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映画 『ライチ☆光クラブ』(☆☆☆)

人間とは何であるか。
思春期とはどういう時期であるか、
愛とは、友情とは、美とは、心とは…。
そういう、さまざまな取り方の出来る作品ではあるが、
そういう哲学的な命題は往々にして後付けであることが多く、
モノ書きというのは「書きたいものを書きたいように書いてるだけ」であって、
そういうものから哲学的な命題が生まれてくるということは、
後付けでなければ「作家性」とか「個性」に属するもので、
「 狙って書いている」のではなく「滲み出てしまってる」ものなのである。
売れる作家さんというのは、その「滲み出てしまってるもの」が
社会にフィットしてる(あるいはニッチにはまってる)人のことだと思う
(別に、自分が社会にフィットしてないから世に出られない、と言ってるわけではない)。

ずいぶん脱線してしまったが、
内容としては一見荒唐無稽なことをやってるわりには、
考えさせられる話に仕上がってる
(ずいぶん大げさにしてるだけ、とも言えなくはないが…)。
ただ、世界観に入っていけないものがあり、
正直オッサンには就いて行けない部分もチラホラ…。
でも、男子なら「自分にもこういう時期があったなぁ」と思う話でもあるし
(それも、ずいぶんと大げさに描いてるわけだが…)、
そういう意味では楽しめる作品になってるのでは…、とも思うわけである。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-28

中山09R 富里特別(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑫ラインハーディー
  ○ ⑨ストレンジクォーク
  ▲ ④マイネルネーベル

中山10R ブラッドストーンS(4上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ⑨モルジアナ
  ○ ⑤ゲマインシャフト
  ▲ ③グラスエトワール

中山11R 中山記念(4上GⅡ 芝中)
  ◎ ⑤フルーキー
  ○ ⑩アンビシャス
  ▲ ⑨デュラメンテ
  △ ⑧イスラボニータ
 11頭中9頭が休み明けで、しかも人気の一角⑨は骨折明けの長期休養明け。
 ⑨の実力は認めるが、今後のこともあるので仕上がり途上の可能性もある。
 今回は控えめに3番手評価までとする。
 替わって本命は、順調に使われている⑤を推す。
 中山実績が乏しいのが不安要素ではあるが、近走内容も良く、
 1800mも相性が良い。鞍上も替わったとはいえ充分力はあるはずだ。
 対抗には、4歳勢のうち対古馬戦を経験している⑩を推す。
 鞍上との相性も良く、前走の秋天の内容も評価できる。
 あとは、決め手に欠ける面は否めないが、秋天で⑩に先着している⑧を押さえておく。

阪神09R すみれS(3歳OP 芝中)
  ◎ ⑤ブラックスピネル   この相手なら
  ○ ⑧ナムラアラシ      芝さえこなせば
  ▲ ③ワンダースペリオル まだ底見せぬ

阪神10R 伊丹S(4上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ⑦ラインルーフ
  ○ ⑨ミツバ
  ▲ ③グッドマイスター
  △ ⑧スマートボムジェル

阪神11R 阪急杯(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑱ケントオー
  ○ ⑪オメガヴェンデッタ
  ▲ ⑬ミッキーアイル
  △ ⑨レッツゴードンキ
 実は難解な一戦。
 2000年に現在の施行時期&距離になってから、
 重賞連対以上orいっそ重賞経験有も連対実績の無い馬がツボにはまるパターンが
 連対馬の傾向であり、かつ牝馬の勝ちが無い。
 このことから、人気の一角③や⑤は飛ぶし、
 昨年の桜花賞馬⑨も本命視はできない
 (2歳時から追いかけているので買い目に入れるが)。
 本命に推すのは、前走が初のOP挑戦で3着に食い込んだ⑱。
 阪神芝1400mでの実績もあるし、近走内容も充実しており、その勢いを買ってみる。
 対抗にもOP未勝利馬から、前走案外な結果だった⑪を推す。
 前走は実績の無いマイル戦ゆえの杯戦だった可能性が高い。
 つまり、血統的にはにわかに信じがたいがスプリンターである、ということ。
 2勝の実績があるこの距離で、鞍上も充分力がある。
 しかも、年齢別では一番勝っている5歳馬。改めて勝負と見る。
 3番手に、去年の2着馬⑪。
 実績上位でもあるし、このレースでは一番勝っているGⅠ勝馬でもあるので、
 逆転も充分。相手関係から見ても、去年の雪辱を果たす可能性充分である。

小倉10R くすのき賞(3歳500万下 D中 ①点)
  ◎ ⑯コウエイエンブレム
  ○ ⑫キョウエイギア
  ▲ ⑮エイシンニトロ

小倉11R 関門橋S(4上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ①ピースオブジャパン
  ○ ⑩キャンベルジュニア
  ▲ ⑪ベリーフィールズ
  △ ⑦フェルメッツァ

小倉12R 周防灘特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑪エルカミーノレアル
  ○ ③ホッコーサラスター
  ▲ ⑧ホープタウン
  △ ⑬オウノミチ

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-27

中山09R 水仙賞(3歳500万下 芝中 2点)
  ◎ ⑫ヒプノティスト
  ○ ④アルカサル
  ▲ ⑪ドンチャプ
  △ ⑦キンショーユキヒメ

中山10R アクアマリンS(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑩ローズミラクル
  ○ ⑬カービングパス
  ▲ ⑭プレイズエターナル
  △ ⑫ペイシャフェリス

中山11R 総武S(4上OP D中)
  ◎ ⑮バスタータイプ 連勝の勢いで
  ○ ②パンズーム   中山実績高い
  ▲ ⑪モズイライジン 前走評価して

阪神09R 丹波特別(4上1000万下 芝短 2点)
  ◎ ②ショウボート
  ○ ③サウンドアプローズ
  ▲ ⑮アルパーシャン

阪神10R 御堂筋S(4上1600万下 芝長 1点)
  ◎ ⑮ペンタトニック
  ○ ⑤マキシマムドパリ
  ▲ ④ジェラルド
  △ ⑭アドマイヤケルソ

阪神11R アーリントンC(3歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑫ダンツプリウス
  ○ ⑩アーバンキッド
  ▲ ⑪ヒルノマゼラン
 ポイント的には⑩がトップ評価なのだが、
 その⑩にジュニアCで勝った⑫を、今回は素直に評価して本命視する。
 既に8戦こなしているのが難点と言えば難点なのだが、
 今回に限って言えばこちらの方が信頼が置ける、ということである。
 もちろん、3戦して連対率100%の⑩も伸びしろを考えれば逆転も充分である。
 3番手には、OP経験は無いがこちらも3戦して連対率100%の⑪を推す。
 中京コースをこないしているので、阪神の坂もなんとかこなせるのではと見る。

小倉10R 日田特別(4上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑫ヤマニンバステト
  ○ ⑮アマレッティ
  ▲ ⑭ツキミチャン

小倉11R 皿倉山特別(4上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑩メイショウブシン
  ○ ①ブライトバローズ
  ▲ ⑨スペキュレイター

小倉12R 合馬特別(4上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑨リッパーザウィン
  ○ ⑱オートクレール
  ▲ ⑫ヴァッフシュテルケ
  △ ⑯ハコダテローズ

映画 『創造と神秘のサグラダ・ファミリア』(☆☆☆)

