映画 『スティーブ・ジョブズ』(☆☆)
彼の死後、早くも2度目の映画化。
まさに「現代の偉人」といった趣ではあるが、
死後間も無く作られた『スティーブ・ジョブズ』(紛らわしいなぁ)よりも、
ぶっちゃけジョブズを悪し様に描いているのが本作。
とにかく傲岸不遜で、上から目線で、自分が正しいことを完全に信じきっているし、
しかも今作で中心になる家族人としての彼に至っては、もう完全に不適格者。
ある意味「欲しくもないのに子供ができてしまった」的な話なのだが、
それはろくすっぽ避妊もしなかったジョブズ本人にも問題があるわけで、
彼は仕事に逃げこんでしまったわけである
(その成果としてのMacintoshが大コケして、彼はアップルから追い出されるのだが)。
それ以降も、彼はその言動をいっこうに改めない上に、
映画自体の展開もあまりにもざっくりし過ぎていて、
かれのプレゼンテーションシーンの前後だけを切り取ったような作品。
しかも、全てはあのラストのためだけに
ジョブズをここまで貶めたようにしか思えないストーリー展開で、
はっきり言ってあざとい。
高圧的なジョブズの態度は、まさにブラック企業のカリスマ社長(笑)を
ほうふつとさせるものがある。
コレを観るぐらいなら、まだ2013年版の方が丁寧に思えてしまう。
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