映画 『アイアムアヒーロー』(☆☆☆)
同じゾンビ映画括りということで『マギー』のところで、
ちょっと触れたが(あまり良い触れ方ではないが…)、
工夫(いや、狙ってやってるかどうかはわからんが)らしい工夫は見られた。
それは、主人公の鈴木英雄(大泉洋)が良くも悪くも
実に典型的な日本人であるということである。
また、その「日本人」らしさを克服するまでの展開は、実に日本的で
(非常時なのにしょーもない内輪揉めしたり、国家が空気だったり)、
そういうのが表現できているのが実に興味深い。
しかし、いくら落としどころがそこしか無いとはいっても、
結局克服してしまうとアメリカンB級アクションにしかならないわけである。
そういう意味では、銃という武器を選んだ時点でお察しなわけだが、
そこはむしろ『Zアイランド』の方が「らしさ」があるわけである。
ジャッキー・チェンじゃないが、「撃たない」というこだわりを、
あえて持って欲しかったわけで…
(「使わない」のと「使えない」の違いは大きい)。
克服するまでのノリは☆4つ級だが、
わかっていても「克服」してしまうつまらなさで☆1コ減。
爽快感だけを求めるなら、『Zアイランド』で充分である。
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