ワシは、宗教とは「解釈」であると考えている
(ちなみに、現代はその「解釈」が著しく「こじれている」状況と言える)。
今作を観て、改めてその思いを強くした。
そもそもサグラダ・ファミリア(直訳すると「聖・家族」)教会は、
建築家アントニオ・ガウディが聖書を解釈して想像した建造物であり、
自ら「神は急いでおられない。焦らなくていい」と言って、
いたってのんびりと造っていたものである。
ところが、当のガウディが死に(1926年)、
スペイン内戦(1936~1939)、
さらには第二次世界大戦(~1945)と国内が荒廃した影響で、
もともと設計図の無い上に戦災で大量の模型が破壊された。
そのため、後世の建築家が残された模型や設計図、
さらにはガウディの作品群からその思想を推測し、
それをさまざまなツールを活用して、
当初300年かかると言われた工期を
ガウディ没後100年に間に合うところまで短縮させた。
しかし、あれだけの巨大建築物である。
各部門で考えてることが実はバラバラで、
そこに冒頭で述べた「解釈」の問題が出てくるわけである。
前代未聞の「全裸のキリスト」などはその顕著な例であろう。
また、周辺環境も変わってきている。
他ならぬ、この未完成の教会が「世界遺産」となり、
観光名所となったおかげもあって、工期を大幅に短縮することができたのだが、
「観光名所」となったことで周辺の開発は教会の建設以上のペースで
進行し、教会の傍に地下トンネルが掘られ、教会の耐震強度に問題が生じたり
(何年か前に直下型地震があったばかりのスペインなので、敏感なのだろう)、
…、すいません、けっこうな分量で寝てました。
すごく…、眠い作品です。
やっぱり、作ってる人たちが、みんな適当なこと言ってるからかなぁ…。
ガウディもなかなかのユルさだけど、
この教会に関ってる人達って、ガウディに感化されちゃってるのかもねぇ。

「新・中央競馬予想戦記」2016年第2開催を振り返って

①2/20、2/21の結果
 (1)2/20の結果
  2勝(フリージア賞、春日特別) 1分(金蹄S) 6敗
   回収率 31.3%
 (2)2/21の結果
  7勝(アメジストS、フェブラリーS、大島特別、つばき賞、乙訓特別、斑鳩S、紫川特別)
  3敗
   回収率 63.6%
   年間回収率 74.0%
   通算回収率 72.2%

②開催を振り返って
 (1)なんといっても、京都コースが絶好調
   (25戦通算 176.9%)
 (2)好調の要因はOP以上、特にオープン戦にあり!
   (OP戦:9戦通算 152.1%)
   (重賞全体:11戦80.0% GⅢ:9戦85.2% GⅡ:1戦0.0% GⅠ:1戦106.7%)
 (3)芝戦は、特に短距離が良かった
   (全体:49戦113.5% 短:23戦155.7% 中:20戦80.6% 長:6戦51.0%)
 (4)3歳戦もOP好調の恩恵を受けた
   (15戦通算 129.6%)
 (5)ダート戦は、特に中長距離が良くなかった
   (全体:18戦57.9% 短:11戦74.6% 中長:7戦24.6%)
 (6)京都コース以外は数字が伸びなかった
   (東京:26戦通算45.2% 小倉:12戦通算41.6% (中京は1週のみのため割愛))

③開催全体の総括
 開催回収率は94.2%。
 ②のように相当回収してるわりには、開催黒字とはいかなかった。
 普段良くなかった京都だけが逆に良かったのは良いニュースではあるが、
 他が伸びて来なかったため、相殺されてしまった形だ。
 次開催は、第1開催で良くなかった中山と、去年若干下がった阪神が中心。
 せっかく上がり始めた年間回収率だが、ココは踏ん張りどころだろう。

④2/27、2/28の買い方
 中山:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=ワイド
 小倉:条件戦=複勝 OP以上=馬連

映画 『X-ミッション』(☆☆☆☆)

こういうとんがったアクション映画においては、
ストーリーなんてアクションに意味を持たせるだけのスパイスでしかない。
今作は、『Xゲーム』のトップアスリートが、
本気で見せるパフォーマンス自体に価値があるので、
手に汗握るアクションテンコ盛りなだけでもう充分作品としては合格である。
3Dで観る価値まであったかどうかはやや微妙ではあるが、
『Xゲーム』好きにはたまらない作品に仕上がってると言えるだろう。

映画 『探偵なふたり』(☆☆)

タイトルに「探偵」が入ってる繋がりで、
『探偵はBARにいる』程度にしか評価できない作品。
やってることもそうだけど、
韓国の俳優さんも日本と同じでテレビ手お映画で住み分けてない感じ
(そうでない人もいるようだが)なので、
日本でコレだけ連続ドラマ垂れ流してると、
邦画と同レベルでプレミアかんが喪失してしまう。
確かに、謎解きの内容はそれなりに練られてる感じだけど、
それにしたって日本の2時間ドラマのわりと良い部類の作品だってそうだし、
つまりその程度の作品。
特徴としては、「やたら所帯じみてる」ことぐらいだろう。

映画 『消えた声が、その名を呼ぶ』(☆☆☆)

実話がベースになっていることもあり、
基本的には過程を楽しむタイプの作品。
肝心の「アルメニア人大虐殺」の話に主軸が置かれておらず、
ほぼ主役親子(しかも父親)の話だけで展開されている。
その旅路の中で、主人公は神を信じなくなるのだが、
彼を導くのは、世界宗教であるキリスト教そのものだったりするわけで、
あだやおろそかにするものではない、とも思うのだが…。
聖書の言葉にも「求めよ、さらば与えられん」(新約、マタイ伝)という言葉あるように、
もっと大事なのは「娘に会いたい」という強力な「意志」の力と言えるだろう。
声を失ったところにしても、「それでも命までは失わなかった」と言えるわけで
(まぁ、それこそ話が進んで行くわけだから、
あのシーンではさほどヒヤヒヤしなかったわけだが…)、
話自体は非常にわかりやすい作りになっている。

地味、かつ淡白な作品。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-20

東京09R ヒヤシンスS(3歳OP D短)
  ◎ ②ストロングバローズ 鞍上に期待
  ○ ⑬マイネルバサラ    力勝負なら
  ▲ ③エネスク        持ち時計優秀

東京10R アメジストS(4上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ②アングライフェン
  ○ ⑨ミエノワンダー
  ▲ ⑤マルターズアポジー

東京11R フェブラリーS(4上GⅠ D短)
  ◎ ⑤ベストウォーリア
  ○ ⑦ノンコノユメ
  ▲ ⑭モーニン
 今年最初の中央GⅠ。安定株の一角インカンテーションこそ不在だが、
 他はおおむね中央競馬の一線級が勢ぞろいと言えるだろう。
 その中で本命は、去年の3着馬⑤。
 この馬も安定株の一角で、大崩れがない事が特徴。
 マイル戦も得意で、南部杯など地方とはいえGⅠでも実績がある。
 連軸としては好適と見る。
 一方、勝ち切る力という意味では、⑦の方が優位か。
 今回は斤量面での優位こそないものの、
 武蔵野Sでは他馬より重い58kgでも勝っているので、問題にならないかもしれない。
 3番手には、あまり相性の良くない根岸S勝ち上がり馬である⑭。
 とはいえ、東京D1600mでも2勝を挙げており、
 鞍上も強化されているので、逆転の目も充分にあると見る。

東京12R 大島特別(4上1000万下 D短 1点)
  ◎ ④マッチレスヒーロー
  ○ ⑪ウェイトアンドシー
  ▲ ⑦アナザーバージョン

京都09R つばき賞(3歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ③ミッキーロケット
  ○ ⑥パールコード
  ▲ ⑤クロークス

京都10R 乙訓特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑪トウカイセンス
  ○ ⑦ネオヴィクトリア
  ▲ ⑫オオタニジムチョウ
  △ ⑩フェアレラフィネ

京都11R 斑鳩S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ②エイシンスパルタン
  ○ ⑦ダイシンサンダー
  ▲ ③ドラゴンストリート

小倉10R 小倉城特別(4上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ④ビオラフォーエバー
  ○ ⑫マイネルスパーブ
  ▲ ⑩ヴェンデミエール
  △ ⑧ラウレアブルーム

小倉11R 小倉大賞典(4上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑪ネオリアリズム
  ○ ⑤ハピネスダンサー
  ▲ ④マイネルフロスト
  △ ⑯ベルーフ
 本命は、前走は昇級初戦ということで案外な内容だった⑪。
 しかし今回は、鞍上も強化され、もともと安定感もある。
 平坦馬場の方が良さそうでもあるので、改めて期待したい。
 対抗には、こちらも昇級初戦は案外な内容だった⑤。
 小倉実績もあるし、こちらは前走牝馬限定戦だったこともあり斤量も減。
 馬自体に力があれば、逆転も目もあるか。
 3番手には、距離相性の良い④。
 乗り替わりも鞍上強化と見えるし、この斤量で戦えるようでないと、
 中央場所に戻っても戦えないだろう。今後の試金石となる一戦か。
 あとは、去年の小倉記念で3歳馬ながら2着に入った⑯も、
 1800mという距離さえこなせば、相性の良さそうなコースなので侮れない。

