核爆弾なんか大学生でも作れる」という話があったが、
今作を観ると「サイバーテロなんか大学生でもできる」と思わせる。
今作は、コンピュータ社会そのものが持つ脆弱性や、
そもそもそういうものを介して「繋がる」ことの危険性を如実に語っている。
一方で人間はというと、「見たいものだけを見て、争いを回避する」のだから、
そこに「大胆に」つけ込むことでカンタンに他者を操れるわけである
(オレオレ詐欺に代表される劇場型詐欺は、まさにその顕著な例と言えるだろう)。
そんな小難しいことを言わなくても、
今作は基本的には「騙し合いエンタテインメント」なので、
後半たたみ込むような襲ってくるどんでん返しの連続に、
どこまでついていけるかがキモだろうし、
ついていけなくなった時点でワシなどは「痛快にダマされた」となってしまった。
しかし、オリジナルを観てしまった以上、
ハリウッドが争奪戦をしているという「リメイク版」には、全く興味が湧かない。
まず、結末をいじる意味も無いし、
いじってもオリジナル以上になるとは到底思えない(例:『ドラゴンタトゥーの女』)。
いじらなかったら、トリックはバレバレなので退屈そのものだし、
そこまで彼らも想定しないんだろうか。
騙されたかったら、あるいはオレは絶対ダマされない、と思う人は観るべし。

映画 『ミケランジェロ・プロジェクト』(☆☆☆)

戦時中のヨーロッパで実際に活動していた、
「モニュメント・メン」と呼ばれる美術品保護プロジェクトが元になっている映画。
話のノリとしては『図書館戦争』に近いものがあるが、今作は至って真面目。
しかし、アメリカ映画らしくない「クソ真面目」な映画で、
非常に抑制が効いていて、いや抑制が効きすぎて、
これといった盛り上がりが無いのである。
確かに、実際にもいた犠牲者を元にした因縁付けもあるにはあるが、
そもそもお偉いさん方が乗り気じゃないので、活動が基本的に地味
(派手に暴れ回るには、シロート過ぎるからなぁ)。
しかも、あまり苦労して情報を入手してる感じが無く
(この辺は上映時間との兼ね合いもあるので良し悪しなんだが)、
なんとなく話が進んでいってしまうのである。
もう少し上映時間は長くても良かったように思われるが、
どれか1個の作品に話を絞るとかそういう工夫も必要だったように思われる。
『コンバット』ほどでは無いにしても、
連続ドラマなんかにした方が面白かったかも。

映画 『エベレスト 3D』(☆☆☆☆)

このテの映画を観たら、まずこの言葉が思い浮かびます。
「無事におうちに帰るまでが遠足です」
たまに山に登ったり、無茶苦茶な日程の旅行をこなしてるワシにとって、
この言葉は金言と言うより座右の銘に近いです。
まして登山は、初めから降りることを想定して登らなければなりません
(スポンサーがいっぱい付いていれば、帰りはヘリコプターで、
なんて離れ業もできるんだろうけど…)。
今作は、商業登山が本格化した1996年に実際に起こった、
その商業登山チームの遭難が元になっている。
今作でも、商業登山の増加による登山道の渋滞を問題視していたが、
正直その原因を作った人間たちに心配されるいわれはないわけである。
彼らは、高いカネを取って能力がギリギリのヤツらの夢を
叶えさせてやるのが仕事だと言っていいだろう。
しかし、そんな能力ギリギリの奴らのために、
あらかじめ酸素ボンベを要所要所に用意してやったり、
危ないクレバスにハシゴで橋をかけてやったり、先行隊も命を張っている。
その上で、高地順応のために何十日もキャンプにち滞在するのである。
そりゃゴミも出るだろうし、なまじ高いカネ払ってるだけに
撤退する勇気を持てないヤツ(=正しい判断ができない)もいるだろう。
そういうヤツらの面倒をキッチリ見ることができて、
はじめてこういう商売は成り立つんじゃないだろうか。
そういう意味では、まだ今作の時期は黎明期であったのだろうから、
今作のような事象も少なくなかったように思われる。
作中で描かれている死者たちの屍を越えて、
例えば三浦雄一郎のような後期高齢者も登頂しているわけである。

