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「新・中央競馬予想戦記」2016年第3開催を振り返って

①3/26、3/27の結果
 (1)3/26の結果
  5勝(鹿島特別、春風S、毎日杯、名鉄杯、刈谷特別) 1分(日経賞) 4敗
   回収率 97.2%
 (2)3/27の結果
  5勝(ミモザ賞、常総S、マーチS、淀屋橋S、鈴鹿特別) 5敗
   回収率 43.5%
   年間回収率 73.2%
   通算回収率 72.2%

②開催を振り返って
 (1)芝戦は中距離だけ良かった
  (全体:57戦71.9%、短:28戦47.4%、中:30戦102.2%、長:9戦47.1%)
 (2)阪神コースが良かった
  (31戦通算 111、2%)
 (3)中京コースは、いよいよ去年の反動(?)が出始めた
  (19戦通算 22.2%)

③開催全体の総括
 開催回収率は72.3%と、年間回収率と同水準。
 ②で取り上げなかったカテゴリーも、
 おおむね開催回収率と変わらない、平均的な開催。
 良く言えば「そこそこ楽しめた」開催ですが、悪く言えば「ピンと来ない」開催でした。
 あえて言えば、「もう中京競馬場にお宝は眠ってない」ということだろう。
 次開催から、いよいよ春のGⅠシーズンに本格的に突入。
 GⅠに関しては、スカッとした的中が無いのが続いているので、
 今年はなんとかしたい。

④4/2、4/3の買い方
 中山:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=枠連

映画 『仮面ライダー1号』(☆☆)

展開が王道ベッタベタなのは、長く続いてるシリーズだから仕方ない。
現行のライダーとあれこれ絡むのも、興行上仕方ない。
しかし、「映画」だからと無駄に力が入り過ぎているように見えてしまった時点で
(命がどうたらとか、あとそれこそ王道ベッタベタの展開なのだから、
無駄に余韻的なものを引っ張るのは無駄なだけ)、
作品としては失敗だと思うわけである。
なまじ『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』が成功してしまったせいで、
以降毎年今作のような「旧作焼き直し」作品を連発しているわけだが、
正直「やってみただけ」感が強く、観た後の高揚感が無い。
1号ライダーも、ネオサイクロンも、いかつくし過ぎて
むしろもっさりしてしまったのが一番の失敗だろう。

映画 『砂上の法廷』(☆☆☆☆)

今作のような考え方は、馬鹿正直な日本人には理解しがたいだろうね。
法廷でウソの証言をすると、「偽証罪」に問われるという話は、
日本の法廷モノでもよく出てくる話である。
しかし、その「偽証罪」を成立させるためには、
その証言が「偽りである」証拠を出さなければならないわけである。
裏を返せば、偽証を立証できない、あるいは立証が極めて困難な偽証は、
してもいいということになる。
今作のような、家族内での犯罪において、この「立証できない偽証」というのは、
実はいくらでも成立してしまう、というのが今作のキモなのである。
例えば、被害者の言行をいくらでっち上げても、
それが家庭内だけで起きていることなら、偽証の立証は極めて困難である。
つまり、被害者の人格ですら加害者の好きなように形成できてしまうのである。

また、今作においては、主人公が被害者家族の「顧問弁護士」であるという点も、
話をややこしくしている。
作中でも助手と意見を戦わせているように、弁護士には2つの仕事がある。
ひとつは、法廷を構成する一員として「真実を追求」すること。
もうひとつは、依頼人の罪を減免して「依頼者の利益を保つ」こと。
まして、この弁護士はこの家族の内情に詳しい。
ラストでタネ明かしされるが、あのタネ明かしから改めて個々の証言を再検証すると、
よりドロドロしたドラマが想起されるわけだが、
そもそもそれらの証言の全てが真実である保証が無いので、
そうなると観客が信じたいものだけが真実になってしまうわけで
(まぁ、その辺りが製作側の狙いなのかもしれないが)、
そういう意味では実に凝った作りの作品と言える。

法廷のタブーに挑戦している作品といえるし、
「ルールを破るためにはルールを知ること」というダライ・ラマの言葉がしみる、
実にアメリカンな作品とも言えるだろう。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-27

中山09R ミモザ賞(3歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑦パールコード
  ○ ②ヨシノザクラ
  ▲ ⑤バレエダンサー
  △ ③ジェラシー

中山10R 常総S(4上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧アデイインザライフ
  ○ ⑬キングカラカウア
  ▲ ①ストレンジクォーク
  △ ⑨ロードエフォール

中山11R マーチS(4上GⅢ D中)
  ◎ ③バスタータイプ
  ○ ⑬モズライジン
  ▲ ⑧ドコフクカゼ
 本命は、3連勝でOP勝ちまで果たし、勢いに乗る③。
 3連勝中と同じ中山D1800mとこの条件との相性も良さそうだ。
 鞍上もダートでは頼りになるので、4連勝の期待充分だ。
 対抗には、これも距離相性などが良い⑬。
 前走は初めての統一重賞参戦で着順的には悪くなかったし、
 安定感もあるし、総武Sだけ見れば③ともそう差は無いと見る。
 3番手には、重賞では今ひとつ詰めが甘いが、相手なりには走れる⑧。
 去年もこのレースで3着しており、相性自体は悪くないはずだし、
 ハンデキャッパーからも実力は評価されているようなので、前年以上を期待したい。

阪神09R 四国新聞杯(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ①ライトファンタジア
  ○ ④セトノフラッパー
  ▲ ⑧カゼルタ

阪神10R 淀屋橋S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ⑨アットウィル
  ○ ⑩フォーチュンスター
  ▲ ③オウノミチ

阪神11R 六甲S(4上OP 芝短)
  ◎ ①ブラックムーン   距離相性良好
  ○ ⑧ガリバルディ    連勝の勢いで
  ▲ ⑦テイエムイナズマ 前走評価して
  △ ⑮ピークトラム    持ち時計優秀

中京09R 大寒桜賞(3歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑥カタルーニャ
  ○ ③レッドエルディスト
  ▲ ②ミヤビエンブレム

中京10R 名古屋城S(4上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ⑨ヤマニンパートナー
  ○ ④キングストーン
  ▲ ③ピオネロ

中京11R 高松宮記念(4上GⅠ 芝短)
  ◎ ⑫ウリウリ
  ○ ⑮ローレルベローチェ
  ▲ ④ビッグアーサー
  △ ⑬エイシンブルズアイ
 大本命候補エアロヴェロシティや、
 シルクロードSを勝ったダンスディレクターの回避で、
 大混戦となった今年の高松宮記念
 ポイント的には、⑮や④の方が上なのだが、
 ともに重賞では勝ち切れてないこともあって、信頼性に欠ける。
 替わりに本命に推すのは、メンバー中唯一中京コースで2勝している⑫。
 しかも、うち1勝はCBC賞で、斤量か今回よりも重かった(0.5kgだけど…)。
 その時の2着はダンスディレクターであり、
 このことを見ても力関係的には上位にあると見る。
 先に上げた⑮を対抗、④を3番手とする。
 ⑮は、近走内容が充実しているし、
 前走はダンスディレクター相手に差の無い競馬をしている。
 中京実績もあるので、今回も戦える力はあるはずだ。
 ④は、乗り替わりによって勝負弱さを払しょくしてもらいたいところだが、
 前走デムーロ騎手であの成績だったのが気がかり。
 逆に福永騎手にとっては、日本人騎手復権の好機だろう。
 あとは、前走ついに重賞制覇を果たした⑬も、勢いがありそうで侮れない。