小倉12R 紫川特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑮フルールシチー
  ○ ⑩クリノスイートピー
  ▲ ⑱ダノンルージュ

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-19

2/13の結果
 3勝(飛鳥S、洛陽S、背振山特別) 7敗
  回収率 76.3%

2/14の結果
 3勝(こぶし賞、すばるS、壇之浦特別) 1分(テレビ山梨杯) 5敗
  回収率 102.4%
  年間回収率 77.8%
  通算回収率 72.2%

今開催は、京都コースが絶好調。
実馬券に関しては、ほぼ京都の稼ぎだけでプラス収支を維持してる状況です。
一方で、東京は相変わらずの不調。
今週は東京で2重賞あるのに、大丈夫かなぁ…。
2/19、2/20の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
 京都:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 小倉:条件戦=複勝 OP以上=枠連

東京09R フリージア賞(3歳500万下 芝中 2点)
  ◎ ③リンクス
  ○ ⑥ミヤビエンブレム
  ▲ ⑧ブラックプラチナム

東京10R 金蹄S(4上1600万下 D中 2点)
  ◎ ⑧アポロケンタッキー
  ○ ⑦アカノジュウハチ
  ▲ ⑥ハギノタイクーン

東京11R ダイヤモンドS(4上GⅢ 芝長)
  ◎ ⑪モンドインテロ
  ○ ⑮カムフィー
  ▲ ⑤マドリードカフェ
 特殊な距離ということで、難解なレース。
 本命は、1000万下、1600万下と連勝でこの舞台に挑む⑪。
 距離経験が2400mまでしかなかったり、乗り替わりがあったりと不安要素は多いが、
 相手なりに走れそうな馬なので、勢い込みで連軸としたい。
 対抗には、去年の3着馬⑮。
 前走のステイヤーズSで復調気配だし、
 そのわりには斤量も背負ってないので、今回は逆転も充分と見る。
 3番手には、前走万葉Sを勝った⑤。
 東京実績もあるし、斤量も前走からそう増えてないので、今回も勝ち負けになると見る。

京都09R 春日特別(4上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑩エイシンエルヴィン
  ○ ③アドマイヤツヨシ
  ▲ ⑦ゼウスバローズ

京都10R 橿原S(4上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑤メイショウツレヅレ
  ○ ⑥ワディ
  ▲ ①パーティドレス

京都11R 京都牝馬S(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑪ウインプリメーラ
  ○ ⑮リーサルウェポン
  ▲ ②ウリウリ
 距離も施行時期も変わったが、
 施行時期自体は大きく変わったわけではないので、データは従来のものを準用。
 本命は、前走牡馬相手に重賞を勝った⑪。
 斤量もその時から変わってないし、相手関係はむしろ楽になっているはず。
 問題は、未経験の芝1400mという距離か。
 対抗には、愛知杯で格上挑戦ながら2着に入った⑮。
 斤量が大幅に増えるが、正式にOP馬となり、鞍上が再び外人騎手に替わり、
 距離も実績があるので、連対率込みで逆転のチャンスは充分にある。
 3番手には、別定斤量57kgながら実績は一線級の馬である②。
 京都実績も高いし、牡馬相手でも互角以上の戦いをしているのだから、
 斤量差さえ考えなければ勝機は充分にあると見る。

小倉10R かささぎ賞(3歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑮プレゼンスブルー
  ○ ⑧レイリオン
  ▲ ⑦フルムーンソング

小倉11R 和布刈特別(4上1000万下 D中 1点)
  ◎ ④タムロミラクル
  ○ ⑭ハナズリベンジ
  ▲ ⑯メジャーガラメキ

小倉12R 大牟田特別(4上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑤ジェントルヴァウ
  ○ ⑨トウカイクローネ
  ▲ ⑮トシストロング

映画 『スティーブ・ジョブズ』(☆☆)

彼の死後、早くも2度目の映画化。
まさに「現代の偉人」といった趣ではあるが、
死後間も無く作られた『スティーブ・ジョブズ』(紛らわしいなぁ)よりも、
ぶっちゃけジョブズを悪し様に描いているのが本作。
とにかく傲岸不遜で、上から目線で、自分が正しいことを完全に信じきっているし、
しかも今作で中心になる家族人としての彼に至っては、もう完全に不適格者。
ある意味「欲しくもないのに子供ができてしまった」的な話なのだが、
それはろくすっぽ避妊もしなかったジョブズ本人にも問題があるわけで、
彼は仕事に逃げこんでしまったわけである
(その成果としてのMacintoshが大コケして、彼はアップルから追い出されるのだが)。
それ以降も、彼はその言動をいっこうに改めない上に、
映画自体の展開もあまりにもざっくりし過ぎていて、
かれのプレゼンテーションシーンの前後だけを切り取ったような作品。
しかも、全てはあのラストのためだけに
ジョブズをここまで貶めたようにしか思えないストーリー展開で、
はっきり言ってあざとい。
高圧的なジョブズの態度は、まさにブラック企業のカリスマ社長(笑)を
ほうふつとさせるものがある。

コレを観るぐらいなら、まだ2013年版の方が丁寧に思えてしまう。

映画 『ドラゴン・ブレイド』(☆☆)

中国の歴史書に書いてあったわずかな記述を元に、
ココまで話を広げるっていう製法自体は、
韓国時代劇なんかでもよく見られる手法なので、そこはあまり問題にはしない。
面白ければだいたいOKである。
問題はそこではなくて、
例えば宮本武蔵が、実は関ヶ原にも大坂の陣にも参加していたこと。
柳生一門がどうやってあの地位を築いたかを考えれば、
今作におけるジャッキー・チェンの立ち位置がどの程度かわかるのではないだろうか。
要するに、軍団と軍団がぶつかり合う戦争において、
個の力がいかに小さいかということである。
だからこそ、あからさまに一騎打ちみたいなものを
用意してやらなきゃいけないわけである。
今作ではどこを評価するかによって多少評価も違うだろうが、
少なくともジャッキー・チェンを観に行ったとするならば、
例えば『1911』程度にしか評価できないわけである。
「頑張って俳優活動やっている」と評価することも可能だが、
それは結局彼の良さを殺してしまっているとワシは思うので、
その観点からこの程度の評価しかできない、ということになる。

映画 『最愛の子』(☆☆☆☆)

「生みの親より育ての親」という言葉があるが、
人身売買(特に幼児の)における最大の闇を、
ある意味では象徴する言葉とも言えるし、
今作において中心に提起されている問題とも言える。
血の繋がった親子の縁を引きちぎり、
養親から取り戻すことで「育ての親」との縁も引きちぎってしまう。
最大の被害者は、まさにこの間で揺れ動く子ども本人なのであるが、
彼らがなまじ子どもであるがゆえに、しばしばその視点が置き去りにされてしまう。
今作でも、その点はおおむね同様で、
「生みの親」となかなかうまくいかず、
かといって「育ての親」とは法の壁に阻まれて会うことすら叶わない。
結局は親子間で解決しなければならない問題なのではあるが、
そこに子ども目線は存在せず、周囲の判断は全て大人目線で行われてしまう。
「人身売買」の罪深さは、
そういう根の深さや子ども人生に与える影響の大きさからも、
論じられなければならない問題であろう。