しかし、やはり登山は片道切符であってはいかんのである。
帰ることも想定した計画を立て、
計画に狂いが生じたら躊躇なく撤退する勇気を持てなければ、
やはり山に登る資格はないと思うのだ(偉そうに言ってるなぁ、ワシ)。
今作の死者は、やはりそれが徹底できなかったわけで、
言い方は悪いが「死ぬべくして死んでいる」わけである
(そういう描き方をしている、とも言えるが)。
冒頭、
「人体はジャンボジェットが巡航するような高度で活動するようにはできていない」
と言っているが、まさにその通りだと思う。
それでも、世界最高峰エベレストには、征服欲をかき立てるものがあるのだろう。
その辺のテーマ設定は『アイガー北壁』に通じるものがある。
今作は、できれば3Dで観てもらいたい。
一歩踏み外せば、数百メートルの落差を持つ崖。
そして、そこを駆け上がってくる嵐。
3Dで観てこそ、世界最高峰の恐怖の一端に触れることができると言えるだろう。
そして、それを堪能してこそ、その山に飲み込まれていった彼らの
思いに少しは触れることができるのではないだろうか。
また、『ビヨンド・ザ・エッジ』(エベレスト初登頂のヒラリーを描いた映画)から
40年以上経過し、装備も格段に良くなっても、
人間の本質は何も変わらないということを、
改めて思い知らせてくれる作品でもある。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-08

東京09R 百日草特別(2歳500万下 芝中 ①点)
  ◎ ④プランスシャルマン
  ○ ②シャインレッド
  ▲ ⑥コスモプロテア

東京10R 銀嶺S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ①アンズチャン
  ○ ⑫グラスエトワール
  ▲ ②ゲマインシャフト

東京11R アルゼンチン共和国杯(3上GⅡ 芝長)
  ◎ ⑮ゴールドアクター
  ○ ⑧プロモントーリオ
  ▲ ⑱レーヴミストラル
 数値上は⑧がトップ評価なのだが、
 OP2着馬はこのレースでまだ勝ってない(2着が2頭いる)ので、今回は対抗止まり。
 とはいえ、目黒記念ぐらい走れば充分勝ち負けできる馬だと思うので、
 OP2着の実績から初の勝ち馬になる可能性も捨てきれない。
 代わって本命は、去年の菊花賞3着馬の⑮。
 今年夏の再始動から、じっくりと使いながら1000万下、1600万下と連勝。
 再び勢いを取り戻し、ココからGⅠ戴冠へ邁進と行きたいところだろう。
 3番手には、今年の青葉賞を勝っている⑱。
 3歳馬は20年近く勝ってない(2着も10年以上無い)し、
 ダービー以来の競馬となるのも不安ではあるが、
 血統も良いし勝負強さもありそうなので、休養によるリフレッシュ効果に期待だ。

京都09R 花園S(3上1600万下 D中 1点)
  ◎ ⑧キャンバス
  ○ ⑪エクストラゴールド
  ▲ ⑦ワンダーアシャード

京都10R 京洛S(3上OP 芝短)
  ◎ ⑬バーバラ   勝機到来
  ○ ⑮ネロ      鞍上に期待
  ▲ ⑪シゲルカガ 芝でも戦える
  △ ⑦サフィロス  クラス慣れして

京都11R みやこS(3上GⅢ D中)
  ◎ ⑩ソロル
  ○ ⑪ダノンリバティ
  ▲ ③モンドクラッセ
 数値上は⑪がトップだが、ダート重賞ではなかなか勝ち切れないので、
 今回は対抗止まり。とはいえ、まだ成長が頭打ちになるのは早かろう。
 代わって本命は、今回ルメール騎手に乗り替わった⑩。
 鞍上への期待も大きいが、持ち時計が優秀なので、
 久しぶりに中央重賞での勝機到来と見る。
 3番手には、3連勝中と勢いに乗る③。
 持ち時計に不安は残るが、重賞になってからの6年の間だけでも
 2着が1回(2011トウショウフリーク)あるので、
 勢いだけで上位に食いこむ余地は充分にあると見えうが…。

福島10R 伊達特別(3上500万下 D中 1点)
  ◎ ④カナラズカナラズ
  ○ ⑥レッツゴースター
  ▲ ②マイネルネッツ

福島11R みちのくS(3上1600万下 芝短 2点)
  ◎ ⑥カシノワルツ
  ○ ⑦マルヨバクシン
  ▲ ⑩アットウィル

福島12R 西郷特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑫テーオービッグバン
  ○ ⑬アートフェスタ
  ▲ ⑤マイネルレーベル
  △ ⑧サダムロードショー

