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映画 『光のノスタルジア』(☆☆☆)

『真珠のボタン』と比べると、
アタカマ砂漠という共通項が芯として通っている分だけ、
論点がぼやけてなくて分かりやすくはある(それでも若干眠いが)。
標高が高く乾燥したアタカマ砂漠には世界中から天文学者が集まり、
またそういう土地柄ゆえにミイラ化した死体も少なくない。
そして、ピノチェト独裁政権下において、強制収容所が建てられ、
政治犯として収容された多くの死体が眠っている地。
つまり、人々はあるいは天を睨み、あるいは地を凝視して、
生命の神秘や失われた時を追い求めているというわけ。
当時を生きた今作の監督が、その両者に思い入れがあるのはよくわかったが、
本来はそれぞれ別々に語られるべき問題というか、
考えようによってはピノチェト独裁政権という現代史の鞍部から
目を背けているようにも思われる作品。
出てくる天文映像にしても、超新星爆発などは「星の死」を
意味しているものだったりするわけで、
単純に美しいとばかりは言えないわけで、
そういう意味でももっと掘り下げて欲しかった内容だった。

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