今作でもう一つ問題として取り上げられているのは、
先ごろ廃止が決定された「一人っ子政策」である。
主人公夫婦も所属していた「誘拐児家族を救う会(ゴメン、うろ憶え)」の
リーダー夫婦は、最終的に子どもを取り戻すことを諦め、
新しく子どもをつくることを決心し、実際奥さんは妊娠する。
しかし、誘拐された子どもの死亡証明書が無ければ、
この家族にとって「2人目の子ども」になってしまうため、
彼らの申請は受け入れられないのだという。
じゃあ国家は、もっと真面目に彼らが子どもを取り戻すことに協力すべきで
(中国としては、とにかく人口を増やしたくないのだろうが…)、
それを怠った上で法を振りかざすというのでは、いかにも無責任であろう。
そういう意味では、この政策が廃止されたことは、
彼ら家族にとっては「遅すぎた福音」となるかもしれないが…。

欲しいのに生まれない一方で、欲しくもないのに生まれる。
端から見ると、実に理不尽な話なのではあるが、
前者はともかく後者は「欲望に負けた」結果と言えるわけだから、
当人たちに本来は責任があるわけだが、
一方でそうやって無理やり育てさせた結果が「虐待死」だったりすることもあるわけで、
本来はもっと丁寧な「バースコントロール」が国家には求められるのかもしれない
(そもそも、国家がバースコントロールをすること自体が問題と言えなくもないが)。
就職と同じで、景気が良くなったらみんな欲しがり、
悪くなったらみんなで絞るというのは、
サスティナビリティ(継続可能性)という観点から言えば間違ってるわけである。
だからこそ、現在の企業社会で人材バランスが失われてうまく回らなかったり、
日本や中国のように人口バランスが歪んで
「超少子高齢化」が問題視されたりするのである。
日本は、この80年の間に、「産めよ増やせよ」の時代がややしばらく続いた後、
1970年代に人口抑制策を取り始める
(と言っても、「一人っ子政策」のような厳密なものではなく、
あくまでもキャンペーン的なものではあるが)。
そこに、バブル崩壊以降の「失われた20年」が重なり、子どもの人口は減る一方。
結果、手のひらを返したように「産めよ増やせよ」に逆戻りである
(もっとも、そんな短兵急に増えるわけもないんだが…)。

閑話休題。
日本では拉致問題以外にさほど大きな人身売買の問題などは起きていない
(拉致問題だって単純誘拐だから人身売買と無関係なのだが)。
しかし、家族の縁を断ち切るという意味では共通している問題と言える。
そういう意味では、日本も、少なくとも今作内で描かれる中国と同様、
問題解決に対して真面目でも熱心でもないと言える
(もちろん国交回復問題など外交問題を抱えているので同列には扱えないが)。
しかし、かつて「八紘一宇」を唱え、
「五族共和」の理想に燃えて満州国建国に助力した日本がそういう調子では、
言行不一致の誹りは免れないだろう。
親子の、家族の本質というものについて、改めて考えさせられる佳作である。

映画 『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』(☆☆☆)

テレビ番組をそのまま映画にするっていうのは、
一昨年のちょうど今頃に観た
『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』以来だが、
アッチは番組の映像をそのまま使いながら、
フォーマットに手を加えた(しかも改悪)駄作。
その点今作は、番組のフォーマットをいじる必要自体ないからねぇ。
しかも、初海外ということで一応のプレミア感は確保してる。
ある意味、安心して観ていられるお手軽ロードムービーである。
台風でほぼ1日動けないというハプニングをどう乗り切るか…、
っていうのがある意味今作最大の見せ場なのだが、
このフォーマットでは結局ロスなくバスを乗り継ぐしかできないわけだから、
むしろ通常の言葉が通じない中でどうやってロスを減らすか、
という方で充分ヒヤヒヤできる。
台湾観光協会の協力のおかげか、立ち寄った場所の観光名所の紹介もあり、
台湾観光に一役買いそうな作品ではある。
良くも悪くも、テレビ番組の延長である感は否めない。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-14

東京09R テレビ山梨杯(4上1000万下 芝短 2点)
  ◎ ⑭テルメディカラカラ
  ○ ⑧オンタケハート
  ▲ ⑩ヘイジームーン
  △ ⑤ジャポニカーラ

東京10R 雲雀S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑯アンブリッジ
  ○ ⑪マリオーロ
  ▲ ③アンタラジー
  △ ⑤ホッコーアムール

東京11R 共同通信杯(3歳GⅢ 芝中)
  ◎ ①スマートオーディン
  ○ ⑥メートルダール
  ▲ ⑩ハートレー
 本命は、素直に前走勝ちを評価して①を推す。
 今回と同じ条件である東スポ杯2歳Sを勝っており、距離実績も既に高い。
 休み明けとはいえ、得意の条件のようなので、いきなりでも勝ち負けと見る。
 対抗には、前走は惜しい内容だった⑥。
 こちらは、むしろ使い続けられているのがどう出るかが問題だろう。
 距離実績はあるので、使われている分の利が出れば、逆転の目もあると見る。
 3番手には、2戦2勝で重賞勝ちまで果たしている⑩。
 距離短縮、斤量増、乗り替わりなどの不安点を抱えてはいるが、
 馬自体の能力はピカイチなので、当然互角以上と見る。

京都09R こぶし賞(3歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ③ヒルノマゼラン
  ○ ⑩アドマイヤロマン
  ▲ ⑨ルグランフリソン
  △ ⑥フォーアライター

京都10R すばるS(4上OP D短)
  ◎ ⑫グレイスフルリープ 安定感買って
  ○ ⑮ニシケンモノノフ   距離実績は高い
  ▲ ⑭オールブラックス   鞍上強化で

京都11R 京都記念(4上GⅡ 芝中)
  ◎ ①ヤマカツエース
  ○ ⑨レーヴミストラル
  ▲ ⑫ヒストリカル
 1つの例外をのぞいて(2008年シルクフェイマス(3着))、
 8歳以上は馬券に絡んでこないなど、若い方が好成績を挙げているこのレース。
 本命候補だった③は、この条件に引っ掛かったのでバッサリ行ってみることにする。
 で、もう1頭の本命候補である①をそのまま本命とする。
 1994年以降では最多の11勝を挙げている4歳馬であり、
 かつ13勝を挙げている重賞勝馬でもあり、しかも重賞連勝中と勢いも感じさせる。
 対抗も4歳馬から、前走日経新春杯を勝った⑨を推す。
 京都コース(2-1-0-0)と相性が良さそうだし、
 ①よりも連対率が高いので、安定感で言えばこちらを軸と見る方が良いかも。
 3番手には、年齢的にはやや安定感が落ちるが
 内容のある競馬が続いている⑫を推す。
 鞍上もいちおう実績がある騎手なので、
 間隔をあけた分リフレッシュされれば逆転の目もあると見る。

小倉10R 巌流島特別(4上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑩サトノプレステージ
  ○ ⑯トーホウバード
  ▲ ③オウノミチ

小倉11R 門司S(4上1600万下 D中 1点)
  ◎ ⑮コパノチャーリー
  ○ ⑫スマートボムシェル
  ▲ ⑧ノボバカラ
  △ ⑥トラキチシャチョウ

小倉12R 壇之浦特別(4上1000万下 芝中 2点)
  ◎ ⑨ピースオブジャパン
  ○ ⑥ジェネラルゴシップ
  ▲ ⑧ライトファンタジア

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-13

2/6の結果
 3勝(初音S、木津川特別、エルフィンS) 1分(箱根特別) 2敗
  回収率 210.0%

2/7の結果
 2勝(春菜賞、きさらぎ賞) 1分(早春S) 3敗
  回収率 68.0%
  年間回収率 75.6%
  通算回収率 72.2%

3歳戦2つの勝利(エルフィンS、きさらぎ賞)により、
ようやく年間回収率が通算回収率の水準まで回復
(きさらぎ賞は、結果的にはいつも通り買った方が回収額は多かったけどね)。
今開催は、京都コースが好調で、今後もこれが続いてくれれば、
もと上を目指せる可能性は充分にある。
あとは、今週からスタートの小倉で足を引っ張らなければ…。
2/13、2/14の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 小倉:条件戦=複勝 OP以上=枠連