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-07

10/31の結果
 4勝(国立特別、赤富士S、八坂S、スワンS) 1分(萩S) 4敗
  回収率 58.0%

11/1の結果
 5勝(紅葉S、三峰山特別、渡月橋S、福島民友C、会津特別) 6敗
  回収率 116.7%
  年間回収率 77.3%
  通算回収率 72.9%

そりゃ、5頭立てのレースで4頭BOXとか買っちゃダメだよねぇ…(萩S)。
一方で、馬連で1つキッチリ取れれば、そこそこの回収が見込めるので(福島民友C)、
やはり予想の精度は大事だなぁ、と思うわけであります。
残り8週。年間80%はある程度なんとかなりそうな気配だが、
やはり少しでも上を目指して行きたい(できれば90%を目指したいが…)。
11/7、11/8の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 福島:条件戦=複勝 OP以上=馬連

東京09R 立冬特別(3上1000万下 芝短 2点1点)
  ◎ ⑦サイモンラムセス
   ④ローズマンブリッジ
   ⑥マイネルアウラート
   ⑭マンゴジェリー

東京10R ノベンバーS(3上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑨カムフィー
  ○ ⑩ショウナンバッハ
  ▲ ④サムソンズプライド

東京11R 京王杯2歳S(2歳GⅡ 芝短)
  ◎ ④シャドウアプローチ
  ○ ①レッドカーペット
  ▲ ⑫モーゼス
  △ ⑪フジマサアクトレス

京都09R 近江特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ②ムーンムレスト
  ○ ④エイシンエルヴィン
  ▲ ⑤キロハナ
  △ ⑧ジェネラルゴシップ

京都10R 長岡京S(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ③カバーストーリー
  ○ ⑤ミッキーオリビエ
  ▲ ④ピークトラム
  △ ①カフェリュウジン

京都11R ファンタジーS(2歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑨メイショウスイヅキ
  ○ ⑥ブランボヌール
  ▲ ③メジェルダ

福島10R 三春駒特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑪サブライムカイザー
  ○ ②キッズアフィニティ
  ▲ ⑭マイネルスパーブ
  △ ⑦サンタフェチーフ

福島11R フルーツラインC(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ④ヤマニンボワラクテ
  ○ ⑩レイズアスピリット
  ▲ ⑧レイトライザー
  △ ⑫ディルガ

福島12R 相馬特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑯ベルリネッタ
  ○ ⑪キネオリュウセイ
  ▲ ⑬オートクレール

映画 『エール!』(☆☆☆☆☆)

気がつけば11月。
そろそろワシの「勝手に映画賞」の最高賞候補探しもしないといけないのに、
下期に至っては☆5つゼロという惨状。
今だに1月公開の2作品が最上位に君臨しているという状況である。
しかし、ようやく今作をもって「強力な対抗馬登場」というわけである。

父、母、そして弟まで耳が聞こえないという家族の中に、
1人だけ耳が聞こえて、しかも歌がうまい娘。
この設定だけで、よほどのヘマをしない限り☆3つ以上確定クラスの神設定
(逆にいくら仕掛けを揃えても『ザ・ヴァンパイア』みたいに
しくじることもあるわけだが…)。
しかもストーリー運びが実にうまい。
キッチリ、クライマックスの『青春の翼(歌のタイトル)』に結びつけている
(むしろこの曲ありきなんじゃないかと思うぐらい)。
久しぶりに涙腺がゆるみました
(ワシは有名人じゃないので「あのユウマが泣いた」とか書いても
いっこうに説得力がないわけだが…)。
特にいい味出してるのがお父さんである。
なかなか子離れできない母親に対して、
不器用ながらも娘のことを理解し、
娘無しでも生活を成り立たせる方策を考え、
最後には自ら進んで娘をオーディション会場に送り出す
(しかも村長選に当選しちゃうという出来過ぎたおまけ付き)。
イイっす、カッコイイっす。
タイトル通り、勇気づけられる作品です。
ラストの、主人公のキラキラした感じは、
ワシみたいにやさぐれたオッサンには眩しすぎるぐらい素敵です。

映画 『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女~』(☆)

