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映画 『日本と原発 4年後』(☆☆)

札幌では去年の同時期に公開された
『日本と原発 私たちは原発で幸せですか?』の再編集版というか、
今作の監督である河合弘之弁護士が率いる「脱原発弁護団全国連絡会」の
最新活動報告。
反原発団体による上映会なので、基本的な論調は前作と同じく反原発。
それが悪いとは言わないが、
自分の立ち位置が相変わらずぶれていないことを再確認しただけの内容。
「原子力ムラ」の確固たる存在感を切り崩せない弁護団と、
政界から脱出しないと「反原発」と言えないニワカ反原発主義者たち。
その象徴が、川内原発再稼働なわけである
(弁護団は高浜再稼働差し止め仮処分を高く評価しているが、
あの評価はあまりにも手前味噌と言わざるを得ないだろう)。

そういう意味では。今回の九州での地震の犠牲者には
謹んでお悔やみ申し上げるとともに、
脱原発弁護団全国連絡会には、その屍を乗り越えて、
是非とも川内原発も止めて見せて欲しいと思うわけである。
なぜこのようなことを言うのかというと、
例えば基地問題などで県論を二分したとまで言われる
2014年沖縄県知事選挙の投票率が、実は64.13%という現実にある。
コレでも、前回より上がったというのだが、
全有権者の1/3が二分したとまで言われる県論に参加していないのである
(4つの選択肢(=知事候補)では足りないということなんだろうか)。
日本人の民度など、結局のところその程度なのである。
デモや言論だけでは、この国は何一つ揺るがない。
60年安保闘争だって、死人が出ても結局更新されてしまったではないか。
有為の人物(例えば今の小泉純一郎とか)が、
選択肢を示すという意味で選挙に打って出て、
その選択肢に我々の清き一票を託す方が、
100回1000回の公演なんかよりよっぽど力があるはずなのである。

今回の反原発派による上映会だけでは、
基本的には同じ考え方の人間たちが単に寄り集まるだけで
(中にはワシのようなひねくれ者がいるかもしれないが)、
話の広まりが無いのである。
本当の意味で立法府に風穴をあけられるような、
有為の人物を作り出すぐらいじゃないと、
脱原発などままならないことだろう。

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