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映画 『FAKE』(☆☆☆☆)

今作鑑賞後、同様のテーマを扱った映画『ビッグ・アイズ』のレビューを見返してみて、
「ワシもけっこうマスコミ報道に汚染されてたんだな」
と思ったわけであります。
「あの戦争」で唯一まったく責任を取らなかったとされるマスコミ。
扇動、意図的な情報隠蔽、そしていわゆる「大本営発表」報道。
今作では、佐村河内守氏に対してこれらマスコミの悪弊が、
惜しげもなく投入され、人権を蹂躙したわけであるが、
にもかかわらず「テレビに出てみませんか」と誘いをかけるわけである。
どのツラがそう言ってんだ、って話なわけです。
そして、今ではもう話題にも上がらなくなった新垣隆氏である。
彼は、ワシが思うに、「何色にも染まる」タイプの人間なんだと思う。
そんな彼が、どういうわけか反旗を翻したわけである
(その理由について、新垣陣営は沈黙してるので真相は不明なのだが)。
『ビッグ・アイズ』のレビューでも書いたが、
互いが互いを必要としていて、win-winの関係だった時期があったわけで、
佐村河内氏の弁護団が「新垣側の弁護士が逃げ回ってる」という印象を持つように、
やはり新垣氏が「より大きなパイ」を得ようと考えた、
と推測せざるをえないわけである。
新垣氏にも作曲者としてのプライドがあるのはわかる。
しかし、「いいもの」を作れば売れるわないわけであり、
多くの人々はそのバックにある「ストーリー」にカネを出している、
という面が歴然と存在しているわけである。
そういう意味では、今作ラストで佐村河内氏が独力で作曲した曲も、
どれほど「いい曲」(音楽のインプットが少ないワシには、その良さはわからんが)
であったとしても「黒いストーリー」が渦巻いてる以上、
どれほどの努力をしても、まぁ売れないだろう
(売れることが価値の全てでは、もちろんないわけだが…)。

しかし、佐村河内氏にも非はある。
本人は、「こっそりと事を運んだこと」に非があると認めているが、
ワシは音楽を作る上で、何万言を積み、懸命に図示しても、
自身の持つ細かいニュアンスが完全に伝わることは無い、と言い切ることができる
(『韓非子』にある「郢書燕説」)。
だから、本来は今作のように自信が作曲するべきなのであって
(やはり「音符が読めない」ことが問題になってくるのだろうか)、
ワシは表現というものは結局そこに行き着くのではないか、と思うのである。

森達也監督が、実に丁寧に作っており好感が持てる。
それにしてもフジの大晦日番組だから数字は相当アレだったはずなのだが、
今作で見事に恥の上塗りをしてしまったわけで、司会陣を見ても、
どう考えても「報道」や「検証」は期待できない作品ではあるが、
森監督が言うように「出ていればあるいは扱いも多少は変わっていたかもしれない」
可能性はある(リスクも相当大きいが)。

疑い続けるのは、自ら検証する必要があることもあり、相当な労力を要する。
日本人は、基本的にエネルギー不足なので、
少なくとも江戸時代以降「番付」や「ブランド」に依拠した価値判断を好む。
しかし、そうであるがゆえに先述したような「マスコミの悪弊」が
野放しにされてきた、とも言えるわけで、
そういった国民性が米国依存型の外交なり政治体系を生む
遠因となったと考えることもできる。
人間は「考える葦」であると言われる。
だから、考えなくなったらただの「葦」なのである。
ただの「葦」では、日進月歩の人工知能に勝てるはずがあるまい。

映画 『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(☆☆☆)

ワシがなんでクドカン作品にはまらないのか、やっとわかった。
それは、ワシが「青春」という甘酸っぱい通過儀礼をまともにこなすことなく、
今に至ってるからなんだ、と…。
だから、「甘酸っぱくてもどかしい恋愛」にも、「アイドル」にも、
「がむしゃらに何かに打ち込むこと」にも、どうしても一歩、いや2~3歩引いて
観てしまうところがあるようで、だからなんかこう「イラッ」と来てしまうのかもしれない。

地獄のシステムは『鬼灯の冷徹』とちょっと違うが、
だいたいの部分は予習済みなので入りやすかったが、
音楽ネタてんこ盛りで(まぁわからなくても何となく理解はできるが)、
前述の通り2~3歩引いて観てしまってるせいか、
あまりどっかんどっかん笑いが内側から湧いてくる感じではない。
思ったより真面目だが、やっぱり中途半端な感じがするし、
だいだいあの予定調和的な展開がなぁ…。
大助(神気隆之介)の行動も一貫性が無いし
(その辺が中途半端感をさらに助長するんだが…)、
無駄に回り道してる感じがする(ようにワシには見えてしまった)。