中京12R 鈴鹿特別(4上1000万下 D短 1点)
  ◎ ②ゴールドスーク
  ○ ③メイショウヒコボシ
  ▲ ⑯ウェイトアンドシー

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-26

3/19の結果
 1勝(若葉S) 5敗
  回収率 75.0%
3/20の結果
 2勝(吹田特別、但馬S) 2分(スプリングS阪神大賞典) 2敗
  回収率 74.8%
3/21の結果
 2勝(フラワーC、沈丁花賞) 4敗
  回収率 50.0%
  年間回収率 73.6%
  通算回収率 72.2%
先週の最悪の状態からは脱したが、まだしゃきっとはしない感じ。
コレがワシの本調子と言えなくもないが、
そういうことではいっこうに良くなってこないので、
この上向きの調子をさらに上の方に伸ばして行ければいいんでしょうけど…。
そういう意味で言えば、馬券として計算できるエアロヴェロシティの出走回避は、
やっぱり痛いわけなんだが…。
3/26、3/27の買い方は以下の通り。
 中山:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 中京:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

中山08R ペガサスジャンプS(4上JOP 障害)
  ◎ ⑨ドリームハヤテ    鞍上相性買って
  ○ ①テイエムオペラドン 相手なりに走る
  ▲ ⑥アドマイヤタイシ   地脚は高い

中山09R 鹿島特別(4上1000万下 D中 3点)
  ◎ ⑧クロフネビームス
  ○ ③ルールソヴァール
  ▲ ⑤デグニティクローズ

中山10R 春風S(4上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ④モルジアナ
  ○ ⑪サクラフローラ
  ▲ ⑫ブルーストーン
  △ ⑮モンテネオ

中山11R 日経賞(4上GⅡ 芝長)
  ◎ ⑨ゴールドアクター
  ○ ③ディサイファ
  ▲ ②マリアライト
 先週の阪神大賞典といい,「大阪杯GⅠ格上げ?」といい、
 春天の価値について考えさせられる話はいくつもあるが、
 ある意味それだけ日本競馬がグローバル化(あるいは「外向き」)してる証拠だと思う。
 しかし、それは「門戸開放」という国内の競馬の充実を意味しているわけではない。
 あくまでも、「海外への挑戦」という流れで語られるべき話であって、
 むしろ国内競馬の空洞化懸念はますます深まるように思われるわけだが…。
 閑話休題。
 頭数的には正直真面目にやりたくないレース。
 同じ中山2500mで行われた有馬記念を勝った⑨が当然本命。
 相手関係的には間違いなく一本かぶりだろうし、
 「相手探し」って書かれるレースだと思う。
 ワシが相手に選んだのは、今年もさっそくAJC杯を勝った③。
 年齢的には少々厳しいのだが、8歳2頭9歳1頭が出ているので、
 選択肢自体が少ないというのもある(8歳は実は2勝してるのだが…)。
 もう1頭は、もう20年ぐらい馬券に絡んでない牝馬の②。
 有馬記念2着の④を差し置いて推す要因は、中山実績。
 ④は去年このレース4着で、中山コースも2着まで。
 対する②は、⑨と同じく2勝しており、可能性としてはこちらに分があると見るが…。

阪神09R 君子蘭賞(3歳500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧エールデュレーヴ
  ○ ①クリノラホール
  ▲ ⑨リングオブハピネス
  △ ⑤カジノブギ

阪神10R 甲南S(4上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ⑨タイガークラウン
  ○ ⑩エルマンボ
  ▲ ⑬マウントハレアカラ
  △ ①チェスナットバロン

阪神11R 毎日杯(3歳GⅢ 芝中)
  ◎ ⑩スマートオーディン
  ○ ①ロワアブソリュー
  ▲ ②アーバンキッド
 NHKマイルCができてから、「皐月賞の最終切符」というよりは、
 「(主に)関西馬のNHKマイルC前哨戦」という意味合いが強くなったこのレース。
 特に、芝1800mになってからはデータこそ少ないが、
 OP未経験馬にとってはややハードルの高いレースになってしまった。
 よって、未勝利勝ち上がりの④などは、
 相手なりに走れそうでも、今回はちょっと見送り。
 また、ポイントトップの②は、3歳限定戦でわりとよくある
 「OP2着馬はなぜか馬券に絡みにくい」法則で3番手まで降格。
 相手なりに走れそうな一方、勝負弱いのでは、と思われる。
 替わって本命は、斤量が増えても阪神実績のある⑩。
 持ち時計も優秀だし、今回は正直格上と見る。
 対抗には、前走②に先着してる①をを推す。
 力勝負の方が向く馬のようにも思われる。

中京10R 岡崎特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑥フェアラフィネ
  ○ ⑱アドマイヤサブリナ
  ▲ ⑯ウォーターラボ

中京11R 名鉄杯(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ③エイシンアロンジー
  ○ ⑥トーホウスペンサー
  ▲ ⑧サンライズセンス
  △ ④スペキュレイター

中京12R 刈谷特別(4上500万下 芝短 1点)
  ◎ ④フェイブルネージュ
  ○ ⑯グリーンラヴ
  ▲ ⑨モンテエベレスト

映画 『リリーのすべて』(☆☆☆☆)

世界初の「性適合手術」を受けたリリー・エルベ
(本名アイナー・ヴェイナー、エディ・レッドメイン)の、その顛末を
その妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)の「無償の愛」とともに描く作品。
コレだけの作品を、決して実録調ではなく、
しっかりとしたラブストーリーにしてくるところが、
『英国王のスピーチ』などでおなじみトム・フーパーの実力であろう。

しかし、2000年に原作が発表され、2005年には最初の映画化が企画されながら、
その実現まで10年の歳月を要したのは、
やはり扱う題材がキリスト教倫理に反する「同性愛」と
不即不離な内容であることも無関係ではあるまい
(作中では触れてないが、彼らの母国であるデンマークでは刑法で禁じていた)。
『イミテーション・ゲーム』でも同性愛を扱っていたが、
戦後でさえそれは強制の対象であり、
今作中ではアイナーが深刻な医師不信に陥るように、
今風に言えば「肉体の性」に「精神の性」をすり合わせるようにしていたわけである。
アラン・チューリングが、そのために大量に投薬され(イギリスでも同性愛は犯罪)、
それにより精神が錯乱して自殺した、とも言われているように
(『イミテーション・ゲーム』ではテキストのみ)、
こういった作品が扱えるようになったということは、
ある意味ではセクシャル・マイノリティへの理解が
多少なりとも深まった証拠と言えるわけである。

アカデミー賞の扱いでは、主演はリリーなわけだが、
彼女(役に合わせてそう言うが、アカデミー賞的には「主演男優賞」扱い)は
自分の希望を実現させていくから良いようなものの、
そんな彼女に「無償の愛」(と言っていいのかどうかはやや微妙なのではあるが)を
捧げるエルベの方が、話が進むうちに深くなって行くのが、
あるいは「助演女優賞」しか取れなかった理由と言えるかもしれない。
性を適合させていくリリーは、その過程でどんどん(精神的に)醜くなって行くし、
そういう意味でも変わって行くリリーを、
その責任の一端が自分にあるのでは、という自責の念も含めて、
それでも愛を注ぐエルベを、新人女優のアリシアが好演したことは、
確かに受賞に値するものであると、ワシは思う。
ただ、その闇を、今作をもってしてもまだ描き切れていないように思われた。
しかも、「女性化」して行くリリーに対して、
エルベはやや過剰と思われるぐらい「男性的」に描かれており、
それは当時の女性としては『アルバート氏の人生』でも描かれているように、
女性の社会進出という意味ではあのぐらい突っ張っている必要も
あるのかもしれないが、
彼女の闇を描き切れていないという意味も含めて、
彼女の真相に踏み込めていない感じを受けてしまったのが残念と言えば残念。

映画 『ディーパンの闘い』(☆☆☆☆)

こういう「なりすまし」があるから、日本は難民の受け入れに
消極的であると言われる。
しかし、日本だって「あの戦争」から独力でココまでのし上がったわけじゃあるまいし、
「国連重視」を謳っている以上もう少し考え直してもいいのでは、と思う。
一方で、先日もベルギーでテロがあったように、
怪しげな移民が今作のように「なりすまし」で
何食わぬ顔して入国してくる可能性だってあるわけで、
そういう意味では難民に対して厳しい目を向けざるを得ない状況も、理解はできる。
日本の場合、「人手不足」なわけだから、
少しは考えてもいいとは思うんだが…。

