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映画 『ボーダレス ぼくの船の国境線』(☆☆☆☆☆)

今年は、『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』に星5つを打って始まったが、
最後の最後に、またしても子ども主演の傑作が登場である(札幌地区での話だが…)。
内容は、まさに「呉越同舟」を地で行くような内容で、
国境の川に放置された船に住み着く少年のもとに、
言葉の通じない子どもの兵士(しかも赤ン坊まで連れてくる)や、
家族を本国に残して前線で戦い続ける米兵がやって来て、
それぞれ行き場を失いながらもその船の中で生活をして行くのである。
最初から住んでる少年の家族がどうなったかは語られないものの、
戦争で家という「ハードウェア」も、家族という「ソフトウェア」も破壊された
子どもの兵士にしろ、家族を本国に置いてきている米兵にしろ、
「相手には家族がいる」という単純な想像力が多くの人々の中にはたらけば、
そもそも戦争なんて起こるはずもないはずなんだが、
世の中なかなかそうはならないわけでである。
なぜなら、だいたい戦争とか革命なんていうものは、
家族が殺されたから起こるわけである。
今作は寓話調ではあるが、そんな戦争の根源的命題を、
的確に語っている作品である。
「呉越同舟」の原典の話でも、コミュニケーションによる結びつきよりも、
危機感の共有によって敵同士でも協力し合える、と説いている。

ラストは、非常に思わせぶりである。
主人公の少年にとっては、ある意味元の生活に戻っただけだし、
船の外の世界の状況も変わっていない。
しかし、あの船で4人が生活するのにはやはり無理があるわけで、
ここはやはりあのエンディングに希望を持ちたいわけであるが、
その辺りは、ぜひ一度鑑賞して評価してもらいたい。

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