映画 『消えた声が、その名を呼ぶ』(☆☆☆)
実話がベースになっていることもあり、
基本的には過程を楽しむタイプの作品。
肝心の「アルメニア人大虐殺」の話に主軸が置かれておらず、
ほぼ主役親子(しかも父親)の話だけで展開されている。
その旅路の中で、主人公は神を信じなくなるのだが、
彼を導くのは、世界宗教であるキリスト教そのものだったりするわけで、
あだやおろそかにするものではない、とも思うのだが…。
聖書の言葉にも「求めよ、さらば与えられん」(新約、マタイ伝)という言葉あるように、
もっと大事なのは「娘に会いたい」という強力な「意志」の力と言えるだろう。
声を失ったところにしても、「それでも命までは失わなかった」と言えるわけで
(まぁ、それこそ話が進んで行くわけだから、
あのシーンではさほどヒヤヒヤしなかったわけだが…)、
話自体は非常にわかりやすい作りになっている。
地味、かつ淡白な作品。
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