冒頭から話が脱線してしまったが、
再三書いているように、今作の主人公は難民に「なりすまし」た男ディーパンである。
難民キャンプで見つけた女と、その女が連れてきた娘と、
家族に「なりすまし」て、スリランカからフランスに移民として潜り込んだ。
無事難民認定され、団地の管理人という仕事にもありつき、
貧しいながらも新天地になんとか溶け込もうと奮闘していた。
しかし、彼らが赴任した団地の様子が、どうもおかしいのである。
団地の屋根には常に見張りらしき男が立っている。
黒塗りの車が日ごと乗りつけてくる。
銃やらバットやらを振りかざして、徒党を組んだ男たちがうろついている。
それでも、実害のないうちは、彼らから仕事をもらえたこともあり、
なんとか折り合って行くこともできた。
しかし、彼らはただの不良ではなく、麻薬も商うギャングだったのだ。
闘いの日々から逃げ出すようにフランスに来たはずなのに、
ギャング同士の抗争に巻き込まれるディーパンは、
思い切った行動に打って出るのだが…。

平和やら居場所なんていうものは、天から降ってくるものではなく、
勝ちとるものである、ということを如実に描く今作。
もちろん、移民の現実の一面を描き出す、実録的な側面もあるのだろうが、
ディーパンは機械も扱えるし器用でもあるので、
どんなところでもわりと食っていけそうなたくましさを持つ一面、
冒頭に描かれるように命のやり取りには本質的には向かない優しさがある。
そんな彼が、他人同士の寄り合い所帯とはいえ、
「ひとつ屋根の下」に住むことで情が湧いたのか、
妻子を守るため、ディーパンは闘いに身を投じて行くことになってしまうのである
(この論法を聞くと「防衛のための戦争」と言って「あの戦争」を始めた
80年ほど前の日本のことが想起させられるのだが…)。
ディーパンは、新参者でありながら不法なコミュニティに
新しいルールを持ち込もうとした。
だから、彼は闘いに巻き込まれることになってしまうのだが、
彼のやっていること自体は傍から見れば正しいことと言えるだろう。
しかし、「正しいこと」が「いいこと」とは限らないわけで、
そこに軋轢が生じるわけである。
そんな話は今作の中だけでなく今や日々報道されている。

そして、先にも書いたように他人同士が一つ屋根の下で暮らし続けることで、
家族のような絆を手に入れて行くという、一種の成長譚にもなっている。
もちろん、結婚という制度自体、他人同士が家族になる、というシステムなのだが、
結婚という制度は国家が戸籍を管理するために便利なシステムなのではあるが、
実は当事者間にとってそれほど大きなメリットがあるわけではない。
確かに税金が安くなるとかはるが、
それらメリットしてあげられるものの多くは国家や自治体に絡むものばかりで、
当然同性間などでは成立もしない。
良性の愛によって成立するならば、
フランスのように事実婚にしたり、同棲し続けるだけでも問題は無いはずなのである。
そういう考え方の人間が世界じゅうに増え始めたのか、
結婚しない若者が増え始めていることも事実である。
今作で描かれるディーパン一家は、
そもそも打算のみで結びついていたわけだが、
それぞれが気にかけたりすることによって本当の家族に近付いて行くのである。
家族もまた、「コミュニティ」なのである。
子どもができたから紙1枚で「家族」にくくったところで、
それがコミュニティになっていかなければ空中分解するのである。

タイムリーな題材を使って、普遍的でかつ今日的な命題を
取り上げたという意味で価値は高いが、
やや展開が唐突なのが観ていてつらいところだった。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-21

中山09R 鎌ヶ谷特別(4上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑯スターファセット
  ○ ②チョコレートパイン
  ▲ ①ジョーウォルター

中山10R 韓国馬事会杯(4上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ⑧リッカルド
  ○ ②フェスティヴイェル
  ▲ ⑭ミッキースマホ

中山11R フラワーC(3歳GⅢ 芝中)
  ◎ ③ゲッカコウ
  ○ ⑨エンジェルフェイス
  ▲ ②フェイズベロシティ
 未勝利勝ちからでも即通用という意味では、まさに「桜花賞への最終切符」。
 そういう意味では、持ち時計トップの⑨(対抗)や、
 鞍上魅力の②(3番手)も争覇圏内と見るが、
 実績面で抜けている2頭しかいない2勝馬の中でも、
 唯一中山実績のある③を本命視する。
 相手なりに走れる一方で、芝1800mで2勝しており、まさに今回は絶好の舞台。
 少なくとも、無様な競馬はしない、とは思うのだが…。

中京09R 沈丁花賞(3歳500万下 D短 1点)
  ◎ ③コウエイエンブレム
  ○ ⑭ストロボフラッシュ
  ▲ ⑨ブライスガウ

中京10R 小牧特別(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ②ビップレボルシオン
  ○ ⑤パドルウィール
  ▲ ⑨サウンドバーニング
  △ ④レトロロック

中京11R 夢見月S(4上OP D短)
  ◎ ④オールブラックス 中京実績高い
  ○ ⑩ポメグラネイト   前走惜しい内容
  ▲ ⑤ラテンロック    距離実績高い

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-20

中山09R 幕張S(4上1600万下 芝短 2点)
  ◎ ⑧ペイシャフェリス
  ○ ⑤ロジダーリング
  ▲ ①ドラゴンストリート

中山10R 千葉S(4上OP D短)
  ◎ ⑤ブルドッグボス 連勝機
  ○ ④アンズチャン  安定感買って
  ▲ ⑤トキノゲンジ   相手なりに走る

中山11R スプリングS(3歳GⅡ 芝中)
  ◎ ⑩ロードクエスト
  ○ ①マウントロブソン
  ▲ ⑪ドレッドノータス
  △ ⑦ミッキーロケット
 本命候補は①と⑩。
 実績順で⑩を本命視したが、連勝でOP初挑戦の①も勢いがあり逆転も充分と見る。
 また⑩は、乗り替わりにも不安が残る。
 3番手以下も意外と混戦。
 2連勝で重賞も勝っている⑪も、実績は京都しか無く、
 初遠征&中山の坂に不安は残る。
 鞍上強化で勝負弱さ解消を目指す⑦も初遠征ではあるが、
 渋めの馬場にも対応できる分伸びしろが多く上位に食い込む可能性がある。

阪神09R 吹田特別(4上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑫スワーヴカイザー
  ○ ⑩アドマイヤランディ
  ▲ ⑧オルナ
  △ ⑨ロイヤルバンプ

阪神10R 但馬S(4上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑤フェイマスエンド
  ○ ⑧シャドウダンサー
  ▲ ②レッドルーラー
  △ ⑥トウカイオーロラ

阪神11R 阪神大賞典(4上GⅡ 芝長)
  ◎ ③トーホウジャッカル
  ○ ⑪シュヴァルグラン
  ▲ ⑥タンタアレグリア
 特殊な距離のレースで、正直すごくやりにくいレース。
 ポイント的な本命は⑪なのだが、実績的にはビミョーなので対抗止まり。
 もちろん、順調に使われている分の利はあるので、逆転の余地はある。
 本命は、菊花賞馬③。
 今だ仕上がり途上と言われているが、③を含めて重賞勝ち馬が5頭いるうち、
 2頭はこのレースで勝てる最高齢である8歳馬(①、⑤)であり、
 ⑨はほぼ平坦限定で阪神コースは苦手としている。
 複調気配の②が確かに怖いが、距離が未知数ということで、
 実績段然の③を本命視せざるを得ない。
 あとは、去年の菊花賞で4着だった⑥の連対率の高さが気になるぐらい。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-19