タイトルがそのまんまなわけだが、
ホラーとして考えるとあんまし怖くないし、
かといって『トワイライト』のような甘い恋愛モノというわけでもない
(どっちかといえば恋愛モノだが、ラストがかなり複雑)。
しかも全編白黒で、ストーリー展開も含めて、
「お芸術」な映画作りを志向してると思われる。
しかし、あまりにもシュールでしかも難解。
なんで主役をヴァンパイアにしちゃったかなってぐらい。
その上、ヴァンパイア最大の特徴の一つである
「噛まれたら、噛まれた方もヴァンパイアになる」
という部分が削ぎ落とされてるため、これじゃあただの殺人鬼扱い。
だからといって中東独自の味つけ(舞台がイランのどこかということになってる)
をしてるわけでもないので、
要するにあらゆる舞台装置が無意味に羅列してるだけなのだ。
組み合わせ自体は化ける可能性もあるだろうに、実にもったいない。
と同時に、思いつきだけで話を進めてもろくなことがない、
という良い例と言えるだろう。

映画 『マジック・マイクXXL』(☆☆)

前作『マジック・マイク』が地元のわりとコアな方の
映画館でやっていたことを考えると、
今作はいちおう一番交通の便が良くて集客の見込める映画館での公開になったため、
そういう意味ではよくも出世したものである、というのが第一の感想。
内容は、前作以上に煽情的になった一方、
キチンとエンタテインメントとして成立させるために、
完全にフィクションになっており
(前作はいちおうチャニング・テイタムの自叙伝的作品)、
またロードムービー(ドタバタ珍道中)的な作品になっている。
先に「煽情的」と書いたように、
完全に女性向け(あるいはゲイ向け)な作品となっている。
しかし、前作同様アメリカの風俗事情を見るという意味では、
今作もなかなかよくできていると思われる。
今作に登場する男性エンターテナー(要するにストリッパーなんだが)は、
日本で言えば男性ストリッパーとホストを合わせたような立ち位置で、
おさわりOK(というよりも擬似性交的なダンスなども含まれている)だし、
やっぱり性に関してはかなりオープン(もちろん場所が限られてるんだろうが…)。

完全フィクションになったことで、
各シーンに必然性がさらに希薄になり、
ヘタするとただの「おバカ映画」あるいは「男の裸をひたすら流すだけ」作品なのだが、
今回もアメリカの風俗事情(もちろん女性向け)を垣間見ることに限定すれば、
まったく無意味な映画ではない、ということにしておこう。

映画 『名もなき塀の中の王』(☆☆☆)

誰を中心(といっても主に視点は2つだが)に観るかによって、観方が変わる作品。
本来の主人公エリック(ジャック・オコンネル)は、
少年院からそのまま大人の刑務所に繰り上がるほどの、
札付きのワル(何が原因で少年院入りしたのかは不明)。
しかも、刑務所に入っても数々の暴力沙汰を起こし、
たびたび懲罰房入りするわけだが、父親(後述するもう一つの視点の主)や、
少年養護施設の施設長などろくな大人に出会わなかったせいか、
大人に愛する敬意も信頼も全くないのである。
だから、看守長にも刑務所内で再開した父親にも、
彼を更生させようとした男にもとにかく反抗し続けるのである。
彼目線から言えば、「大人への反抗の結末」ということになるだろう。
そして、もう一つの視点は、父親目線なわけであるが、
彼はエリックが幼い頃から刑務所入りし
(そのためエリックは、児童養護施設に行く羽目になるわけだが…)、
所内で人殺しをやってしまったため、
彼に言わせると「一生出られない」のだという。
そんな彼の元に、すっかりやさぐれた息子と、ある意味最悪の形で再会を果たす。
所内状況に詳しい彼は、エリックに「なるべく目立つな」と教えて、
無事に出所することをひとまずは願うのだが、
一方で腫れ物に触るような更生者のセラピーにいらだったりもし、
また所内で麻薬取引をやっている医者の意を受けて、
所内治安を守らなければならない
(エリックを押さえ込むのにはその辺りにも理由がある)。
しかし、いよいよエリックの行状が目も当てられないような状況になり、
看守長らが最終手段に打って出るのだが、
同時に父親にとってそれが「親子の絆」を取り戻す最後のチャンスになるのだ。
状況は特殊ではあるが、
親子の衝突と子にとっては親の超克、
親にとっては絆の再確認という、普遍的なテーマを取り扱っている。
ここまでの舞台を用意する必要があるかどうかはともかくとして、
普遍的(陳腐とも言えるが)なテーマを様々な視点から見つめるというのは、
常に必要なことであろうと思われるので、
そういう意味では興味深い作品と言えるのではないだろうか。