もう、クドカン作品は観ません。はまらない理由もわかったことだし、
多分この溝は埋まらないだろうなぁ。
何せ、ワシのこれまでの人生の過ごし方全部やり直さないとダメなレベルだからなぁ…。

映画 『機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY』(☆☆☆)

戦争モノの主人公って、えてして「戦争キライ」なヤツが主人公になるんだけど、
そういうヤツに限って効率よく人を殺す能力に優れてたりするわけで
(まぁ、そこを割り切ってしまってるのも、そういう主人公の特徴だったりするんだけど)、
実は平時には役に立たない場合が少なくないんだよね。
今作の主人公の一人イオ・フレミングは、
まさに戦時にしか生きられない「殺人マシーン」的な男であり、一方で大のジャズ好き。
もう一人の主人公ダリル・ローレンツは、
まさに先に挙げた「戦争キライ」なタイプである一方、
第一級のスナイパーで、しかも「リユース・サイコ・デバイス」の実験台。
そもそも傷痍軍人で、まず両脚の膝から下を失い、
さらに今作中で右手を失い、さらに「リユース・サイコ・デバイス」を
最大限生かすべく残った左腕も切断されてしまい、
どんどん戦争の中でしかまともに生きられない体にされていく。
ダリルの同僚にも傷痍軍人が多く
(隊の名前が「リビング・デッド師団」なのだから、集められたというべきだろう)、
彼ら傷痍軍人の悲哀が一つのテーマとなっている。

イオは、FAガンダムを手に入れ「己の力を大きく増幅する道具を手に入れた」と言い、
ダリルは、「リユース・サイコ・デバイス」を完全に適用した
「サイコ・ザク」を手に入れ、「失った手足以上の自由」を手に入れた、と言うのだ。
これらは、まさしく兵器の一面を如実に語るものであり、
そういう意味で彼らは欲望に正直と言えるだろう。
この二人が別次元の戦いをする場面がクライマックスとなっており、
『ガンダム・ジ・オリジン part3』で溜まった欲求不満を
見事に晴らしてくれる作品であることは間違いないが、
この続きは連載中である一方もどかしい展開が続いており、
今作は今作で完成されてる一方、
もともとwebで配信されているものの再編集版であり、
ある意味では配信版への誘導の役割を果たすべき作品なのだろう。
しかし、ワシ的には今作が単体で成立しており、
かつ連載を見てる人間からすると「今作だけでお腹いっぱい」となってしまうのである。
戦争末期の凄惨さをよく描いており、単体としては評価できる作品だが、
続きがあるという前提を置くと「完成され過ぎた作品」と言えなくもない。

映画 『日本で一番悪い奴ら』(☆☆☆☆☆)

警察モノの映画を観た時によく引き合いに出す『ポチの告白』の、
おそらく元ネタの一つにもなっていると思われる、
我が地元北海道警察で実際に起こった「日本警察史上最大の不祥事」を、
その主犯となった一警官の目を通して追った実録映画、
というにはずいぶん面白く脚色されている(だからすごく観やすい)。
柔道の腕を買われて道警入りした諸星(綾野剛)は、
先輩刑事のやり方を学んで内通者を手なずけ、
当時警察が血眼になって行っていた「銃規制」において赫赫たる成果をあげていた。
しかし、それには当然金がかかるし、
1丁挙げたら2丁、2丁挙げたら5丁と、上司からの要求もエスカレートする。
まさにノルマ至上主義のブラック企業そのもの。
しかも手なずけてる内通者は言ってみれば二重スパイ。
ヤクザの手法を熟知してるわけで、シノギ、つまり金がいるなら稼げば良い、
とばかりに覚醒剤取引にまで手を出す。
この辺まで来ると完全にモラルハザードに陥ってるのだが、
それでもノルマ至上主義があるもんだから、
「拳銃を大量摘発するために密輸現場を押さえる。
そのために覚醒剤密輸を一度見逃して信用させる」などという、
完全にアウトな発想が会議を通ってしまうのである
(唯一の反対者も、議場の空気に負けてOKしてしまう辺りなどは、
あの戦争に向かう御前会議を見てるようでさえある)。
でもって、結末は『ポチの告白』と同じという、
諸星は全くもって浮かばれないことになるわけだが、
当初諸星は警察用語の発言をしており、その中のセリフを聞いて
「あぁ、やっぱり警察は『制服を着たヤクザ』だ」という思いを強めたわけである。

