映画 『残穢〈ざんえ〉-住んではいけない部屋-』(☆☆☆☆)
いやぁ、ノってる作家さんは書くものが違うわぁ。
タイトルとか導入とか完全にホラーなんだけど、
手法としてはミステリーに近いというか…。
確かに、根本にあるのは現代怪談の定番とも言える「地縛霊」の話なんだけど、
その大元というか「土地の履歴」を辿って行くっていう過程が面白い作品。
まぁ、どこの土地にもこういう話があり得るからこそ、
「地鎮祭」(作中でもやってるけど)とかやるんだよね、日本では。
「穢れ」は、実は日本の神道や信仰を語る上で欠かせない概念であり、
実は日本における性教育の阻害要因の一つと言われたり、言われてなかったり…
(女人禁制とか、生理中や妊娠中の女性は神社などの神域に入ってはいけない、
と昔は言われてたんだそうな)。
そこまで知ってるからかどうかはわからないけど、
ワシは今作にホラー的な「怖さ」は見なかった。
むしろ、いちおう作家志望だから、
好奇心に駆られてどんどん踏み込んでいく作家陣に近い気持ちで観ていた。
だから、実に興味深い作品だった。
オチはホラー的になってしまうのはある程度仕方ないだろう。
カッチリとオチをつけようと思ったら、
それこそ織田無道的なのとか、安倍晴明的なのを連れてこないと…。
それはそれで荒唐無稽なので、この後味の悪さを引きずるのが、
今作のある意味正しい楽しみ方と言えるだろう。
ただし、ちょっと引っ張りすぎかな(スタッフロール含め)。
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