東京08R 春麗ジャンプS(4上JOP 障害)
  ◎ ⑫エイコーンパス   実績上位
  ○ ⑨マイネルダマス   地脚は高い
  ▲ ③ヴィーヴァギブソン 東京実績買って

東京09R 調布特別(4上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑧ラインハーディー
  ○ ③アンレール
  ▲ ⑩バンゴール

東京10R 銀蹄S(4上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑥トーセンマイティ
  ○ ⑧レッドルーファス
  ▲ ⑦ノウレッジ

東京11R クイーンC(3歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑥メジャーエンブレム
  ○ ⑯ルフォール
  ▲ ⑤ナックビーナス
 阪神ジュベナイルフィリーズを勝った⑥がココから始動。
 斤量はその分増やされるが、過去ヒシアマゾンが同じ状況から勝っているし、
 そのぐらい強ければ逆に今年の牝馬クラシックは総なめだろう。
 対抗以下は混戦。今までの傾向と違い、
 未勝利勝ちから勝馬が出ていない(2着は2回)一方で、
 新馬勝ちからは1頭勝ち馬が出ている(2000年フューチャサンデー)ので、
 今回と同じ東京芝1600mで勝った⑯を対抗、
 未勝利勝ちながら相手なりに走れそうな⑤を3番手に推す。

京都09R 琵琶湖特別(4上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑨カラフルブラッサム
  ○ ④サンライズセンス
  ▲ ①セセリ

京都10R 飛鳥S(4上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑤ブラックムーン
  ○ ⑧ショウナンバーキン
  ▲ ⑩ブランドベルグ

京都11R 洛陽S(4上OP 芝短)
  ◎ ④エイシンブルズアイ 京都実績高い
  ○ ⑥ケントオー       近走内容充実
  ▲ ⑨ラングレー       舞台向く
  △ ②シベリアンスパーブ 惜しい競馬続く

小倉10R あすなろ賞(3歳500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑦サンライズクロンヌ
  ○ ⑤ノーブルマーズ
  ▲ ①フロムマイハート
  △ ④マウントロブソン

小倉11R 帆柱山特別(4上1000万下 芝短 2点)
  ◎ ⑫ホッコーサラスター
  ○ ⑤コウエイタケル
  ▲ ⑰ヤマニンマルキーザ

小倉12R 背振山特別(4上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑯サトノスティング
  ○ ⑨ガルデルスリール
  ▲ ⑮マイネヴァリエンテ

映画 『A Film About Coffee ア・フィルム・アバウト・コーヒー』(☆☆☆)

コーヒーには2種類ある。
コモディティ・コ-ヒー(普通のコーヒー)と
スペシャルティ・コーヒー(最高のコーヒー)である。
ざっくり言えば、スペシャルティ・コーヒーは、
「トレーサビリティがしっかりしてるコーヒー」と言える。
産地が明確で、当地での品質管理がしっかり行われており、
適切な技術で精製、焙煎、抽出されたものをそう呼ぶそうな。
しかし、十把ひとからげにして売られている「コモディティ・コーヒー」と違い、
産地と直接取引されることの多い「スペシャルティ・コーヒー」は、
非常に高価である。
他方、十把ひとからげで安く買いたたかれる「コモディティ・コーヒー」と違い、
高価な「スペシャルティ・コーヒー」お作っているコーヒー農家は潤う。
しかも直接取引している業者からすれば、
安定した仕入れをするために、さらに産地に資本を投下する。
結果、業者も産地も潤う「ウィンウィン」の関係が実現する、というわけである。
改めて、コーヒーが農産物であることを思い知らされるエピソードであるが、
日本では果たしてそういう関係がきちんと成り立っているのだろうか。
例えば「減反政策」ひとつ取っても、
国家は国庫を痛めて資金を投入してコメを作りたい人に作らせないようにする。
その結果何が起こったか。
休耕地が増える。農村が荒れる。
作りたくても作らせてもらえない、生きがいを奪われた農民も荒れる。
ひいては農業が荒れる。
これでは「一億総活躍」とは程遠いではないか。
「一億総活躍」自体は、国家戦略として非常に立派と言える。
しかし、国家戦略である以上、
国家が一丸となって取り組むべき課題とも言えるはずなんだが…。

閑話休題。
もちろん、コーヒーについてのドキュメンタリーである。
通常の淹れ方(サイフォンを使ったり、ネルドリップだったりペーパードリップだったり)
だけでなく、エスプレッソに関する技術など、
世界で一般的に飲まれるようになってまだ100年そこそこのこの
「琥珀色した飲み物」へのさまざまなこだわりやうんちくの詰まった作品。
日本の存在感もなかなかのもので、
サイフォンを完成させたのが日本だったり
(サイフォンが完成されなければ、「ブルーボトルコーヒー」も生まれなかった)、
エスプレッソに異常なこだわりを持った東京のコーヒー店の話など、
東京近辺に住んでいたら紹介された店に行ってみたいと思う作品とも言える。

ワシは、普段のコーヒーにはそこまでこだわりはない。
何せ、1缶39円の缶コーヒーを毎日普通に飲めるぐらいだから。
しかし、今作に登場する「こだわりのコーヒー」も飲んでみたいなぁ、
と思わせる、魅力たっぷりの作品と言えるだろう。

映画 『美術館を手玉にとった男』(☆☆☆)

米国内の美術館相手に、
30年にわたり贋作を寄贈してだましていた男を追ったドキュメンタリー。
「寄贈」であるから、彼の目的はカネではない
(だから広告には「善意ある贋作者」と書いているのだが)。
一種の、権威に対する挑戦と言えば響きは良いが、
だますことそれ自体が目的の、いわば「愉快犯」と言えるわけである。
美術館関係者や、果てはFBIまでが動き出して、
彼を検挙しようと動き出したが、
彼は金銭授受を行ってなかったがゆえに彼を摘発する法律が無かったのである。
そのうち、イギリスの記者が彼に興味を持ち、
彼を取材し始めたことから事態は思わぬ方向に転がって行く。
ある美術館関係者が、彼の作品(つまり贋作)を集めて個展を行うことにしたのである。
彼自身は、自らの贋作を「工芸品」と言い
(実際、作り方自体は悪く言えばかなり雑なのではあるが、
考えようによってはあの書き方であれほどのモノが作れるんだから、
実は相当なセンスがあるのかもしれない)、
個展にはやや懐疑的なのではあったが、
結果個展は、本人も登場して大盛況。
美術関係者からは、彼に「自分の名前できちんと作品を作るべき」
と言われるが、彼はそれをしようとはしないのである。
作中では描かれていないが、ワシからすれば、
彼ら美術関係者の発言はやや無責任と言えなくもない。
いくら絵画のセンスがあっても、ぽっと出の芸術家の作品に、
お前ら美術関係者は目を向けるのか?
確かに、彼は絵画にj関して「職人的」な技術を持っている。
しかし、おそらく彼は「芸術的」センスなど持ち合わせていないことだろう。
そういう人間の描く絵を「芸術」と果たして呼べるだろうか。
彼に向いた仕事がもしあるとしたら、「絵画修復」とか、
そういう「創造的」ではない仕事かもしれないが、
彼はある意味病んでいる。
つまり、この「贋作を作って寄贈してダマす」という行為によって、
生活の充足感を得てしまっているということである。
彼に、これに替わる生きがいを与えないと、
彼はこのまま燃え尽きてしまうかもしれない。
こういう人間にも生きがいを与えて輝かせるのが、
ある意味では「一億総活躍」ということかもしれないが、
アメリカのような国でもなかなかそうはなっていないわけだから、
日本ではもっと難しいかもしれないなぁ…。

映画 『オデッセイ』(☆☆☆☆)