そもそも、警察にノルマがあること自体おかしいわけだが
(今でこそ取締主体は変わったが、以前は駐車違反もノルマがあって、
月末になると大量検挙されるという噂があったぐらい)、
ホントは拳銃も麻薬も無きゃ無いに越したことはないわけで、
『ポチの告白』でもノルマ達成のために取り上げた拳銃を
ヤクザに流し直すなどをやってノルマを達成させるという、
完全にノルマありきの主客逆転状態になっている。
軍人や警官は、よく猟犬に例えられる。
「狡兎死して走狗烹らる」(史記)の言葉もあるように、
成績の良すぎる猟犬は、得てして狩場を狩り尽くしてしまい、
結果的に自分の居場所をなくしてしまうものである。
諸星もまたソレであり、使えなくなった猟犬は体良く処分され、
狩人はソレを省みたりしない(まぁ、諸星の人間性にも若干問題はあるが…)。
猟犬をそう仕向けたのは、狩人なのに…。

少なくとも、今から『ロクヨン』前後編一気観するぐらいなら、今作一本で充分。
そのぐらいよく出来てる。
綾野剛が諸星の警官としてのキャリア約20年を演じ切ってる、まさに快作である。

映画 『ダーク・プレイス』(☆☆☆☆)

一家殺人事件の加害者と生存者が兄と妹で、
しかもその決め手になったのが妹の証言。
おかげで兄は28年もムショ暮らしすることになり、
妹はその時の手記で一時期儲けたようだが、その後続かず。
そこに、過去の犯罪を掘り返してる「殺人クラブ」なるサークルに招待され、
自分が巻き込まれた事件と再び向き合うことになるのだが…。

アメリカ映画の得意技「家族の物語」なわけですが、
家族といっても血が繋がってるだけで、
それぞれ別々の社会を持つ以上他人と他人。解り合うなんて容易ではないわけです。
そこに様々な誤解や不信が生まれるわけですが、
それでも「家族」という幻想(という言い方は冷たすぎるかもしれないが)を
取り戻そうとする者が一人や二人いるわけです。
しかし、その取り戻し方がまた一様でないがために新たな悲劇を生み出してしまう。
まぁ、社会というもにはそういうものかもしれないのだが
(だからこそ、家族は社会の縮図とか社会の最小単位だとか言われるわけだが)、
さすがに得意技だけあって、あの時間の中にキッチリ収めて見せるところが、
アメリカ映画の実力と言えるのではないだろうか。

事件の真相は実に切ないが、「殺人クラブ」という、
犯罪を多面的に捉えているマニア集団だからこそ
辿り着けた結論と言えるかもしれない。
彼らを主役に連続ドラマシリーズも作れそうだ。
『ゴーン・ガール』の原作者が今作の原作を書いているが、
アッチのような騙し合いではなく「やさしい嘘」がテーマとなっており、
コッチの方が日本人好みの作品と言えるかもしれない。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-26

東京09R 稲城特別(3上500万下 芝長 ①点)
  ◎ ①コルコバード
  ○ ⑦マイネルカレッツァ
  ▲ ④エフティスパークル

東京10R 清里特別(3上1000万下 D短 2点)
  ◎ ①スティンライクビー
  ○ ⑭アナザーバージョン
  ▲ ⑦デピュティプライム

東京11R パラダイスS(3上OP 芝短)
  ◎ ⑨ミッキーラブソング  左回りこなせば
  ○ ⑧ショウナンアチーヴ 実績上位
  ▲ ④ゼウス         距離相性良好

阪神08R 城崎特別(3上500万下 芝中 2点)
  ◎ ②アドマイヤロマン
  ○ ⑥ギモーヴ
  ▲ ⑨イレイション

阪神09R 皆生特別(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑦アレスバローズ
  ○ ⑤フルールシチー
  ▲ ⑮ヴィクタープライム

阪神10R 花のみちS(3上1600万下 D中 1点)
  ◎ ⑥テイエムジンソク
  ○ ①モズライジン
  ▲ ④マヤノオントロジー

阪神11R 宝塚記念(3上GⅠ 芝中)
  ◎ ③キタサンブラック
  ○ ⑯マリアライト
  ▲ ⑤シュヴァルグラン
  △ ⑧ステファノス
 本命は、この馬にとって「究極の枠」に入った③。
 実績はもちろんのこと、鞍上も様々な「出来過ぎ」を今まで成し遂げてきた男。
 今回の「出来過ぎた枠」でもやってくる可能性は充分あると見る。
 対抗以下は混戦(本命も不安な点は多々あるが…)。
 近走内容充実の⑯を対抗視も、やや安定感に疑問符はつくし、
 ③と同じ芸能人馬主の⑤も実績面では問題ないが馬主が馬主だし、
 重馬場で浮上しそうな⑧も、勝負弱さに不安が残る。

