映画 『ライチ☆光クラブ』(☆☆☆)
人間とは何であるか。
思春期とはどういう時期であるか、
愛とは、友情とは、美とは、心とは…。
そういう、さまざまな取り方の出来る作品ではあるが、
そういう哲学的な命題は往々にして後付けであることが多く、
モノ書きというのは「書きたいものを書きたいように書いてるだけ」であって、
そういうものから哲学的な命題が生まれてくるということは、
後付けでなければ「作家性」とか「個性」に属するもので、
「 狙って書いている」のではなく「滲み出てしまってる」ものなのである。
売れる作家さんというのは、その「滲み出てしまってるもの」が
社会にフィットしてる(あるいはニッチにはまってる)人のことだと思う
(別に、自分が社会にフィットしてないから世に出られない、と言ってるわけではない)。
ずいぶん脱線してしまったが、
内容としては一見荒唐無稽なことをやってるわりには、
考えさせられる話に仕上がってる
(ずいぶん大げさにしてるだけ、とも言えなくはないが…)。
ただ、世界観に入っていけないものがあり、
正直オッサンには就いて行けない部分もチラホラ…。
でも、男子なら「自分にもこういう時期があったなぁ」と思う話でもあるし
(それも、ずいぶんと大げさに描いてるわけだが…)、
そういう意味では楽しめる作品になってるのでは…、とも思うわけである。
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