3/12の結果
 3分(阪神スプリングジャンプ仁川S、フローラルウォーク賞) 7敗
  回収率 21.9%
3/13の結果
 3勝(房総特別、トリトンS、賢島特別) 6敗
  回収率 40.5%
  年間回収率 74.7%
  通算回収率 72.2%

先週の高回収率を一気に台無しにする大敗。
狙い自体は悪くなかったんだけど、来て欲しくない1番人気馬が来たりしてたので、
単純に言うと狙い過ぎなわけだが、
結局はそれがうまくいくか行かないかだけの問題なんだよねぇ…。
3/19~3/21の買い方は以下の通り。
 中山:条件戦=単勝 OP以上=ワイド
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=ワイド
 中京:条件戦=複勝 OP以上=枠連

阪神09R 須磨特別(4上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑤エイシンエルヴィン
  ○ ②サウンドアプローズ
  ▲ ④サイモンラムセス

阪神10R なにわS(4上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑩ワディ
  ○ ⑨メイショウツレヅレ
  ▲ ③スマートアヴァロン

阪神11R 若葉S(3歳OP 芝中)
  ◎ ④ゼンノタヂカラオ  相手なりに走る
  ○ ⑥ナムラシングン   馬場渋れば
  ▲ ⑩リスペクトアース   実績上位
  △ ⑦アドマイヤダイオウ 連勝の勢いで

中京09R 熊野特別(4上500万下 芝中 2点)
  ◎ ④ケルンダッシュ
  ○ ⑪サウンドメモリー
  ▲ ③ラウレアブルーム

中京10R 恵那特別(4上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑮ティップトップ
  ○ ①アレット
  ▲ ④ショコラブラン
  △ ⑬レガリテート

中京11R ファルコンS(3歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑧ルグランフリソン
  ○ ⑰マディディ
  ▲ ⑨シュウジ
 本命は、相手なりに走れそうな⑧を、どちらかと言うと連軸候補として推す。
 持ち時計も優秀な一方、渋い馬場にも対応できそうなので、
 常に安定した力を発揮できそうなので、連軸好適と見る。
 対抗には、前走は案外な結果だったが、中京実績のある⑰。
 鞍上とも合いそうだし、前走も初重賞としては
 それほど大負けしてるわけでもないので、改めて期待したい。
 3番手には、メンバー中唯一の重賞勝馬⑨。
 重賞勝馬は2006年以降このレースでは勝ちが無いのだが、
 相手関係的に言ってもデータ的に言っても2着は充分と見る。

映画 『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(☆☆☆)

戦後間もなくのイギリスを舞台にしてはいるが、
扱っている題材は介護問題などの現代老人を取り囲む今日的な話。

名探偵シャーロック・ホームズを引退に追い込んだ事件を、
ある意味自らのリハビリ(アンチエイジングとも言えるか)のために使うが、
凡百な食事療法よりも無邪気な子供の若い知能の方が、
脳味噌にはいい刺激になって薬に立つ、という話も
頭脳労働の探偵らしい仕上がりになっている。
しかし、今作の主題はどちらかと言うと過去の話ではなく、
今を生きるホームズと家政婦親子の交流という、
孤独死問題や介護問題の寄りそう方向に向かっているように思われた。
タイトルから考えると脱線しているようにも思えるのだが、
観客を惹きつけるという意味ではこの上ない題材なわけで、
それをうまく使っていると言えなくもない。
ただし、タイトル通りのものを期待して観に行くと、
悪い意味で裏切られることになるかも…。

事件を見事に解決できる名探偵も、
人の心に巣食う闇までは晴らすことができないということである。

映画 『サウルの息子』(☆☆☆)

アウシュビッツの中で何が行われていたか、ということを、
他ならぬ収容者側から描いた異色作。
「ゾンダーコマンド」という、収容所内でナチスによって選抜された、
汚れ仕事専門の特殊部隊に所属していたサウル。
ある日、収容所でガス室送りになった息子(と思しき男)の死体と対面する。
敬虔(かどうかは作品の中だけではわからないが)なユダヤ教徒であるサウルは、
ユダヤ教の教義にのっとった正式の埋葬(火葬すると復活できないとされている)を
しようと考え、そのためにラビ(ユダヤ教の聖職者)を捜し出そうと
収容所を走りまわる。
一方、単に汚れ役をやっているだけではないゾンダーコマンド。
内部事情に精通しているだけに、脱走経路を日々探り回り、
念入りに脱走計画を進めていたのである。
サウルは、埋葬の準備をしながら、脱走計画に巻き込まれてしまうのだが…。

収容所の内部状況に迫ったという意味では評価に値するが、
寡黙な主人公サウルが、本当に息子かどうかもわからない死体に執着して、
自分の状況を危ぶませるさまは少々滑稽に映るし
(結末も案の定だったりするのだが)、
途中で見つかるラビも、単に助かりたい一心で
そう言ってるに過ぎないようにも見える。
つまり、サウルはすっかり周りが見えなくなってしまっていて、
とにかく時間が無いから何にでもすがろうという
危うい状況に自らはまりこんで行っているだけになってしまっている。

ワシとしては、実録モノっぽく脱出計画とその実行だけに焦点を当てて、
収容所内の生活にもスポットを当てる感じにしてくれた方が良かったんだが、
今作ではむしろユダヤ教徒としての矜持に焦点を当てているようには思われる。
その意味では、脱出計画の話が少々余計に思えてしまったわけで、
作りとしては中途半端な作品に、ワシとしてはみえた。
題材が面白いだけに、もったいない作品ではある。

映画 『エヴェレスト 神々の山嶺』(☆☆☆)

原作を読んでないので、「原作からどのぐらいスポイルされてる」とか、
そういうことは言えません。
しかし、まず『ビヨンド・ザ・エッジ』や『エベレスト3D』といった、
洋画の、しかも3D上映された作品の後追い(公開時期的にそうなってしまう)が、
まず2Dオンリーという時点で期待値ダウンされてしまうわけである。
しかも、事前報道で「6000m級の高地で撮影」とか、
もうテッペン登ってない前提の報道をなされてしまってるというね…
(この高度でも邦画としては相当頑張ってる、という意見もわからんではないが…)。
案の定、7000m以上は相当胡散臭いアングルや映像、
さらに都合が悪くなるとホワイトアウト&ブラックアウト。
いや、果敢に日本映画の限界に挑戦したっていう気概はわかるんだけど、
やっぱり洋画の後追いでこの程度のものしか見せられないっていうところに、
「邦画の限界」っていうものをまざまざと見せられてしまう、
という結果になってしまった。
もっと言えば、無酸素登頂なんて貧者の発想だし、
そもそもプロでも危険なわけである(例:栗城史多)。
それを、毎年多忙を極める日本のトップクラスの俳優が、
こなせるわけがそもそもないのである。
その時点でお察し、と言えなくもないわけだが、
観ないで批判するのはワシのスタイルではないので、観に行ったわけだが…。

「邦画」としては頑張ったと思う。
ただ、洋画と同じ棚に並べられているという事実を忘れてはいけない、と思う。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-13

中山09R 房総特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑨コスモドーム
  ○ ⑪シルヴァーコード
  ▲ ⑦フルールシチー

中山10R 東風S(4上OP 芝短)
  ◎ ③グランシルク     中山なら
  ○ ⑫アルバタックス   持ち時計優秀
  ▲ ⑦ヤングマンパワー 勝負強さある