阪神12R リボン賞(3上1000万下 D短 2点)
  ◎ ⑮ハラペーニョペパー
  ○ ⑥ワンダーリーデル
  ▲ ⑫ヨシオ
  △ ⑦ケンコンイッテキ

函館10R 奥尻特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ①カルヴァリオ
  ○ ⑨バリス
  ▲ ⑤アドマイヤキンカク

函館11R UHB杯(3上1000万下 芝短 2点)
  ◎ ⑩ホッコーサラスター
  ○ ⑧アドマイヤゴッド
  ▲ ⑥ツクバジャパン
  △ ①ハナフブキ

函館12R 津軽海峡特別(3上1000万下 D中 2点)
  ◎ ⑨ハナズリベンジ
  ○ ⑪マイネルボルソー
  ▲ ③アスカクイン
  △ ⑩サンライズワールド

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-25

6/18の結果
 1勝(天保山S) 8敗
  回収率 46.3%

6/19の結果
 3勝(芦ノ湖特別、木古内特別、函館スプリントS) 1分(ユニコーンS) 5敗
  回収率 286.9%
  年間回収率 75.1%
  通算回収率 72.3%

「結果さえ出ればOK」を初めから狙ってるので、
函館スプリントSの枠連的中は充分な成果と言える。
ただし、予想自体の勝利ではないので、コレで勢いづくことがないのは、
当然今後の反省とすべき点であろう。
いよいよ上半期の総決算。
去年はライブで観に行ってひどい目にあった宝塚記念は当てておきたいが…。
6/25、6/26の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=複勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 函館:条件戦=単勝 OP以上=枠連

東京08R 東京ジャンプS(3上JGⅢ 障害)
  ◎ ⑩ユキノスライダー
  ○ ①エイシンフランキー
  ▲ ⑫オジュウチョウサン
  △ ③アロヒラニ
 本命は、障害OP戦連勝中の⑩。
 鞍上との相性が良さそうで、勢いもありそうなのでいよいよ戴冠も充分か。
 対抗には、コチラも前走障害OP戦を勝っている①。
 障害戦でも坂のきつい中山での惨敗は、今回は度外視していいと見るが…。
 3番手には、中山グランドジャンプを勝って以来の競馬となる⑫。
 斤量増は当然痛いが、相手関係はラクそうなので状態次第では連勝も充分。
 あとは、未勝利からOPを連勝している③も、地脚があって怖い存在だ。

東京09R 日野特別(3上500万下 D短 2点)
  ◎ ⑮レッドゲルニカ
  ○ ⑩ラインフェルス
  ▲ ④コティニャック

東京10R 八ヶ岳特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑫バンゴール
  ○ ⑧ティックルゴールド
  ▲ ⑨キングカラカウア
  △ ④ラディウス

東京11R 夏至S(3上1600万下 D短 ①点)
  ◎ ⑭エイシンバッケン
  ○ ⑧エイシンバランサー
  ▲ ⑬カフジテイク

阪神09R 出石特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ②グレイスミノル
  ○ ⑪ナリタスターワン
  ▲ ③ラバニーユ

阪神10R 京橋特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑧サンライズセンス
  ○ ③アドマイヤツヨシ
  ▲ ⑦パドルウィール

阪神11R グリーンS(3上1600万下 芝長 1点)
  ◎ ⑬プロレタリアト
  ○ ⑪ペンタトニック
  ▲ ⑨グランアルマダ
  △ ①プレストウィック

函館10R 湯川特別(3上500万下 芝中 1点)
  ◎ ⑥ブルックデイル
  ○ ⑧サラザン
  ▲ ①アドマイヤアロマ
  △ ⑦コンチャフラメンカ

函館11R 大沼S(3上OP D中)
  ◎ ②モンドクラッセ     距離相性絶好
  ○ ⑨バンズーム       安定感買って
  ▲ ①イースターパレード 右回りに戻って

函館12R 長万部特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑦フェアラフィネ
  ○ ⑫[地]ウッディタイガー
  ▲ ④エクシードリミッツ

映画 『永遠のヨギ―』(☆☆☆)