映画 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア』(☆☆☆)

今回はキャスバル(=シャア)とアルテイシア(=セイラ)が地球に降り、
そしてまた宇宙に戻るまでの話であり、
ファーストガンダムの主要キャストがたくさん登場
(あとはブライト、カイ、ハヤト、リュウ、マ・クベ辺りか)。
さらに、モビルワーカー(モビルスーツの原型)、アナハイムエレクトロニクス、
ズィマッド社など今後の宇宙世紀を動かしていくワードも続々登場。
なわけですが、肝心の話はあんまり進んでないっていうね…。
どっちかっていうと因縁付けみたいな話ばっかりの、
典型的な「〜部作の中間」的な作り。
一番の見所は、ランバ・ラルとオルテガ(黒い三連星のひとり)が
モビルワーカーで殴りあうところかな。
というわけで、今回もある意味主役はランバ・ラルです。

映画 『江南ブルース』(☆☆☆)

朴正煕政権下の韓国の首都ソウル。
「漢江の奇跡」と言われる経済成長とともに、ソウルは手狭になってきていた。
時あたかも、大統領自身が北朝鮮の工作員に命を狙われるなど、
まだまだ北からの脅威が現実的だった時期でもあり、
国防の観点からも首都機能を漢江の南部(いわゆる「江南」地区である)
まで拡大しようとするプロジェクトがまさに動き出そうとしていた。

という前史ありきで、大規模開発に絡む土地売買に、
議員さんの権力争いも絡んだ暗闘に若者たちが巻き込まれる…、
って日本でも戦後からバブルが弾けるまでけっこうあったっぽい話なわけだが、
政治家が絡んでくるわりにはわりとスカッとした作りなのは、
もちろんフレンチノワールを意識してるからだろうが、
それだけでなく一見重そうな感じになりそうなこのテの話を、
若いアイドルっぽい連中が演じてるから、というのもあるかも知れない。
もしかしたら、彼らの演技はさほど褒められたものではないかも知れない。
しかし、若い層にも訴求するという意味ではうまい利用法だと思うし
(ワシは演技に関してあまりうるさく言わないからこう見えるのかも知れないが)、
今作が現代史に興味を持つきっかけになればそれは重畳であろう。
そういう意味では、「クサイものには何でもかんでもフタをする」日本では、
こういう作品はそう簡単に生まれてこないかも知れない。
マスコミも国家に追従してきた歴史に対して反省してないから、
本当の意味での批判勢力たりえてないし…
(『天空の蜂』でも同じようなこと書いたかな)。

映画 『シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人』(☆☆☆☆)

アラウンド90のアメリカ人ばあちゃん2人が、
なんとその年齢から「成長至上主義」の現代マクロ経済学に疑問を持ち、
それについて一生懸命勉強し、
挙げ句の果てにはウォール街のお偉いさんが集まるパーティーに乗り込むという、
パンチの効いたドキュメンタリー映画。
まず、その向学心に驚かされるが、
それを受け入れるだけの制度設計もされてるのがアメリカのすごいところ。
いつでも学び直しできるのだ。
日本じゃ、こんな簡単には行かないだろうね。
また、作中ケネディ大統領の演説が出てくるが、
成長を終えた経済のあり方について、既に1960年代に演説してるのだ。
もしかして暗殺された原因って、そういうところにあったりする?
しかし、我々小市民がマクロ経済を語ったところで、
たいしてアプローチできないというのがホントのところなのだが、
よくよく考えると、人間だって神経細胞が増えるのは3歳ぐらいまでで、
20歳ぐらいからは減る一方って言われてるんだから、
いつまでも成長成長だけでは本当はいけないはずなんだけど
(作中でも「恐竜時代の発想」って言ってたりするし)、
でもフロンティアがある限り人間の欲望の受け皿になり続けるわけだから、
成長は止まらないし止められないのだろう
(作中でも「自転車操業だ」みたいなこと言ってたし)。
日本人は経済の話に疎いというか、
そもそもカネが汚いものだっていう考え方が根強い。
でも、狩猟時代の考え方からすれば、
カネが稼げないということは狩りに行って何も獲れないのとほぼ同義なわけだから、
毛嫌いしてたら食っていけなくなるわけである。
彼女たちの向学心を見習うとともに、
いつでも学び直せるというアメリカ式の教育もまた、
見習うべきところがあるだろう。
日本再生のヒントになるかも知れない作品。

映画 『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』(☆☆☆)

