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映画 『尚衣院-サンイウォン-』(☆☆☆☆)

韓国時代劇って、宮廷モノも含めて発想が自由で良いと思うんだ
(だからって、なんでもやりゃあいいってもんでもないんだが…)。
今作はかなり良い部類で、日本の時代劇ではあまりやらない
(というかやれない)タイプの「王室御用達」的な話。
王族の服専門の仕立集団「尚衣院」を舞台に、
仕立ての腕だけで貴族(朝鮮王朝では「両班」と呼ぶのだが)にまで
上り詰めようとする職人と、
自由なデザインと高い技術で市井に「モード革命」を起こすデザイナーを中心に、
譲られた新王と閣僚集団との政争を絡めるという、
思った以上にドロドロした作品。
奔放なデザイナーが、王妃へのほのかな想いを燃え上がらせた時、
知らず知らずのうちに政争に巻き込まれてしまうのだが、
そもそも職人の方も下賤の身から成り上がっただけあって、
デザイナーに共感しつつも自分の地位が彼によって危うくなるという
矛盾の中で葛藤する様など、いろいろな要素をうまく詰め込んでいて、
良い仕上がりになっている。
日本は、こういう怪しげなことが起こらないように、
そもそものシステムが作られているだけあって、
事実でもフィクションでもなかなかこういうことが想像しにくいようになっている
(史実では「江島生島事件」が有名どころだろう)。
ただ、ああいった秘められた場所だからこそ想像の翼を広げれる、
とも言えるわけで
(それも『源氏物語』であらかたやられてしまってる、という話はあるが…)、
市井ものばかりではなく大奥モノなんかの奮起も期待されるところだろう。
とはいえ、そもそも日本では時代劇そのものの需要が減っており
(需要の喚起が足りないだけなのか、そもそもテレビがつまらなくなったことと
一緒くたにされているのかビミョーなところだが…)、
制作費などの兼ね合いもあって新作時代劇はBSなどに限られてしまっている。
地上波も、韓国時代劇ばっかり流してないで、
活きのいい脚本家をキチンと発掘して、「時代劇復活」と行くのもアリだと思うんだが、
s日本の企業は育成をおろそかにしている上に、
保守的で挑戦が少ないからねぇ…。

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