改めて「ヨガって何だろう」思って観に行ったんだが、
パラマハンサ・ヨガナンダって人のヨガは「西洋ヨガ」と呼ばれるもので
(その呼称も正直どうかと思うんだが…)、
定期的に来るブーム的なヤツはこの人が世界に広めたヨガなんだね。
彼は、宗教色を廃し(だから「西洋ヨガ」と言うみたいだが)、
それがゆえに広まったようだが、
その精神は元々のヨガをキチンと受け継いでおり
(そりゃ、麻原彰晃みたいな我流じゃなく、ちゃんとしたグル(尊師)から
ヨガを学んでるから当たり前なんだろうけど)、
現在よく見られるようなフィットネス的なものではなく、
瞑想の一態様を本来は志向していたようである
(もっとも、それを押し出していたら、こんなには広まってなかっただろうが…)。
そう思って見ると、ヨガナンダの言わんとしてることもなんとなく見えてくる。
日本で言えば「天道(あるいはお天道様)」に近い感じを受けた。
「グル(導師)が常に見ている」とかいった表現はまさにその典型で、
インドのさまざまな宗教の中に「ヨガ」が入り込んでいるというのもうなずける。
裏を返せば、日本には独自に「天道」を体系化し、
それを伝道する言葉を持つものが現れなかったことを意味する
(その分宗教に寛容なのだが、寛容すぎて無節操だったりするわけだが…)。

なぜ、ヨガナンダの精神性が抜け落ちて、
ヨガが今の「フィットネス的なもの」になってしまったのかについて
触れてないのが残念ではあるが
(そういう意味では「教祖は偉大だが取り巻きがその偉大な教義をダメにする」
ひとつの典型と言えるかもしれないが…)、
インドの神秘がまた一つ深まったというか、やっぱ不思議な国であり、
不思議な人を生み出す神秘の国って感じだよなぁ…。

映画 『ディバイナー 戦禍に光を求めて』(☆☆☆)

世界的には、第一次世界大戦から100年である
(日本では5年ごとどころか毎年のように「あの戦争から○○年」とやってるが、
各国ではそういう感じにやってるんだろうか)。
今作は、英連邦の一員として協商側として戦ったオーストラリアと、
その際にオーストラリア軍と衝突したトルコの話である。
スタッフロール前のテキストで「第一次世界大戦の戦死者のうち、
半分の死体はいまだ不明となっている」という話が出てくるが、
ガリポリ半島での戦いは激戦だったようで
(地理的にはエーゲ海からイスタンブールに向かう上では重要な場所だからだろう)、
双方に多くの死者が出たようである。
戦後、トルコに進駐したイギリス軍は、遺体回収のため現地の探索を行っていた。
そこに、オーストラリアから従軍した息子を探しにジョシュア(ラッセル・クロウ)が
単身乗り込んでくる。
息子を失い、それがきっかけで結局は妻も失ってしまったジョシュアは、
危険も顧みず、いまだ戦争の爪痕生々しいガリポリ半島に、
軍の許可を得ずにやってきたのである。
イギリス軍は迷惑そうにしていたが、イギリス軍の手伝いをしていた
トルコの軍人は彼に何かを感じたのかそれとなく世話を焼くのだが…。

状況は呉越同舟に近いが、トルコの独立運動と、
ギリシャの侵略にさらされているトルコは、
いまだ戦争の痛みから立ち直っていないようである。
その象徴として宿で働く女性アイシャ(オルガ・キュリレンコ)が登場するのだが、
夫を殺した(とされる)オーストラリア人のジョシュアに、
当初露骨に嫌悪感を覚えるのだが、
息子が早くから彼になついてしまったこともあって、次第に心を開いていく。
でも、互いの国の関係というのも、本質的にはこういうものなのかもしれない。
キチンと理解を深めていくことで、恩讐はある程度超えられると思うのである。
それができていない(あるいは、する気が無い?)日本と中韓朝の関係というのは、
やはり未成熟だと思うし、アジア人の一つの悪い面なのかもしれない。
対話のチャンネルは常に確保しておく必要があると思うし、
そのために手段を選ばないことが、むしろ相手に付け入られないようにする
一つの妙手なのではないだろうか
(そのために日本は、やはり独自外交をできるようにするべきなんだろうが…)。

日本って、侵略らしい侵略をされたことがない国である
(あえて挙げれば元寇で侵略を受けたと言えるが、
それほど明確な意思を持って元軍が上陸したかどうか不分明なんだよね)。
白村江の戦いの後だって、天智天皇は「侵略してくるかも」と
ガクブルで、大津まで都を東遷させたけど、結局何も無し。
連合軍の進駐だって、本格的に植民地化するためだったわけではないんだし、
そういう意味では「国家を取り戻すための戦い」もしたことのない、
少なくとも特定アジアにとっては「侵略者」と言われても仕方のない国なのである
(侵略の不安から逃れるために国土を伸張させたという意味では、
確かに侵略者ではあるが、今も同じような不安から侵略国土を伸張している
人民中国に言われたくないわけだが…)。
一方で、そういう歴史的状況を一顧だにせず責任逃れをしている
日本の一部のお偉いさんの存在は、相互理解の大きな障害と言えるだろう。
ドイツと違って「自らが自らを処断する」歴史を持たない日本では、
結局責任関係をあいまいにして(アメリカの統治戦略のせいと言えなくもないが…)、
彼らに責任逃れできる余地を与えてしまったことが、
今に至る大きなキズになっていると言える。