昔、『太平洋ひとりぼっち』なんていうのがあったけど、
今作はまさに「火星ひとりぼっち」といった趣。
でも、数値的な絶望感とは裏腹に、
主人公のワトニー(マット・デイモン)にはさほど悲壮感がない。
さすがに、当初はケガをしたこともあって
(それでもめげずに自分で何とかしてしまうところにたくましさを感じる)、
放心状態というか、何も手につかなかったが、
やがてほかのクルーが置いて行った荷物の中から生のジャガイモを見つけ出し、
自分たちが出した汚物と火星の土を居住区画内に持ち込んで
(地球より外を回っている火星では,夜は土が凍ってしまうので、
ふきっさらしの外では農業が不可能)ジャガイモの栽培を始める。
さらに、残された資材を使って水を作り,果ては20世紀の遺産である
「マーズパスファインダー」を使って地球との交信も行う
(ただし通信量が少ないので16進数を使って
ASCIIコード変換表とにらめっこしながら通信)。

そんなこんなで、最後はアメリカ映画らしくハッピーエンドなのだが、
今作はどちらかというと過程を楽しむタイプの映画なので、
ワトニーを助けるために様々な手立てを打ったり、
ワトニーを置いてけぼりにしてしまった他のクルーの葛藤がちょっとあったり、
船長の選曲センスがかなりアレだったり、
クルーの一人が重度のゲームオタクだったり
(地上スタッフもなかなかのオタクっぷりだけど)と、
全体的にコメディタッチで、そういう意味でもあまり悲壮感がないので、
緊迫する場面もけっこうあるのになんかゆる~い気持ちで観ていられる。

そして、今や宇宙開発の主役は「米ロ」ではなく「米中」に移行しつつある、
ということである。
ロシアはもともと予算規模が決して大きくないし、
野心としては今は中国の方が豊富だし、軍事大国でもあるし、
なんといっても知を集積しつつある。

エンタテインメントとしてもよくできているし、
宇宙開発史をきちんと踏まえて作ってあるし、
「安全にはきちんとコストを払わなければならない」など示唆的な話もある。
一見の価値ありである。

映画 『ザ・ガンマン』(☆☆☆)

「智将は敵に食む」(『孫子』軍争編)とはよく言ったもので、
今作の主人公(ショーン・ペン)は何でもかんでも現地で調達する。
特に銃器は,持ち歩くだけで一定のリスクがあるし
(むき出しで持っていると、周りの人から怪しい目で見られるという描写が、
作中でも見られる),
銃弾はそれこそ消耗品だから大量に持ち歩くわけにもいかないし、
確かに現地調達するメリットは少なくない。
しかも,タイトルの通り主人公は銃の扱いに長けているわけだから、
その調達方法にもたけているわけである(と言っても,半分は敵から奪うんだけど)。
その辺りが存分に発揮されているわけだが、
ショーン・ペンが年齢相応の役を演じてるだけに、身体的弱点を抱えている。
いささか食傷気味の設定だし(近いところでは『ラスト・リベンジ』のニコラス・ケイジ),
過去の因縁をほじくりだすシーンの方が多く、
アクションシーンは出来こそ良いが量的には控えめ。
むしろ、その因縁の始まりのところだけ切り取ってやった方が面白かったかも
(民間軍事会社に所属していた主人公たちが、
鉱山会社に雇われてその国の資源大臣を暗殺する)。
後述する『ア・フィルム・アバウト・コーヒー』もそうだが,
先進国が途上国の安い労働力を搾取し、
その富を独占するというやり方では、今作のような歪みを生むだけだし
(その解決策として、ウィンウィンを提示してるのが『ア・フィルム・アバウト・コーヒー』)、
そういうところをえぐり出す社会派な作品というのもアリだと思うんだが…
(まぁ、そういうのは他でもやってるから、 差別化という意味では弱いかもしれないが…)。

映画 『神様なんかくそくらえ』(☆☆)

わけも無く異性のことを好きになるのが、
本当の「恋」だっていう話もあるんだが、
そういうことにとんと疎いワシみたいなモンからすると、
他人が恋で盲目になっているのを見てもいっこうに入り込めないわけである。
まして、その相手がどうしようもない相手
(今作の場合、典型的なダメンズなわけだが)であればあるほど、
その度合いが増すわけで、今作のような話は見事にしらけてしまうわけである。
たぶん、そういうことだから普段から「恋愛ものは観ない」
みたいなことになるんだと思うんだが、
今作はいちおう主演の女性が自らの実体験をもとに作った小説を
映画化したものだということだったので、観てみたわけなんだが…。

ワシの興味は早々にニューヨークのホームレスの暮らしぶりに移ってしまい、
本来の内容はどうでもよくなってしまった
(正確に言うと、恋した相手含めて男たちの間を
主演の女性が渡り歩いて生計を立てていたっていう話なんだけど)。
しかも、もの乞いやら万引き品の横流しをしてせっせと稼いだ金を、
酒やらクスリ(もちろんヤバイ方のやつね)やらを買って、
現実逃避するだけっていうね…。
主演のコは、よくこんなクソみたいな生活から足を洗えたものである。
でも、とりあえず作中での男を見る目は全然無いね。
とはいえ、そういう周りが見えなくなるほど熱中できることじゃないと、
表現としても伝わらないんだろうね。
じゃあワシにそんなものが…、無いかもなぁ正直。

映画 『十字架』(☆☆☆☆)

重松清原作のイジメ関連作品。
2008年からやってるワシの「勝手に映画賞」の最初の大賞作
『青い鳥』以来のテーマである
(あの頃は、まだ年に20本とかしか観てなかったんだよなぁ)。
今でも印象深い作品で、そういう意味では選んで良かった作品なわけだが、
重松清氏のイジメ関連作品はホント心にズンと来る。
今作では、もうある意味登場人物ほぼ全員に責任があるんじゃないかってレベル。
つまり、「イジメ」って社会的病理だと思うわけです。
まぁ定番で、死んだ子の所属したクラス全体と学校が槍玉に挙げられるんだけど、
だいたいイジメの中心にいた数名に対して、
他の子たちは何もできないっていうのが通例であり
(そりゃ、自分たちだってイジメの対象にはなりたくないだろうし)、
また担任教師もクラス内の治安維持のためにそれを黙認、
もしくは積極的に容認しようとさえするのである。
学校の上層部(校長とか教頭)は、典型的な事なかれ主義者
(というより、そうでないと出世できないんだから仕方ない)で、
しかも個々のクラスという「閉じた社会」の深奥まで目が行き届くわけがない
(担任でさえそうなんだから)。
そういう学校を、父母会などが責め立てるのだが、
いじめてる、もしくは傍観していたのは、他ならぬ彼らの息子らや娘たちなのだ。
その事実に目をつむり、学校をつるし上げる光景は、
まさに彼らの息子や娘がいじめられっ子を吊るし上げている光景と同じなのである。
そんな親たちだから、イジメに積極的、あるいは消極的に
関与する子どもに育ってしまうのではないのか。
もっと無責任なのはマスコミである。
彼らときたら、完全に部外者である。
にもかかわらずしたり顔で、しかも集団で押し寄せてきて
「今の気持ちは?」などというデリカシーのかけらも感じない一言を浴びせかける。
どうせ、彼らの無責任な取材を、スタジオで物憂げな顔でこねくり回した挙句、
結局毎度毎度別の話題で押し流すのである。
さらに、今作ではいじめられっ子の親も問題アリである。
母親はどうやら気づいていたようだが、
それを聞いた父親は結局なんの手立ても下していない。
その結果いじめられっ子は庭の柿の木で首つり自殺をするのだが、
玄関の傍にあるその柿の木を、仕事帰りの父親はあろうことかワンスルー。
書斎に入り、窓を開けて、
ようやくその窓の先にある柿の木で異変に気付くという有様である。
正直、この親に「なんのための学校だ?」などと指弾する資格はない。
ワシなら「じゃあ、なんのための親だ?」と反論してしまうだろう。
その上、首つり死体にすがりつき、泣き叫ぶ母親の声を聞いても、
近所からただの一人も出てこない。まだ午後7時だよ。
しかも、9月4日っていうから、まだけっこう日が長いはずなのに…。
ホント世知辛いというか、近隣への関心が薄れたというか、
コミュニティが機能してないよね。
こんな社会では、イジメなんて無くせるはずがない。
中盤以降は、いじめられっ子に遺書で名指しされた男の子と女の子の
心象風景が中心なのだが、
これまたいじめられっ子がずいぶんと厳しい置き土産をしていったものである。
男の子の方は、幼馴染だが遺書にあるような「親友」という認識は無く、
当時も同じクラスにいて消極的にイジメに加担(要するに傍観者)していた。
そんな彼が、やがて子を持つようになってはじめて、
いじめられっ子が自分のことをなぜ「親友」と書いたのかを理解して、
再び当時の自分たちの関係について向き合うことになる。
女の子の方は、当時別のクラスで彼に片思いされていたが、
当然彼女の方にはその気は無く、
自殺寸前の電話でもつれない態度を取ってしまった。
彼女はそのことを原罪のように引きずり続けてしまうのである。

