映画 『白い沈黙』(☆☆☆)
まず、洋画の予告編のうまさである。
予告編では、ほんのチラッとしか登場しなかった誘拐犯が、
本編冒頭早くも登場である(もちろん、登場順では一番最初)。
まぁ、今作は「犯人が誰なのか」というのは物語の本筋とあまり関係ない
(たしかに、被害者の身近で、普通に生活してるという恐怖はあるが…)。
問題は、まず誘拐の目的である。
どうやら誘拐犯は彼女(主人公(ライアン・レイノルズ)の娘)を
人身売買用の子どもを集めるためのエサ
(当初は違ったのかもしれないが)にするためだったのである。
彼女がそれを必ずしも良しとして行っているとも思えないのだが、
作中では目立った抵抗をしていないところから見て、
8年間の間相当かわいがられたということなのだろう
(作中でも「なんでもしてくれる」と彼女は証言している)。
ただ、その辺りの話があまり詳しく紹介されてないため、
彼女がおそらくしたであろう「心変わり」という一大事が、
そういうきっかけで起こったのか、よくわからなのである。
もっとも、今作は主に被害者夫婦を中心に追っているので、
その辺をあえてスポイルしてるのかもしれないが、
その夫婦目線が正直単調で面白くないのである。
事件も、もっぱら犯人側から起こされるものだし
(それに対する父親の対応はなかなかのものではあるが…)、
相変わらずマヌケな警察組織
(だから父親は、そんな警察に不信感をあらわにするわけだが…)。
『プリズナーズ』ほど狂気じみてないし、
『コードネームU.N.C.L.E.』と同じでコレといった推しが無いのが惜しいポイント。
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