「呉越同舟」とは、もともと「どんなにいがみ合ってる国同士でも、
両者同時に危機に陥ったならば助け合うこともできる」という意味である。
コレは外交上の手練手管ではない。危機感の共有の問題なのである。
今作のクライマックスなどは、その好例と言えるだろう。
地味だが、なかなか骨のある作品である。

映画 『レジェンド 狂気の美学』(☆☆☆)

1960年代のロンドンに実在した双子のギャングを、
トム・ハーディが一人二役で演じた今作。
ただ、内容は日本のヤクザものとそう変わらない。
組長が兄レジーで、弟ロンはいわゆる武闘派。
新しいギャング組織として外部からカネ回りに詳しい奴が入ってくるのだが
(その辺の構図は、まさに『アウトレイジ』そのものなわけだが)、
この武闘派と経済ヤクザがいがみ合い、そこから組織がほころびを見せる、
というところまで『アウトレイジ』なんかとほぼ同じ。
しかし、今作が『アウトレイジ』と決定的に違うのは、
まず幹部が実の兄弟であることと、
レジーが現実的で(日本で言えば山口組3代目田岡一雄)、
カタギの道を模索していて、
ソコに奥さん(フランシス:エミリーブラウニング)が絡んでくる、という点である。
両者をまとめると、
「カタギでないと救えない人がいる」一方で「カタギでは救えない命がある」
という、ある意味矛盾した命題と言えるかもしれない。
前者はレジーであり、後者はロンなのであるが、
レジーは言ってみればその狭間で板挟みになってしまうのである。
レジーは、カタギの道を模索し、
奥さんと一緒に居続けるためにはそれが必須だったわけだが、
田岡一雄がそうであったように構成員を食わせて行くため、
あるいはカタギの社会では生きる術を持たない者たちを食わせて行くためには、
ギャング組織を維持運営していかなければならないわけである。
ロンは、まさに「カタギの社会では生きて行けない人間」であり、
刑務所よりも精神病院の世話になってるような人間である
(しかもキリスト教的にはタブーのホモセクシャルだし…)。
双子の兄弟であるレジーが「(多分親に対する)忠義」と言っているように、
レジーが囲っているからこそロンは裏社会ででかい顔ができるわけである。
ただ、ロンはやはり頭のネジがだいぶぶっ飛んでるようで、
経済ヤクザの道を模索するレジーに物足りなさを感じてるのである。
結果的にロンが破滅のトリガーを引いてしまうわけだが、
その警告は作品のわりと早い時点から発せられている。
それでも、彼らが強大であるがゆえに見過ごされてしまうわけだが、
その辺の善悪は確かに難しいところであろう。

日本にも同じ時代があったわけであり、
『ヤクザと憲法』でも明示されているように、
戦後ヤクザやギャングの居場所はどんどん少なくされている。
そういう意味ではとっくに「不寛容社会」化しており、
ロンなどいは当時以上に生きにくい社会になっていると言えるだろう。
日本も、彼らをタブー視しなければ、
それこそ田岡一雄を主人公に同じような作品だって作れるわけで
(実際70年代には作ってるし…)、
日本にだって使える題材はまだまだいくらでもあるはずなのだが…。

映画 『クリーピー 偽りの隣人』(☆☆☆)

いろいろと考えさせられた作品。

まず、いきなりラストの話からするのだが、
あのラストは最近観た作品と同じ傾向だったので正直読めたし、
どうせあのラストにするんならもっと前倒ししても良かったと思うんだが、
単純に言うと現代人がいかに法に手足を縛られているかという話なのである。
半グレの話も実はそうなのだが、
今やヤクザも法のラチ内の存在にされてしまったために、
そういう意味ではちっとも恐ろしくないわけです。
今一番強いのは、法の世話にならなくてもいい人間
(≒法の保護を受けられない人間)と、
法の網をかいくぐれる人間なのである。
言い方によっては「アウトロー」と表現してもいいんだろうが、
一般生活を送りながら法の網をかいくぐってるヤツもいるので、
「アウトロー」という言い方は必ずしも適当とは言えないだろう。
そういう意味では、今作における西野(香川照之)のように、
特定の名前を持たない存在は、まさに「アウトロー」なのであり、
彼らのような自由人にとっては、法によって手足を縛られている
一般人をあしらうなどいともたやすいことだろう。

