映画 『インサイダーズ/内部者たち』(☆☆☆)
イ・ビョンホンという、世界的に一応名の通った俳優こそ使ってはいるが、
内容的には日本のヤクザものVシネとそう変わらない。
こういう痛快な作品なら日本にだって『半沢直樹』シリーズなどいくらでもある。
とはいえ、それこそ日本のバブル期ぐらいまでは、
今作に出てくるようなフィクサー的な存在があったり、
「ノーパンしゃぶしゃぶ」(今作ではあくまでも私邸で行っているが)のような
過剰接待だってあったわけで
(わしはそういう話を高杉良の経済小説で読みかじったわけだが)、
今だコネやら学閥やらが大手を振って歩いている韓国では
(日本だって、これほど露骨では無いがコレらが幅を利かせている部分はある)、
こういう前近代的な話が今でも成立するということなのだろう。
作品的にはアレだったが、『殺されたミンジュ』でも、
そして今作でもそういう社会の歪みのようなものを、
惜しげも無く(恥ずかしげもなく?)描き出しているという意味では、
日本の映画界も見習うべきところがあるように思われる。
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