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映画 『A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー』(☆☆☆)

コーヒーには2種類ある。
コモディティ・コ-ヒー(普通のコーヒー)と
スペシャルティ・コーヒー(最高のコーヒー)である。
ざっくり言えば、スペシャルティ・コーヒーは、
「トレーサビリティがしっかりしてるコーヒー」と言える。
産地が明確で、当地での品質管理がしっかり行われており、
適切な技術で精製、焙煎、抽出されたものをそう呼ぶそうな。
しかし、十把ひとからげにして売られている「コモディティ・コーヒー」と違い、
産地と直接取引されることの多い「スペシャルティ・コーヒー」は、
非常に高価である。
他方、十把ひとからげで安く買いたたかれる「コモディティ・コーヒー」と違い、
高価な「スペシャルティ・コーヒー」お作っているコーヒー農家は潤う。
しかも直接取引している業者からすれば、
安定した仕入れをするために、さらに産地に資本を投下する。
結果、業者も産地も潤う「ウィンウィン」の関係が実現する、というわけである。
改めて、コーヒーが農産物であることを思い知らされるエピソードであるが、
日本では果たしてそういう関係がきちんと成り立っているのだろうか。
例えば「減反政策」ひとつ取っても、
国家は国庫を痛めて資金を投入してコメを作りたい人に作らせないようにする。
その結果何が起こったか。
休耕地が増える。農村が荒れる。
作りたくても作らせてもらえない、生きがいを奪われた農民も荒れる。
ひいては農業が荒れる。
これでは「一億総活躍」とは程遠いではないか。
「一億総活躍」自体は、国家戦略として非常に立派と言える。
しかし、国家戦略である以上、
国家が一丸となって取り組むべき課題とも言えるはずなんだが…。

閑話休題。
もちろん、コーヒーについてのドキュメンタリーである。
通常の淹れ方(サイフォンを使ったり、ネルドリップだったりペーパードリップだったり)
だけでなく、エスプレッソに関する技術など、
世界で一般的に飲まれるようになってまだ100年そこそこのこの
「琥珀色した飲み物」へのさまざまなこだわりやうんちくの詰まった作品。
日本の存在感もなかなかのもので、
サイフォンを完成させたのが日本だったり
(サイフォンが完成されなければ、「ブルーボトルコーヒー」も生まれなかった)、
エスプレッソに異常なこだわりを持った東京のコーヒー店の話など、
東京近辺に住んでいたら紹介された店に行ってみたいと思う作品とも言える。

ワシは、普段のコーヒーにはそこまでこだわりはない。
何せ、1缶39円の缶コーヒーを毎日普通に飲めるぐらいだから。
しかし、今作に登場する「こだわりのコーヒー」も飲んでみたいなぁ、
と思わせる、魅力たっぷりの作品と言えるだろう。

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