前作で漠然と提示されていた、人間の脳を侵すウイルス
(フレアウイルスっていうらしい)の正体がまず明かされる。
何のことはない、『バイオハザード』や『ワールドウォーZ』でもおなじみ、
ゾンビウイルスじゃん。
で、その研究機関である「WCKD」が、せっせと若者を集めてる理由も判明。
お偉いさんは「治療法を見つけるため」と言ってるが、
現状できることは「若者の血から長くて数ヶ月しかもたないワクチンを採取すること」
なので、主人公たちが今作冒頭で連れて行かれる場所は、
要するにそのプラントのような場所になってしまっている。
このままじゃあ、研究員時代の主人公トーマスが危惧していた通り、
いたずらに死者を増やすだけでしかない。
で、トーマスたちは緩慢に死を待つことをせず、
ゾンビウイルスに侵された人々がいる基地の外へと飛び出すわけだが、
そこは砂漠化してるため過酷な環境が待ってるのだ。

というわけで、もうタイトルのうち「メイズ(迷路)」の部分が
どうでもいいことになってるわけだが(第三部では迷路復活するんかな?)、
紆余曲折を経て前作のレビューで予想した通りの展開になってて、
若干呆れてもいるわけだが、
アレは『ダイバージェントNEO』でも書いたように
「革命のその後」が無さそうっていう意味で観るまでもないし、
今作は革命を起こすわけではないし、
大人たち(=WCKD)が隠してる「不都合な真実」の解明編になると思われるので、
まぁ第三部まで付き合う予定です。
思ったほど中だるみしてなかったので、まぁその辺りはさすがと言っておこう。

「新・中央競馬予想戦記」 2015-11-01

東京08R 河口湖特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ②プリサイスエース
  ○ ⑮トーセンマイティ
  ▲ ⑦オホーツク
  △ ⑭タイセイプレシャス

東京09R 精進湖特別(3上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ⑯キングカラカウア
  ○ ⑰ラインハーディー
  ▲ ⑨ロッカフェスタ

東京10R 紅葉S(3上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑨オコレマルーナ
  ○ ⑤ダッシングブレイズ
  ▲ ⑯イントロダクション

東京11R 天皇賞(秋)(3上GⅠ 芝中)
  ◎ ⑯イスラボニータ
  ○ ①ディサイファ
  ▲ ⑨エイシンヒカリ
 通常の予想順位は、①⑨②⑯なのだが、
 まず②は、まだ古馬相手は荷が重いと見て消し。
 次に①は、どういうわけかこのレース6歳馬が1度も勝ってないので対抗止まり。
 さらに⑨は、巷間言われている「逃げ馬は勝てない」こともあるが、
 東京コースで3勝していても「左回りでまっすぐ走れるか」
 という不安がつきまとうため、これも本命視はしにくい。
 というわけで本命には⑯が浮上。
 これも、外めの枠が気になるが、去年いきなりの対古馬戦となったこのレースで、
 3着に突っ込み力のあるところを見せた。
 今年は、過去勝ち馬が一番多い4歳となり、
 前走も休み明けとしては内容のある競馬だった。さらなる上積みに期待したい。

東京12R 三峰山特別(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑩スマートラファエル
  ○ ⑯マッチレスヒーロー
  ▲ ⑮スズカルパン
  △ ②フクノグリュック

京都09R 北國新聞杯(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑮コパノチャーリー
  ○ ⑬ダイナミックウオー
  ▲ ⑥タイユール
  △ ①ブロンクスシルバー

京都10R 渡月橋S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ①スーサンジョイ
  ○ ④メイショウオセアン
  ▲ ⑮サウンドアドバイス

京都11R カシオペアS(3上OP 芝中)
  ◎ ⑦ウインプリメーラ   京都に戻って
  ○ ②トーセンスターダム 距離実績高い
  ▲ ③ハギノハイブリッド  距離伸びて

福島10R きんもくせい特別(2歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧マツリダバッハ
  ○ ①カープストリーマー
  ▲ ④ダンツプリウス

福島11R 福島民友C(3上OP D中)
  ◎ ①トミケンユークアイ 距離実績高い
  ○ ⑫キクノソル      OPなら
  ▲ ⑧ランウェイワルツ  持ち時計は優秀

福島12R 会津特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ③マズイマズイウマイ
  ○ ⑧ベルモントラハイナ
  ▲ ⑩グレンデール
  △ ⑥オールパーパス

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