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映画 『江南ブルース』(☆☆☆)

朴正煕政権下の韓国の首都ソウル。
「漢江の奇跡」と言われる経済成長とともに、ソウルは手狭になってきていた。
時あたかも、大統領自身が北朝鮮の工作員に命を狙われるなど、
まだまだ北からの脅威が現実的だった時期でもあり、
国防の観点からも首都機能を漢江の南部(いわゆる「江南」地区である)
まで拡大しようとするプロジェクトがまさに動き出そうとしていた。

という前史ありきで、大規模開発に絡む土地売買に、
議員さんの権力争いも絡んだ暗闘に若者たちが巻き込まれる…、
って日本でも戦後からバブルが弾けるまでけっこうあったっぽい話なわけだが、
政治家が絡んでくるわりにはわりとスカッとした作りなのは、
もちろんフレンチノワールを意識してるからだろうが、
それだけでなく一見重そうな感じになりそうなこのテの話を、
若いアイドルっぽい連中が演じてるから、というのもあるかも知れない。
もしかしたら、彼らの演技はさほど褒められたものではないかも知れない。
しかし、若い層にも訴求するという意味ではうまい利用法だと思うし
(ワシは演技に関してあまりうるさく言わないからこう見えるのかも知れないが)、
今作が現代史に興味を持つきっかけになればそれは重畳であろう。
そういう意味では、「クサイものには何でもかんでもフタをする」日本では、
こういう作品はそう簡単に生まれてこないかも知れない。
マスコミも国家に追従してきた歴史に対して反省してないから、
本当の意味での批判勢力たりえてないし…
(『天空の蜂』でも同じようなこと書いたかな)。

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