« 「新・中央競馬予想戦記」 2016-05-08 | トップページ | 映画 『エスコバル/楽園の掟』(☆☆☆☆) »

映画 『あまくない砂糖の話』(☆☆☆☆)

「いっときに1㎏摂取したら死ぬ」と言われている砂糖に関するドキュメンタリー映画。
致死量に関して言えば、水や塩、
そして最近話題になったカフェインにだってあるわけだが、
その量は一般生活を営む上ではほぼ不可能な量である。
しかし、糖分だけは別である。
まず、現代は「健康食品」という美名の名のもとに、
そのカロリー分を補うために糖分が実は大量に投入されている、というのである
(コレに関して、アイゼンハワー大統領の心臓発作の時に
脂犯人説と糖分犯人説とで大論争になった話が出てきたのが興味深かった)。
次に、「糖分には中毒性がある」ということである。
「甘味」が栄養源となる脳には、「甘味」を得るとドーパミンが出て、
一時的に快楽を得られるのだが、それが切れると
今度はアドレナリンが出て不安な気持ちになり、糖分を欲する、というのだ。
ここホルモンの分泌の連続が、精神にも影響を与える、というのである。
これらを踏まえて、今作の主演であり監督のデイモン・ガモーが
自身を実験台にして(もちろん、健康にに留意した上で行っているが)、
オーストラリア人の1日の標準的な摂取糖分であるスプーン40杯(=160g)を
2ヶ月間摂取し続けることで心身がどう変化するのか、
体を張って実験する、という作品である
(ちなみにデイモンは、奥さんの影響でそれまでほとんど糖分を摂っていない)。

この「中毒性」というのが大きな問題で、
清涼飲料水メーカーはソコに付け込んで、
「至福点」なる最適かつ最大の糖分量を清涼飲料水に投入しているのである。
その顕著な実例を、
オーストラリア国内ではアボリジニ集落、そして「糖分大国」アメリカで取材している。
アボリジニの実例などは、
人間はもともと自然にはそう大量に糖分を摂れなかった歴史、
それゆえに人体は糖分を効率よく摂取しようと働くこと、
そしてその進化が現代における肥満の原因になっていることを挙げ、
国家的にその対策に取り組む必要性を説いている。
一方アメリカでは、乳離れしたらどんどん糖分たっぷりの
清涼飲料水を与えるものだから、18歳にして歯がボロボロ、
歯医者から「全部抜いて総入歯に」と診断される青年が出てくるほどである。
しかも、それらが「健康食品」の美名のもとにあらゆる食品に入っているのである。

ワシは、普段からあまりそういうことを気にしないで、
「食いたいものを食い、飲みたいものを飲む」生活をしている。
もしかしたら、既に蝕まれているかもしれないが、
幸い健康診断では今のところ引っ掛かってない。
でも、「中毒性」というのは怖い。そのせいで、
ヘタしたら致死量まで摂取しかねないわけであるから。
しかも、情緒的な影響もあるとなれば…、
やはり国家的に何か抜本的に手を打たないと…。

« 「新・中央競馬予想戦記」 2016-05-08 | トップページ | 映画 『エスコバル/楽園の掟』(☆☆☆☆) »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134965/63619908

この記事へのトラックバック一覧です: 映画 『あまくない砂糖の話』(☆☆☆☆):

« 「新・中央競馬予想戦記」 2016-05-08 | トップページ | 映画 『エスコバル/楽園の掟』(☆☆☆☆) »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