中山11R 中山牝馬S(4上GⅢ 芝中)
  ◎ ①クインズミラーグロ
  ○ ⑨ハピネスダンサー
  ▲ ④アースライズ
 能力的には⑮が相当抜けてるはずなのだが、
 それでも今回の斤量はいかにも背負い過ぎ。
 しかも、取りこぼしが多く、今回は「危険な一番人気」と考える。
 替わって本命は、実績のある中山コースに戻って改めて期待の①。
 ココ2戦は、いかにも後ろ過ぎたので、位置取りさえ間違わなければ、
 勝ち負けは充分のはずだ。
 対抗には、前走惜しい内容だった⑨。
 愛知杯の敗因は、もしかすると左回りだったからなのかもしれない。
 今回も右回りで、しかもいちおう実績がある中山コース。
 持ち時計も優秀なので、逆転の目も充分にある。
 3番手には、前走を評価して④を推す。
 秋華賞でも愛知杯でも①にも先着しており、着実に力をつけてきている印象がある。
 セールスポイントこそないが、相手なりに走れる馬と言えるかもしれない。

阪神09R 淡路特別(4上1000万下 芝長 ①点)
  ◎ ⑪サンライズセンス
  ○ ⑩メイショウヤマホコ
  ▲ ②トウキョウタフガイ
  △ ⑦サラトガスピリット

阪神10R うずしおS(4上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑩チェリーヒロイン
  ○ ⑧ダノンルージュ
  ▲ ①テルメディカラカラ
  △ ⑪アドマイヤナイト

阪神11R フィリーズレビュー(3歳GⅡ 芝短)
  ◎ ⑯ナタリーバローズ
  ○ ③ダイアナヘイロー
  ▲ ②ソルヴェイグ
 本命は、主に鞍上に期待だが、阪神で実績のある⑯。
 前走も惜しい内容だったし、外めの枠も脚質に合うのではと見るが…。
 対抗には、前走エルフィンSで2着だった③。
 その時稼がせてもらった、というのもあるのだが、
 今回はけっこう人気が上がってきているようだし、
 実力馬として今回は素直に認めて逆転含みで。
 3番手には、相手なりに走れそうな②を推す。
 鞍上は今乗れてるし、脚質的にこの枠は合うはずなので、
 今回もしぶとさを見せて暮れるはず。

中京10R 昇竜S(3歳OP D短)
  ◎ ⑫ゴルゴバローズ  連勝の勢いで
  ○ ⑭エルフィンコープ ダートに戻って
  ▲ ⑮ダノンフェイス   距離は向く
  △ ③プレスティージオ 状態万全なら

中京11R トリトンS(4上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑫トーキングドラム
  ○ ⑧ウインフェニックス
  ▲ ⑭タガノザイオン

中京12R 賢島特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑥ストーンウェア
  ○ ⑪レインボーラヴラヴ
  ▲ ①マダムジルウェット

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-12

3/5の結果
 4勝(黄梅賞、スピカS、千里山特別、播磨S) 1分(チューリップ賞) 4敗
  回収率 45.6%

3/6の結果
 6勝(潮来特別、武庫川S、ポラリスS大阪城S、萌黄賞、大宰府特別)
 1分(弥生賞) 2敗
  回収率 260.7%
  年間回収率 81.1%
  通算回収率 72.3%

日曜日は、なかなかの高回収率を叩き出したが、
実はこれでも馬券の買い方自体としては失敗してる。
特に大阪城Sは、少なくとも馬連で買っていれば、
年間回収率も100%近くまで釣り上がってたんですが…。
とはいえ、前週わりと良かった中山が今週サッパリだったりするので、
やっぱり調子に乗るのは良くないかな、とは思います。
ホントは、このたまに来るビッグウェーヴをうまく捕まえれれば良いんでしょうが…。
3/12、3/13の買い方は以下の通り。
 中山:条件戦=単勝 OP以上=ワイド
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 中京:条件戦=複勝 OP以上=馬連

中山09R 館山特別(4上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ③トレクァルティスタ
  ○ ⑨テスタメント
  ▲ ①フォワードカフェ
  △ ⑩セセリ

中山10R サンシャインS(4上1600万下 芝長 1点)
  ◎ ①ペンタトニック
  ○ ⑫インナーアージ
  ▲ ⑪アカノジュウハチ
  △ ⑤ツクバアズマオー

中山11R アネモネS(3歳OP 芝短)
  ◎ ①メイショウタチマチ  安定感買って
  ○ ⑥ワンスインナムーン 惜しい競馬続く
  ▲ ③メイショウバーズ   連勝の勢いで
  △ ⑪チェッキーノ      中山実績買って

阪神08R 阪神スプリングジャンプ(4上JGⅡ 障害)
  ◎ ⑬オースミムーン
  ○ ①サナシオン
  ▲ ④アップトゥデイト
 去年の中山大障害以来のレースとなる有力馬がいる中で、
 本命はやはり順調に使われている⑬を採用。
 順調に使われているだけでなく、阪神障害コースとの相性も良く、
 しかも斤量が前走よりも1㎏減。中山グランドジャンプに向けて、
 中山大障害組をココで撃破しておきたいtころであろう。
 対抗には、中山大障害組より、鞍上との相性が良い①を推す。
 中山大障害では3着だったものの、その前は少なくとも4連勝していた。
 中山大障害では④に負けたが、今回はその馬と斤量差ができるので、
 その分だけ上位にとってみる。
 その④が3番手。確かに他の有力馬とは斤量差があるが、
 背負い慣れた斤量と言えなくもないので、状態次第では逆転も当然。

阪神09R ゆきやなぎ賞(3歳500万下 芝長 1点)
  ◎ ②ヒラボクミライ
  ○ ⑤リッチーチッチー
  ▲ ③ノーブルマーズ

阪神10R 山陽特別(4上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑦コウエイタケル
  ○ ①スマートプラネット
  ▲ ⑫ネオヴィクトリア

阪神11R 仁川S(4上OP D中)
  ◎ ①ドコフクカゼ      距離実績買って
  ○ ⑤アポロケンタッキー 鞍上にも期待
  ▲ ⑪フォローハート    安定感買って

中京10R フローラルウォーク賞(3歳500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑦アストラエンブレム
  ○ ⑤サトノマルス
  ▲ ③トレジャートローヴ
  △ ④オリエントワークス

中京11R 中日新聞杯(4上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑯ヤマニンボワラクテ
  ○ ⑪ケツァルテナンゴ
  ▲ ⑭ヒストリカル
  △ ⑮ファントムライト
 ローカルのハンデ重賞らしく、難解な一戦。
 本命は、前走初めてのOP戦がなかなかの内容だった⑯。
 中京コースで、メンバー中唯一複数回勝っている馬であり、距離相性も悪くない。
 斤量減を活かし切れれば、初重賞戴冠は充分と見る。
 本命と互角評価の対抗には⑪。
 前走の初OP勝ちなど、近走内容が充実しているが成績がやや極端で、
 逆転の要素が充分にある一方で、凡走で馬券に絡まない可能性もあるので、
 ⑯ほど強く推せないという意味で対抗止まり。
 3番手には、重賞勝馬の中で近走成績の良い⑭。
 前走は少々相手が悪かった感じもあるので、今回はチャンス有と見る。
 あとは、前走は⑪の2着だった⑮も、
 近走内容が悪くなく、しかもその⑪と斤量関係が逆転するので、鞍上ともども期待したい。

中京12R 納屋橋S(4上1600万下 D短 3点)
  ◎ ⑥リアルプロジェクト
  ○ ①ブラゾンドゥリス
  ▲ ②マッチレスヒーロー

映画 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(☆☆☆☆)

これから今作を観ようと思ってる方には、残念なお知らせです。
今作を観るには、最低でも高校の政治経済の授業が
ある程度理解できるぐらいの学力が無いとダメです。
確かに、作中で一生懸命かみ砕いて説明してはいるんですが、
それでもかなり専門的な経済用語の連発で
(これらの全てを理解する必要までは無いんだが)、
ある程度読み飛ばしていかないと本当について行けなくなる。
DVDになる時には、「池上解説」ぐらいあった方が良いかも…。
ちなみにワシは、『ドリームホーム』で
サブプライムローンの本質をある程度予習していたこともあって、
なんとかついて行けました。
あんな貸し剥がしみたいなことやってりゃあ、そりゃ焦げ付くわなぁ。

