映画 『ブラック・スキャンダル』(☆☆☆)
日本の警察とヤクザと議員さんの話をあまりにも見慣れてしまったせいか、
なんかフツーの話に見えてしまった。
こりゃ、完全に感覚が麻痺してしまってるね。
自分の国のことを悪し様に言って、
「○○国は良いなぁ」とか言うのは、存外無責任ということだろう。
どこの国にも悪いヤツは必ずいるのであって、
ソイツが力を持っているかいないかだけの問題なのである。
今作に関して言えば、FBIのジョン・コノリーがマヌケなだけ。
功名心をマフィア界の権力闘争に上手いこと利用されて、
最終的には骨絡みになってしまったという、
同情できる要素の無いマヌケっぷりだからねぇ。
バルジャー兄弟が1枚も2枚も上手。
議員さんの弟は、ギャングの兄とうまく距離をとってるし、
ギャングの兄は土地と住民に深く根付き、それをうまく利用しつつ、
時機を見て悪魔の顔を覗かせる。
ただし、これらの話は実際にあったとはいえ、
フィクションでいくつも提示された話であって、そう目新しいものではない。
バルジャー兄が捕まったのが2011年ということもあって、
ようやく表に出されたのだろうが、内容が表面的で深みが足りなかった。
ただの「実録もの」っぽくなってしまったのがザンネン。
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