イジメなんて、軽々しくやるものではない。
しかし、そのきっかけはいたって小さなものである。
だからその芽をしばしば摘み損ねるわけで、
気がついたときには手遅れ、なんてこともまたしばしばである。
それは、子ども社会の「閉鎖性」に起因するわけだが、
そもそもムラ社会を長くやってきた日本は、
こういった「閉じた社会」が生まれやすい土壌にあると言える。
…、とまぁココまで書いて行くと「もうイジメは起こる確率の方が高い」
ぐらいの感じで対処した邦画良いのではないかとさえ思えてくる
(この考え方こそ「マスコミに毒されてる」と言えなくもないのだが)。
テレビの世界でも昨今パワハラが指摘されているように、
日本社会全体がブラックで、先にも挙げたような「寄ってたかって」
みたいな構図も散見される。
日本社会の性善性や無謬性を信じるのではなく、
もっと真面目に社会の暗部と向き合う必要が、この国にはあると思う。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-07

東京09R 春菜賞(3歳500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑫ダイワダッチェス
  ○ ①ワンスインナムーン
  ▲ ⑬ピュアコンチェルト

東京10R 早春S(4上1600万下 芝長 2点)
  ◎ ②サムソンズプライド
  ○ ⑧グランアルマダ
  ▲ ①ジェラルド

東京11R 東京新聞杯(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ⑪ダッシングブレイズ
  ○ ②ダノンプラチナ
  ▲ ⑥スマートレイアー
 8歳以上の連対実績が無いだけで(3着なら8歳で何度かある)、
 OP経験のない1600万下勝馬でも即通用するこのレース。
 本命は、3連勝でOP制覇まで果たした⑪。
 距離相性も良さそうだし、東京芝1600mに限定すれば2戦2勝と無敗なのも心強い。
 対抗には、香港マイル以来のレースとなる②。
 この馬も東京芝1600mでは3戦3勝と無敗。
 斤量が4歳馬としては背負わされているのが難点ではあるが、
 その分実力があるという証拠なので、克服さえすれば逆転も充分と見る。
 あとは、エリザベス女王杯以来の競馬となる⑥。
 乗り替わりに不安は残るが、エリザベス女王杯の内容は悪くないし、
 持ち時計も上位2頭と遜色は無いので、馬自体の能力を買ってみたい。

京都09R 河原町S(4上1600万下 D短 1点)
  ◎ ③ラテンロック
  ○ ⑩ブルミラコロ
  ▲ ⑦ビリオネア

京都10R 山城S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑬メイショウブイダン
  ◎ ⑤カシノワルツ
  ○ ③サンシカゴ
  ▲  ⑮プレイズエターナル

京都11R きさらぎ賞(3歳GⅢ 芝中)
  ◎ ③ロイカバード
  ○ ⑨サトノダイヤモンド
  ▲ ②レプランシュ
  △ ④ロワアブソリュー
 新馬戦以来の「5億円対決」第2幕。
 この2頭には逆らえないと見るが、今回はいちおう逆転と見る。
 とはいえ、この両頭を買ってしまうと配当がガクっと下がってしまうので、
 数少ない逆転候補として芝1800m2勝の実績がある②と、
 3着ならありうるということで戦馬勝ちから直行の④の鞍上に期待しつつ、
 3連複2点(◎○固定ー▲△に流し)と投資を抑えながらそれなりの配当狙いで。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-02-06

1/30の結果
 5勝(白富士S、梅花賞、稲荷特別、北山S、鞍ヶ池特別) 
 1分(牛若丸ジャンプS) 4敗
  回収率 71.0%

1/31の結果
 4勝(セントポーリア賞、松籟S、シルクロードS、ごぎょう賞) 5敗
  回収率 161.9%
  年間回収率 66.1%
  通算回収率 72.2%

シルクロードSの4ケタ配当ゲットにより、年間回収率はひとまず今年最高値へ。
この好調がしばらく続いて行けば、数字が伸びて行くんでしょうけど、
毎回毎回好調はすぐ終わってしまうから、
通算回収率がこんな数字で止まってるわけで…。
今週は2場開催。ひとまずは、大崩れさせない方向で行きたいわけですが…。
2/6、2/7の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 京都:条件戦=複勝 OP以上=枠連

東京09R 箱根特別(4上1000万下 芝長 2点)
  ◎ ⑤ルミナスウォリアー
  ○ ⑩ミュゼダルタニアン
  ▲ ⑨ビップレボルシオン

東京10R 初音S(4上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ①シャルール
  ○ ⑭レッドオリヴィア
  ▲ ③サンソヴール

東京11R 白嶺S(4上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ②クライスマイル
  ○ ③メガオパールカフェ
  ▲ ⑨アールプロセス

京都09R 木津川特別(4上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ④サウンドアプローズ
  ○ ⑧ショウボート
  ▲ ⑫タガノカムイ

京都10R エルフィンS(3歳OP 芝短)
  ◎ ⑨ワントゥワン     OP実績評価して
  ○ ③ダイアナヘイロー 京都実績買って
  ▲ ⑩アオイプリンセス  前走評価して
  △ ⑪レッドアヴァンセ  鞍上にも期待

京都11R アルデバランS(4上OP D中)
  ◎ ⑧ミヤジタイガ      距離実績買って
  ○ ⑬トップディーヴォ   京都実績高い
  ▲ ⑦イースターパレード 関西に戻って

映画 『サム・ペキンパー 情熱と美学』(☆☆☆)

ロバート・アルトマン以来の映画監督が題材のドキュメンタリー映画。
『ワイルドバンチ』のような、昔の映画については全然詳しくない
ワシでも知ってるようなタイトル(しかも彼の代表作といわれる作品)を
撮っている方なので、当然ひとかどの人物なのではあるが、
先に挙げたロバート・アルトマンと同じく演者さんには非常に愛された方のようである。
対して、製作者泣かせ(あるいは製作者に泣かされる)で有名なようで、
その妥協を許さない作風から撮影期間の遅延(=製作費の高騰)は日常茶飯事。
当然、並々ならない量のフィルムを使い、
しかもそのことごとくが彼独特の感性によって撮られたものだったため、
編集にはずいぶんと苦労したようだ
(で、監督から見ると「編集にズタズタに切り刻まれた」作品になって出てくる)。
そういう中でも、先の『ワイルドバンチ』や『ゲッタウェイ』、
『荒野のガンマン』、『コンボイ』といった名作を生み出してるのだから
(監督は納得いかないところも多いようだが)、やはりひとかどの人物と言える。

一方で私生活は、酒とオンナ、果てはクスリと、
それこそ『ワイルドバンチ』以降じわじわと身を持ち崩していったそうで
(こういう人には、ホントは思う存分仕事をさせてあげるのが
一番の薬だと思うんだけどね)、
彼が生きていた頃はまだそれを社会がある程度受容していた
(もちろんアメリカでの話だが)というのも興味深い。
『戦場のはらわた』のような、
ある意味現代的なリアリティ路線も模索していたようだし、
編集者や製作者に恵まれていたらもう少し違う生き方もできたような気もするが、
その節目節目で身内や親友を亡くしたというから、
そう彼の心象風景は変わってなかったかもしれない。
「商品」としての映画と「作品」としての映画の狭間で苦悩した、
「妥協なき鬼才」の生きざまを見せつけられる作品ではある。

映画 『光のノスタルジア』(☆☆☆)