とはいえ、専門用語がわからなくても、
我々日本人なら身にしみてわかることもいくつかある。
例えば、「自分に降りかかるリスクは、多くの場合低く見積もっている」。
コレは、そのまんま東京電力に当てはまることだろう。
30m級の津波が福島第一原発を襲う可能性が指摘されていたにもかかわらず、
「安全神話」をタテに一顧だにしなかった結果がアレである。
リスクを甘く見て痛い目にあった、という意味では、
リーマンショックに劣らない大事件だったと言えるだろう。
また、世界を代表する格付け会社「スタンダード&プアーズ」が、
「よその会社(例:ムーディーズ)に仕事を取られたくないから」という理由で、
甘甘の格付けをしていたという事実。
jこの横並び意識などを評して、リーマンショック前後の欧米を
「ジャパナイズ」と言われていたのを思い出しました。
さらに「バブルは、弾けるまで誰もバブルだとは思わない」という言葉も
出てきたましたね。
これは、何週間か前の、それこそ池上さんの番組で言ってましたが
(コレで予習したからついて行けた、ともいえるが…)、
今作で勝ち組になった主人公たちは、「バブル」だと気づけたから、
荒稼ぎすることができたわけである
(しかし、彼らは市場の敗北に賭けていたわけだから、
勝ったからと言って諸手を挙げて喜べるわけではない、というのも印象的)。

ラストに流れるテキストの中で、
アメリカの金融界が全然懲りてないという話も出てくるが、
コレに関してもアベノミクス以前の「バブルアゲイン」指向
(アベノミクスもバブルアゲイン指向と言えなくはないが…)に似てるし、
この短い周期で歴史が繰り返しうる可能性があるという意味では、
やっぱり世の中の流れが相当早まってるな、と感じる。

いろんな意味で覚悟を持って観てもらいたい作品。

映画 『オートマタ』(☆☆☆)

日本じゃ、少なくとも『鉄腕アトム』の頃から、
人工知能ウェルカム、シンギュラリティなんか怖くない、
といった論調のフィクション界。
好意的に捉えると、コンピュータにも「性善説」を適用してるようだが、
単にそこまで考えが至ってないだけなのかも知れない。
対する欧米は、少なくとも『2001年宇宙の旅』以降、
コンピュータの暴走に警鐘を鳴らす映画には事欠かないし、
最近は『トランセンデンス』や『アベンジャーズ:エイジオブウルトロン』のように、
実際にシンギュラリティに到達した世界を描くケースも増えている。
今作も、シンギュラリティに対して人間たちが危惧している世界を描く、
近未来SF作品なのだが、
危惧してる一方である意味既に白旗を上げてしまってる世界とも言える。
というのも、ロボットに対して掛けている2つの制限を考えたのは、
他ならぬシンギュラリティに達した人工知能そのものなのである。
確かに、それなら人間にはその制限を破ることは容易ではないだろう。
しかし、もしロボット側がそれを自力で破ってしまったとすれば…。

しかし、今作の主なテーマは実はそこには無く、
『ライチ☆光クラブ』と同じく「人間とは、生物とは何か」という
哲学的な命題であり、今作では特に命や記憶を紡ぐ存在として、
人間なりロボットなりを定義している。
今作に出てくるロボットの論法を借りるなら、
人間は「神に創造されたがゆえに、神の記憶を引き継ぐ存在」ということになるだろう。
でも、『ライチ~』と同じく、結局人間の醜さが
フレームアップされちゃうだけなんだよねぇ、こういう作品って…。
まぁ、結局一番こわいのは「人間」なわけだが、
特に欧米人は自然もコントロールできると思ってるように、
何でもかんでも支配していたい、いやできる、という考え方だからねぇ…。

純粋にエンタテインメント作品として見ると、地味。
世界観の提示としては悪くないが、
世界総人口が99.7%も減った割には、
あまり悲壮感が感じられなかったのが残念と言えば残念。
提示した数字がでかすぎて、製作側も想像し切れなかったっぽいね。

映画 『星ガ丘ワンダーランド』(☆☆)

「オリジナル脚本」ということで、何がしか評価してあげたい作品なんだけど、
どうもワシには合わない映画だった。
どう合わないかと言うと、観終わっても心の中のモヤが全く晴れないのである。
母親の死に方は結果的にはどうでも良くなったんだが
(まぁ、良い死に方の部類には入るだろう)、
まず母親の愛のありかというか、心のありようが全然ピンと来ないのである。
なぜ、今となっては別れた旦那以上にグータラになってしまった旦那のところに、
夫も子供も捨てて行ってしまったのか。
しかも、あんなクソ狭いコミュニティの中で。そりゃ、鬱にもなるわ。
それだけの覚悟をして再婚しておいて、
元の家に未練があるっていうのも正直どうかと思うし
(それも、コミュニティが狭いからなのかも知れないが)。
もっと言えば、20年前のあの日以前、
瀬生家の雰囲気がどうだったのか全然わかんないし
(旦那さんは、どうやら不器用ながら愛してたようなんだが、
あの日の一件だけで別れてしまうぐらいなんだから、
奥さんの方はすっかり冷めていたのかも知れないんだが、
その辺りはやはり推測の域を出ない)。
また、母親の死のきっかけとなる兄弟の出どころが全く不明。
夜中に子供二人でふらついてるのに、
このコミュニティでは誰も彼らのことは知らないようだし…。
考えようによっては、このコミュニティ全体が冷めきってしまってると
言えなくもない状況で、この舞台にあまり希望を感じられない
(日本って、存外こんなところ多かったりしそうだけど…)。
しょせん人と人とは分かり合えないと、ワシも思うが、
今作はあまりにもその辺の描写が不親切で、、
わからないまんまどんどんおいて行かれてしまう感じだった。
キチンと謎解きをしろ、とは言わないが、
終わり方が少々あっけらかんとしていて
(まぁ、それはそれで日本的と言えなくもなんだが)、
アレで心の整理がついて次に進める温人は、ある意味大物だと思う。

映画 『不屈の男 アンブロークン』(☆☆☆)

まず、今作のことを「反日的」だと喧伝したヤツのことを言いたい。
ソイツは多分、この国の暗黒面を知らずに生きている、
とっても恵まれた環境にいる方に違いない。
なぜなら、つい先日も
「部活動中の体罰によって処罰される教師や顧問は、ここ数年高止まりしている」
という報道があったばかりだからである。
今作中で日本軍が捕虜に行っている行為は、
まさに現代の体罰問題や、ブラック企業問題、あるいは法令遵守問題にも繋がりうる
「日本の暗黒面」そのものであろう。
捕虜の扱い自体に関して言えば、むしろ好意的に書かれていると言えなくもない
(旧軍部では、捕虜に関する「ジュネーブ条約」について、
末端まで教育が行き届いておらず、「生きて虜囚の辱めを受けず」という、
国内でのみ通用しているルールを適用して最悪即処刑していたという話もあるぐらい)。

あるいは、『靖國』(これはドキュメンタリーとも呼べないような酷い作品だった)
のように一種の炎上商法を狙って関係者がマッチポンプで
「反日的」と喧伝したとも考えられる(若干リスキーではあったが)。

ことほど左様に、話題になった作品ではあるが、
こんな下衆の勘繰りを入れたくなるほど内容の無い作品。
☆なんかも2つぐらいでいいかなとも思うんだが
(別に生還するのわかってるわけだし、それ以外だと
ルイ・ザンペリーニ(ジャック・オコンネル)の不屈エピソードがいくつかあるだけ)、
ある意味日本の暗部をものの見事にフレームアップしてる 作品として評価するとともに、
「反日的映画」という評判に乗っかった一部の心無い人々に対し、
冒頭に書いたような現代の事実とともに今作を突きつけたい、
という意味でこの評価とさせていただく。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-06

