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2016映画始 『ソークト・イン・ブリーチ~カート・コバーン 死の疑惑~』(☆☆☆)

2016年映画始は、去年からのキャリーオーバーであり、
再現映像込みのドキュメンタリー映画。
「ニルヴァーナ」というバンドのヴォーカル兼リードギタリストである
カート・コバーンの死の真相に、その死から20年経って改めて挑むというものである。

まず浮き彫りにされるのが、担当したシアトル警察のずさんな捜査である。
当初から、明らかに「自殺」と決めつけて捜査が展開されており、
致死量の3倍というありえない量のヘロインを摂取した状態で、
ショットガンを使って自殺するというのは、
素人目に見ても明らかに無謀であることがわかるにもかかわらず、
警察は他殺の可能性を一顧だにしていないのである。
また、彼の妻であるコートニー・ラヴの、
自殺前後の行動にも確かに不審な点が少なくない。
疑念を抱く素地は充分にあると言えるが、
最初に述べたように警察がずさんな捜査を行ったために、
20年経った現在となってはその証拠の多くが散逸してしまっているため、
真相は闇の中なのである。

コレがテレビの2時間ドラマの類ならば、
ラストで犯人につながる決定的なヒラメキの類でも出てきたりもするのだろうが、
もしそんなものが今作の中で提示されたら、
それこそアメリカのマスコミが黙っていないわけで、
ソコがドキュメンタリーの限界とも言えるだろう。
しかし、この件に関して言えば、素人目に見ても他殺の線のほうが濃いわけで、
そうなるとシアトル警察は確実に殺人犯を一人
一般社会に野放しにしているということになるわけである。
それは社会に対する怠慢であり、
警察の存在意義をそのものを問われかねないことであるとも言えるわけである。
とはいえ、社会全体がコストに対してある意味過剰にナイーヴになっている現状では、
警察側も捜査そのものを合理化せざるをえないという事情もあるわけで、
この一事をもってしても「世知辛い」世の中になったということを、
改めて思い知らされるわけである。

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