映画 『レヴェナント:蘇えりし者』(☆☆☆)
アメリカじゃ相当有名な話が元になってるらしいんだけど、
我々日本人にはピンと来ないので、
ことさら結末とも言える「復讐」を強調してしまう結果になってしまった。
そうなると、上映時間がもうやたら冗長で
完全に中だるみして眠くなるというね…。
しかも、ワシ正直主人公のグラス(レオナルド・ディカプリオ)に、
全然感情移入できんかったわけですよ。
なぜなら、彼はネイティヴアメリカンとの間に子を成し、
その息子のために祖国である米軍と戦いまでした男なのである。
そんな男が、うかつにも偵察中に見かけた小熊に銃を向けてる時点で、
その後の展開はお察しとばかりに、親熊に襲われて瀕死の重傷。
で、足手まといになった挙句に、ネイティヴアメリカン嫌いのフィッツジェラルド
(トム・ハーディ)に息子を殺され、死んだことにされてしまう。
そこから復讐の旅が始まるわけだが、
もう予告編とかでさんざん煽ってるので、
成就するまでだらだらその道筋を見せられるだけ。
もっと低くても良いんだけど、
西部開拓時代の開拓民のありようと、
ネイティヴアメリカンとの微妙な距離感を描いてるという意味では、
それなりに興味深い作品ではある。
ただ、札幌では今作を観るよりは『マギー』の方が良いんじゃないかな、と思う。
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