『真珠のボタン』と比べると、
アタカマ砂漠という共通項が芯として通っている分だけ、
論点がぼやけてなくて分かりやすくはある(それでも若干眠いが)。
標高が高く乾燥したアタカマ砂漠には世界中から天文学者が集まり、
またそういう土地柄ゆえにミイラ化した死体も少なくない。
そして、ピノチェト独裁政権下において、強制収容所が建てられ、
政治犯として収容された多くの死体が眠っている地。
つまり、人々はあるいは天を睨み、あるいは地を凝視して、
生命の神秘や失われた時を追い求めているというわけ。
当時を生きた今作の監督が、その両者に思い入れがあるのはよくわかったが、
本来はそれぞれ別々に語られるべき問題というか、
考えようによってはピノチェト独裁政権という現代史の鞍部から
目を背けているようにも思われる作品。
出てくる天文映像にしても、超新星爆発などは「星の死」を
意味しているものだったりするわけで、
単純に美しいとばかりは言えないわけで、
そういう意味でももっと掘り下げて欲しかった内容だった。

映画 『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』(☆☆☆☆)

いやぁ、ノってる作家さんは書くものが違うわぁ。
タイトルとか導入とか完全にホラーなんだけど、
手法としてはミステリーに近いというか…。
確かに、根本にあるのは現代怪談の定番とも言える「地縛霊」の話なんだけど、
その大元というか「土地の履歴」を辿って行くっていう過程が面白い作品。
まぁ、どこの土地にもこういう話があり得るからこそ、
「地鎮祭」(作中でもやってるけど)とかやるんだよね、日本では。

「穢れ」は、実は日本の神道や信仰を語る上で欠かせない概念であり、
実は日本における性教育の阻害要因の一つと言われたり、言われてなかったり…
(女人禁制とか、生理中や妊娠中の女性は神社などの神域に入ってはいけない、
と昔は言われてたんだそうな)。
そこまで知ってるからかどうかはわからないけど、
ワシは今作にホラー的な「怖さ」は見なかった。
むしろ、いちおう作家志望だから、
好奇心に駆られてどんどん踏み込んでいく作家陣に近い気持ちで観ていた。
だから、実に興味深い作品だった。

オチはホラー的になってしまうのはある程度仕方ないだろう。
カッチリとオチをつけようと思ったら、
それこそ織田無道的なのとか、安倍晴明的なのを連れてこないと…。
それはそれで荒唐無稽なので、この後味の悪さを引きずるのが、
今作のある意味正しい楽しみ方と言えるだろう。
ただし、ちょっと引っ張りすぎかな(スタッフロール含め)。

映画 『さらば あぶない刑事』(☆☆☆)

昭和最後の、そして平成最初の名作国産バディドラマの、
少なくとも刑事モノとしては最後の映画化(但し書きの理由は、本編参照)。
当時からぶっ飛んだ作品だったが、今回もなかなかのぶっ飛びっぷり。
しかし、なまじもともとぶっ飛んでいたせいか、
スクリーンに舞台を移しても基本的に想定内のことしか起こらないというね…。
やっぱ麻痺しちゃってるのかなぁ、ワシ。
何と言っても、浅野温子がイタイ、いや超イタイ。
正直見てられないレベル。
ダメな作品じゃないけど、もうその柳の下にドジョウはいない、と言いたい。

映画 『ブラック・スキャンダル』(☆☆☆)

日本の警察とヤクザと議員さんの話をあまりにも見慣れてしまったせいか、
なんかフツーの話に見えてしまった。
こりゃ、完全に感覚が麻痺してしまってるね。
自分の国のことを悪し様に言って、
「○○国は良いなぁ」とか言うのは、存外無責任ということだろう。
どこの国にも悪いヤツは必ずいるのであって、
ソイツが力を持っているかいないかだけの問題なのである。
今作に関して言えば、FBIのジョン・コノリーがマヌケなだけ。
功名心をマフィア界の権力闘争に上手いこと利用されて、
最終的には骨絡みになってしまったという、
同情できる要素の無いマヌケっぷりだからねぇ。
バルジャー兄弟が1枚も2枚も上手。
議員さんの弟は、ギャングの兄とうまく距離をとってるし、
ギャングの兄は土地と住民に深く根付き、それをうまく利用しつつ、
時機を見て悪魔の顔を覗かせる。
ただし、これらの話は実際にあったとはいえ、
フィクションでいくつも提示された話であって、そう目新しいものではない。
バルジャー兄が捕まったのが2011年ということもあって、
ようやく表に出されたのだろうが、内容が表面的で深みが足りなかった。
ただの「実録もの」っぽくなってしまったのがザンネン。

映画 『みんなのための資本論』(☆☆☆☆☆)

ビル・クリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュが、
自身の研究をもとに資本主義の現状を説く作品。
正直、かなり良くできてる。その辺の経済学の新書1冊買うよりも、
よっぽどためになる。
彼自身もやはり格差そのものの問題よりも、その流動性がなくなって、
階層が固定化することの方を恐れているし、
デフレの真の恐ろしさも説いている。
デフレになると何がいけないかというと、
本来雇用を創出する主体となるべき消費者が、
自らの手でその雇用を減らしてしまうということなのだ。
しかし、こう書いてしまうと「消費礼賛」みたいな話になってしまうんだよねぇ。
そして、今作ではその分水嶺を「グローバリゼーションとIT化」に見ている。
日本のモノづくり凋落の原因もそこに見ることができるように、
この問題は実は世界全体の問題と言えるわけである。
IT化による高効率化は、労働市場から雇用を失わせ、
グローバリゼーションによる世界的な部品調達は、
垂直統合(部品製造から販売まで自社グループ内で一貫して行うこと)的企業体に
致命的なダメージを与えた(シャープや東芝の体たらくは顕著な例)。
作中にも出てくるトマ・ピケティの『21世紀の資本論』でもあるように、
富める者はますます富み、貧しい者はますます搾取され続ける。
なぜなら、今やカネの力で政治を左右できるようになってしまったから
(そういう意味では、ドナルド・トランプの台頭などは必然なのかも…)。
また、日本の悪いところは、自民党が右から左まで勢ぞろいの
「自己完結型政党」だからとも言える。
4月から電力自由化になるようだが、
それを例に取れば地熱や太陽光発電から原子力発電まで
なんでもやる「自由民主電力」からしか電力が買えない状況ということ。
国民は、ホントのところ「原子力発電はイヤ」と思っているが、
「民主電力は停電リスクが高いから」という理由で
結局自由民主電力から電気を買ってる、という状況なのである。

先にも述べたように、我々消費者が資本主義経済の主役なのである。
それは、主権在民の民主主義政治の主役が我々国民であることと同じである。
しかし、実は多くの民衆はそのことについて未自覚である。
だから、必要な消費まで絞ってデフレ経済に加担してしまうのである
(これを「合成の誤謬」というのだが)。
適正なコストを支払い、適切な投資(作中では特に教育への投資を重視している)
を行えば、あとはある程度の流動性が社会にあれば中間層への浮上も
まだまだ可能と言えそうだ。

映画 『真珠のボタン』(☆☆)

ホントは悲劇的な話をしてるはずなのだが
(今作で言えば、チリの先住民と入植者の間にあったさまざまなことなわけだが)、
やたらとおキレイな映像を流すことによって、
「水に流す」みたいな雰囲気になってるのは、正直どうなんだろうか。
例えばこのタイトルだって、先住民が奴隷として買われた時の対価が
服のボタンだったっていう話からついてるわけだし、
その先住民自体入植者が地元から持ってきた病原菌に対する
抗体を持ってなかったために多くが病死して、
当時8000人いたのが今や20人にまで減ったんだそうな
(この前、池上さんの番組でもちょっと触れてたような気が…)。
それにより、彼らの文化の多くは失われてしまったわけだが、
そういう悲壮感が全く伝わってこない(その辺が主題じゃないんだろうが…)。
映画館の暖房が効きすぎてたせいもあって、猛烈に眠い作品だった。

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