中山09R 潮来特別(4上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑤ディスキーダンス
  ○ ⑦サブライムカイザー
  ▲ ③ヴェラヴァルスター
  △ ⑤マイネルサージュ

中山10R 上総S(4上1600万下 D中 ①点)
  ◎ ②リッカルド
  ○ ④トラキチシャチョウ
  ▲ ⑪ブチコ

中山11R 弥生賞(3歳GⅡ 芝中)
  ◎ ⑩リオンディーズ
  ○ ⑪マカヒキ
  ▲ ④エアスピネル
 印を打った3頭とも、連対率100%の馬。
 それ以外に重賞勝馬が1頭しかおらず、⑩との直対を避けている感すらある。
 その⑩がひとまず本命。
 レース間隔は空いているが、実績上位だし鞍上の実力も折り紙つき。
 対抗も、⑩と同じく勝率100%の⑪。
 平坦な京都しか経験がないので、中山の坂への適応は未知数ではあるが、
 こちらも鞍上の実力は充分で、休まず使われている分の利が優れば、
 逆転も充分と見る。
 前走で⑩に負けて2着だった④が3番手。
 実はGⅠ2着馬はこのレースであまり良績が無いのだが、
 血統的には⑩に近いので、⑩が来ればこの馬も来ると見ている。

阪神09R 武庫川S(4上1600万下 芝短 1点)
  ◎ ③ピークトラム
  ○ ⑦ダノンムーン
  ▲ ⑨ブランドベルグ
  △ ⑧ティーエスネオ

阪神10R ポラリスS(4上OP D短)
  ◎ ⑦グレイスフルリープ  安定感買って
  ○ ⑧ナリタスーパーワン 距離相性良好
  ▲ ⑥ポメグラネイト     そろそろクラス慣れ

阪神11R 大阪城S(4上OP 芝中)
  ◎ ⑯ハギノハイブリッド 惜しい競馬続く
  ○ ⑪ナムラアン      距離相性良好
  ▲ ⑭テイエムイナズマ  1つ叩いて

小倉10R 萌黄賞(3歳500万下 芝短 2点)
  ◎ ⑦ミスズスター
  ○ ⑨バトルグランドリイ
  ▲ ⑯サニーデイヒーロー

小倉11R 大宰府特別(4上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑨ジェネラルゴシップ
  ○ ⑩アトム
  ▲ ⑧スマートルピナス

小倉12R 唐戸特別(4上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑦マイネルプレッジ
  ○ ⑨ビオラフォーエバー
  ▲ ⑬ファシーノ

「新・中央競馬予想戦記」 2016-03-05

2/27の結果
 4勝(水仙賞、アクアマリンS、日田特別、合馬特別) 5敗
  回収率 54.7%

2/28の結果
 4勝(富里特別、ブラッドストーンS、中山記念、くすのき賞)
 2分(伊丹S、阪急杯) 3敗
  回収率 86.2%
  年間回収率 74.0%
  通算回収率 72.2%

開催替わりだったので、まぁ悪くないスタートだったと思います。
できれば、アーリントンC獲りたかったけど(本命が単勝9番人気だったっていうね…)、
先週に関しては新理論がなかなか良い方向に行ってたので、
これからも活用法を模索しつつ的中に結び付けられたら、とは思ってます。
3/5、3/6の買い方は以下の通り。
 中山:条件戦=複勝 OP以上=馬連
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 小倉:条件戦=複勝 OP以上=枠連

中山09R 黄梅賞(3歳500万下 芝短 ①点)
  ◎ ②サーブルオール
  ○ ⑨ミッキーグローリー
  ▲ ①コパノマリーン
  △ ⑥ジュンザワールド

中山10R スピカS(4上1600万下 芝中 ①点)
  ◎ ②ブラックムーン
  ○ ⑤マイネルイルミナル
  ▲ ⑦ダイワレジェンド
  △ ⑥エアアンセム

中山11R オーシャンS(4上GⅢ 芝短)
  ◎ ③ネロ
  ○ ④カハラビスティー
  ▲ ①スカイキューティー
  △ ⑥ゴールドペガサス
 ポイント的には⑥がトップなのだが、
 実力的にまだ問題があるため、今回は押さえ評価までとする。
 とはいえ、距離相性は良さそうだし、
 外人騎手が実力を底上げしてくれる可能性もある。無視はできない。
 替わって本命には、前走は重賞で案外な成績だった③。
 とはいえ、前走は実力不足の上に、
 OP連勝のあおりで斤量も57kg背負わされていたのが敗因。
 今回は、斤量も56kgで済んでるし、相手関係もラクになっている。改めて期待だ。
 対抗には、7歳牝馬というところが引っ掛かるが、
 前走⑥に競り勝った④を推す。
 ハンデ戦だった前走より斤量が2㎏増えてるのが気になるが
 (ちなみに⑥は、今回3㎏増えている)、中山コースも向きそうなので今回も期待したい。
 3番手も、6歳牝馬という点が気になるが、
 連勝で初のOP昇級を果たした①に期待。
 実は、このレースではOP初昇級戦で2度勝馬を出している
 (2009年アーバニティ、2014年スマートオリオン)ので、
 この馬の一発には意外と期待できる。勢いは、過去の同型馬よりはありそうだ。

阪神09R 千里山特別(4上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ③ルミナスウォリアー
  ○ ⑥アドマイヤツヨシ
  ▲ ④アウトオブシャドウ
  △ ⑤ライトファンタジア

阪神10R 播磨S(4上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑦ラテンロック
  ○ ⑨ハラペーニョペパー
  ▲ ⑧サンレーン

阪神11R チューリップ賞(3歳GⅢ 芝短)
  ◎ ⑨ジュエラー
  ○ ⑪シンハライト
  ▲ ⑩ブランボヌール
  △ ⑯レッドアヴァンセ
 春初戦を順当勝ちした去年の最優秀2歳牝馬メジャーエンブレムへの
 挑戦権をかけた戦いとなったこのレース。
 本命、対抗はともに阪神JF未出走組のうち成績の良い2頭。
 データ的には⑪の方を本命視すべきところなのだが、
 いちおう重賞2着馬からも1頭勝ち馬が出ている(1999エイシンルーデンス)ので、
 鞍上にも期待しつつ⑨を本命視する。
 もちろん、⑪も2戦2勝と実績上位だし、上記のエイシンルーデンスも
 ⑪と同じく前走は紅梅Sを勝ってこのレースに挑んで勝っている。
 逆転の余地は充分にある。
 3番手には、GⅠ勝馬(≒前年の最優秀2歳牝馬)以外では
 もっとも勝ち馬を多く出している重賞勝馬である⑩。
 阪神JF3着は出走馬中最先着だし、成績も安定しているので、
 今回も最悪3着までには入ってくれるのではないかと見ている。
 あとは、出世レースの一つに挙げられるエルフィンSを勝った⑯も、
 連勝中と勢いのあることもあって侮れない。

小倉10R 呼子特別(4上500万下 芝長 2点)
  ◎ ⑫ウインレーベン
  ○ ⑧ハイプレッシャー
  ▲ ⑦シップーコウライ

小倉11R 早鞆特別(4上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ④ブレイクエース
  ○ ⑤タガノヴェリテ
  ▲ ③パイロキシン

小倉12R 八代特別(4上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑨ベルリネッタ
  ○ ⑮トシストロング
  ▲ ⑭グレイトチャーター

映画 『ヘイトフル・エイト』(☆☆)