その西野は、その法に基づく「罪と罰」によって他者を支配する。
西野は、法の網をかいくぐる術を知り尽くしてると言っていいだろう。
そのために彼は(明示はしてないが)覚醒剤を使う。
使用しただけで罪になる上に、依存性がある覚醒剤は、
他者を支配する上でかっこうの道具と言えるだろう。
しかし、裏を返せばいくら厳罰化しても、むしろどんどん陰に籠ってしまって、
「他者を支配する道具」としての効力が増してしまうことになるわけである。
つまり、覚醒剤の力は法によって補強されている、
という側面を今作から垣間見ることができるのである。
世界的には少しずつ容認の方向に向かい始めているのも、
こう言った厳罰化のデメリットを見据えた上なのではないか、と考えることもできる。

それにしても、ドラマに出てくる刑事とは、どうしてああもマヌケなんだろうか。
知りもしない場所に単身乗り込んでいくのは、勇気ではなく無謀である。
だから野上(東出昌大)は消された上に拳銃まで取られるし、
谷本(笹野高史)は西野の罠に堕ちてしまうのだ。
何が「世界一優秀」だよ。平和ボケしてるとしか思えんね、まったく。

今作の致命的なところは、結局何の謎も解いていないことである。
西野は本当に水口だったのか。
西野があのような凶行に及ぶきっかけは何だったのか。
澪(藤野涼子)が西野に協力していた理由は何か。
もしかして、早紀(川口春奈)も澪と同じ役目だったのでは?
今作が実話で、しかも未解明なら致し方ないだろうが、
前にも同じような話を書いたかもしれないが、
フィクションなんだからその辺の種明かしぐらいは欲しいのである。
得体の知れない怖さが残るだけである。

得体の知れない、と言えば西野がまさにそうなのではあるが、
そうであるならばなおさら予告編の段階から
「西野はアヤシイ」っていう予断を与えてしまうのは、
作品として損だとワシは思うんだよね。
だって、アヤシイという先入観で観てしまったら、
西野の一挙手一投足全てが怪しくなってしまうわけだから、
その時点で「得体の知れなさ」半減である。
ぶっちゃけて言えば、昼間っから雨戸閉めっぱなしの家なんて
怪しい以外の何物でもないんだけど、
それでも予断を与えてしまってるのとそうでないのとでは、
見方も変わってくると思うのだ。
はっきり言って、タイトルと予告編で相当損してる作品。

映画 『帰ってきたヒトラー』(☆☆☆☆)

コレは、どぎついコメディだよねぇ。
ちょっと前に、ヒトラーがナチス党を立ち上げてから、
「全権委任法」を成立させるまでを調べたことがあるので、
彼が「民衆に選ばれた独裁者」ということは多少は知っていたが、
当時の民衆も、そして現代人も、
おそらく彼の野心の本性を見抜くことはできないだろう。
なぜなら、彼の言っていることは一面にして事実であり、
それを内心良く思っていない人々が少なくないからである。
現代で実際に起きている例で言えば、
間もなく投票が行われるイギリスのEU離脱問題であり、
アメリカにおけるトランプ旋風などが当てはまるだろう。
そして、日本も阿倍晋三の動きだけを見れば、
米英の例に倣うところもあるだろう。
要するに内向きの民族主義的な動きであり、
トランプなどを見れば強権的な指導者の待望論と見て取れなくもない。
一方でヒトラーは作中で「責任ある指導者」を待望すると言っている。
M添都知事の例を見るまでもなく、
少なくとも日本のリーダーは非常に軽い。
しかもそれは昨日今日の話ではない。
民衆は、一面において「なんでも決めてくれる人」を望んでいる。
ヒトラーの台頭はその顕著な一例であり、だからこそ民衆は彼を選んだのである。

確かにこれは、素直に笑えない、風刺のききまくった作品である。
本当に、現代にヒトラーがやってきたら、
今作のように見事に適応し、80年前の悲劇を繰り返す可能性もあるし、
それを招来する土壌は、前述したように充分に存在する。
ラストがぼやかされているのが若干艶消しではあるが、
あまり断定的に欠ける内容ではないので、
良心というか、惻隠の情と言うべきものであろう。
歴史を学ぶ大事さや、マスコミの凋落(あるいは堕落)ぶり、
そして、日頃自ら言っている「いかに文明が進歩しても、問題の本質は変わらない」
ということを改めて思い知らされる怪作と言っていいだろう。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-19

東京09R 芦ノ湖特別(3上1000万下 芝長 1点)
  ◎ ⑥アルター
  ○ ②マイネルサージュ
  ▲ ①ウインスペクトル

東京10R 青梅特別(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ⑩アサクサスターズ
  ○ ⑯ゴールデンバローズ
  ▲ ⑫クラーロデルナ