ウソ」がテーマの今作。
某レビューで「謎解きに関しては『禁じ手』を使ってるのでやらない方がいい」
と書いていたが、まぁ確かにアレは禁じ手。
しかし、冒頭のキャスト紹介の中にヒントはあるので、
あとは「禁じ手」のタイミングだけの問題。
問題はそこではない。
最初の一人が死ぬまでは、恐ろしく長いことである。
はっきり言って、最初の一人が死ぬまで恐ろしく眠い。
あんなことのために総上映時間3時間弱というのは、
それこそちょっとした詐欺である。
しかも、その最初の方の因縁付けがほとんど意味を成しておらず、
「禁じ手」によってものの見事にちゃぶ台返しされてしまうことの方が問題。
内容自体は西部劇らしいが、別にグロ描写は不要だし、
まぁ良くも悪くもタランティーノらしい作品なのではあるが、
あの人正直小細工が非常におヘタなので、
もっとシンプルに作品作ればいいのに…、とは思う。
今回は、序盤に小細工を弄し過ぎて非常に冗長になってしまったことと、
「どんでん返し」でズルをしてしまったので、
ミステリーとしてもアクションとしても不完全燃焼。

映画 『NINJA THE MONSTER』(☆☆)

庵野秀明を擁し、『シン・ゴジラ』で特撮復活を期す東宝。
今だ特撮が現役の東映と、独立プロダクションとしての円谷プロ。
対する松竹も、『カムイ外伝』などを送り出すが、
当然東映や円谷の水準に達することはなかった。
よって、今回もさほど期待していなかったのだが、
今回は最小限のCGであまり「もののけ」
(作中ではそう呼ばれている得体の知れないもの)を画面に登場させることなく、
SFというよりはホラーに近い手法を用いて、
技術の無さをカバーして見せたのは、いじましいというか、
まぁこういうのも「イノベーション」と呼べなくはないのだが…。
しかし、その分スペクタクルがなく
(その辺は平成ライダーシリーズの、しかもテレビ版の方が相当格上)、
この内容ではそこそこ出来のいい時代劇を見せられているようなものである。
コレで特別上映料金1500円を取ろうというのだから、
松竹は相当いい根性をしている
(それを観てしまう方も観てしまう方なのだが…)。

映画 『ザ・ブリザード』(☆☆☆☆)

昨日、今日と台風級の暴風雪に見舞われた札幌。
そんな時期にある意味ピッタリの今作。
不謹慎な発言と思われるかもしれないが、
こんな時でも一朝事あらば出動しなければならないのが、
今作の主人公である沿岸警備隊(日本で言えば海上保安庁)や
警察、消防といった方々だろう。
ノリとしては『海猿』シリーズに近いものもあるが、
今作は実話ベースの話で、しかも中盤以降のたたみかける展開が特徴的である。
その分、序盤の主人公(クリス・パイン)とフィアンセ(ホリデー・グレンジャー)の
馴れ初めのシーンが冗長でだるかった
(その分、主人公の煮え切らない性格が良く表現されていたが…)。

一方、救助される側のタンカー内で起きていたことも興味深い。
時代が時代だけに、コンピューター制御とは無縁な時代。
そかも、タンカーの頭脳であるブリッジを、船の前半分とともに失ったタンカーで、
必死に生き残りを模索する様も興味深い。

mixiでは決して評価は高くないようだが、
ワシは思わず目頭が熱くなってしまった。
まぁ、『オデッセイ』と同じく
「過程を楽しむタイプの映画」と言ってしまえばそれまでだが
(結末は、安心のハリウッド映画仕様)、
それこそ昨日今日の天気を実体験すると、
『4DX』なんか無くたって今作の状況は身にしみてわかります。
あの状況でよくタンカーまでたどり着いたと思うし、
よく港まで帰り着けたなとも思う
(帰りの道中をまともに描いてないのは残念ではあるが)。

ある意味、タイムリーな映画でした。

映画 『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(☆☆☆☆)

サブプライムローン破綻に端を発するリーマンショックを、
マクロ的な視点で見た『マネー・ショート 華麗なる大逆転』に対し、
今作はミクロ的な視点で見事に切って見せた。
また、以前織田裕二が主演していた『お金がない!』をほうふつとさせる、
貧乏脱出作戦(とその後の墜落)も見逃せない。
予備知識(特にサブプライムローンそのものについて)があるとさらに楽しいが
(主人公(アンドリュー・ガーフィールド)や彼から家をむしり取るリック
(マイケル・シャノン)の行動原理がよりわかりやすくなる)、
無くてもそれこそ『お金がない!』的なストーリー展開なので、
主人公が「貧すれば鈍する」様子がつぶさにわかる。
ラストは、どんでん返し的な展開だが、
「最後に人としての良性に目覚める」とも言えるし、「因果応報」とも言える結末。

成功とその代償についての考え方も『お金がない!』に近く、
主人公がカネを得る代わりにいろいろなものとお別れしていく様を鋭く描かれているが、
日本人は多分このテの成功者が大嫌いだろうね。
でも、こういう成功者がノンフィクションでも
(ドナルド・トランプってもしかしてリックみたいな感じなのかも)、
フィクションでも(近作だと『ナイト・クローラー』とか)けっこういるから、
面白いのかもしれない。
日本人から見ると『お金がない!』を凝縮したような作品とも言えるが、
ほぼこのまんまのことが実際に起きていたことを考えると、
怖い国とも言えるし、いろいろ考えてる国だな、とも思う。
札幌では公開時期も近いので、
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』と対で観ると経済の勉強にもなるかも。

映画 『禁じられた歌声』(☆☆☆)

世界中を一様な統治方法で染め上げることは、実質不可能であることを
「アラブの春」が改めて証明してしまった。
統治するには、やはり相当の覚悟が必要だということだろう。
では、「イスラム国」を僭称するジハーディストたちが、
「アラブの春」に替わる「覚悟ある統治機構」なのかというと、
やはり今作を観ると「さにあらず」という結論に至ってしまう。
イスラム法の中には、砂漠などの過酷な環境の中で生きる上で必要なものも
確かに存在する、あるいは存在したのだろう
(例えばアルコール禁止などは、貴重な水を通常以上に
消費せざるをえなくなるわけだから、規制する上では効果的だったことだろう)。
しかし、昔の日本のように島国でしかも外交関係を相当程度規制した状態ならともかく、
陸続きで、しかも以前からヨーロッパと繋がりがあった北アフリカなどでは、
イスラム法に反する思想や嗜好の流入を押しとどめることはできまい。
であるならば、イスラム法も相応の変容があってしかるべきと考えるのだが
(事実そのように変容させている国もある)、
彼らジハーディストは支配機構の強化のためなのか、
むしろ純化路線で今作に見られるような厳しい締め付けの方向に向かってしまっている
(一方で、ネットなどをうまく活用して構成員を増やしてるのだから、
そう遠からずそのあたりの矛盾を起因として瓦解する懸念もある)。
今作では、タイトルの通り「歌を歌うこと」を禁じられたり、
「集会の自由」を奪い、「私刑の禁止(コレは法治主義の観点から必要だろうが)」
を行い、異文化である「サッカー」なども禁止している。
つまり、非常に息苦しいわけである。
そもそも、もともと北アフリカなどに住んでいる人々は、
オオカミなどの群れのような生活を営んでいたように思われる。
つまり、村的な集まりの中で国家というものを意識せず
(あるいは村が国家的に機能していたというべきか)、
大それたことを考えずに暮らしてきたのではないだろうか。
そこに、例えば旧宗主国や、例えばジハーディストが、
「国家」的な概念を持ち込んだためにかえって歪んでしまったのではないだろうか。
彼らには天下国家を論ずる素地がそもそも無いのではないだろうか。
だからこそ、強引に締め付けたりする必要も出てくるし、
それに従わない(その必要を感じてないだけなんだろうが)者は
見せしめ的に処刑せざるをえないのだろう。

今作は、実話をベースにしつつ、少女を主人公にして
家族を中心にそういった北アフリカの暗部を描き出しているのだが、
論点がややブレてしまっていて、
全体的なまとまりを書く作品になってしまったのが残念ではある。
ストーリー展開もやや雑で、エンタテインメントとしてはやや力不足。
ドキュメンタリー的なノリで、北アフリカの現状を知るための作品と
割り切って観るのが、ワシにとっての正解のように思えた。

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