東京11R ユニコーンS(3歳GⅢ D短)
  ◎ ⑬ストロングバローズ
  ○ ⑫ゴールドドリーム
  ▲ ⑭グレンツェント
  △ ④ダノンフェイス
 地方の成績は度外視して、となるとOP勝ちの馬が強いこのレース。
 印を打った4頭がちょうどOP勝ちをしているのでそのまま争覇候補とする。
 本命は、伏竜Sを勝った⑬。
 間隔も空いているが、5戦して連対率100%だし、なんといっても鞍上が頼もしい。
 その⑬をヒヤシンスSで負かした⑫を対抗視。
 前走は交流重賞で1秒以上離された2着と連勝が途切れたが、
 単に距離が長かっただけかも知れないので、今回も逆転の1番手。
 3番手には、伏竜Sでは⑬の2着だった⑭。
 その後、青竜Sで勝ちこの舞台に駒を進めたわけだが、
 勝ったレースは全て今回⑬騎乗のルメール騎手が騎乗している。
 順調に使われている利を活かして、騎手頼みではなく自力で逆転するチャンスか。
 あとは、青竜Sで⑭の4着だった④も、既に昇竜Sを勝っており、
 今回は他馬と違い内枠に入ったのでその利を活かせば逆転の目もありそうだ。

阪神09R 小豆島特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑫メイクアップ
  ○ ⑤サウンドアプローズ
  ▲ ⑩パワースラッガー

阪神10R 三宮特別(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑬ゴーインググレート
  ○ ⑭モンテネオ
  ▲ ①ビリオネア

阪神11R 米子S(3上OP 芝短)
  ◎ ⑦ガリバルディ    安定感買って
  ○ ③クイーンズリング 実績上位で
  ▲ ⑥ダローネガ     相手なりに走る

函館10R 木古内特別(3上500万下 D中 ①点)
  ◎ ⑫サトノファンタシー
  ○ ⑧マイグランクロア
  ▲ ①ツクバイーメーカー
  △ ⑩コマノサラサ

函館11R 函館スプリントS(3上GⅢ 芝短)
  ◎ ④オデュッセウス
  ○ ⑦オメガヴェンデッタ
  ▲ ⑯ソルヴェイグ
 いよいよ3歳勢が、対古馬重賞に本格参戦。今回は5頭参戦。
 斤量比較や実績評価などが難しいが、過去2勝している。
 よって今回は3歳馬を本命視し、
 その中でも戸崎騎手が減量してでも乗ってくる④に注目する。
 重賞実績はないが、函館デビューの馬ということで馬場適性を評価する。
 もしかしたら生粋のスプリンターかもしれない。
 対抗には、古馬勢から重賞で惜しい競馬をしている⑦を推す。
 鞍上も頼りになるし、この馬も函館実績があるので、経験知の差で逆転も充分。
 3番手には、スプリント戦未経験で間隔も空いてて、しかも大外枠でも、
 3歳勢で唯一3歳重賞を勝っている⑯を推す。
 重賞までなら相手なりに走れると見るが…。

函館12R 北斗特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑧マキシマムドパリ
  ○ ⑮パリカラノテガミ
  ▲ ⑯シンボリジャズ
  △ ⑬シベリアンタイガー

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-18

6/11の結果
 2勝(江の島特別、舞子特別) 1分(安芸S) 3敗
  回収率 47.8%

6/12の結果
 2勝(エプソムC、箕面特別) 4敗
  回収率 52.1%
  年間回収率 71.6%
  通算回収率 72.1%

エプソムCこそなんとか的中したものの、人気どころが来てしまったため、
他の負債を埋め合わせるにいは至らず、回収率は低水準。
マーメイドSで、もっと思い切ったこと
(ナムラアンをバッサリ消して、5番手だったヒルノマテーラを買い目に加える)を
もしやっていれば…、というのはあるが、
そういう意味では新理論の完成度がまだまだ低いということなのかもしれない。
今週からは函館開催もスタート。なんとか浮上のきっかけになればいいのですが…。
6/11、6/12の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 函館:条件戦=単勝 OP以上=枠連

東京09R 八丈島特別(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ①ウェルブレッド
  ○ ④ミヤビエンブレム
  ▲ ⑥ネオヴェルザンディ

東京10R 相模湖特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑩スマートプラネット
  ○ ⑥レインボーラヴラヴ
  ▲ ⑪グランシルク

東京11R ジューンS(3上1600万下 芝中 1点)
  ◎ ⑩エアアンセム
  ○ ⑫アングライフェン
  ▲ ⑦ルミナスウォリアー

阪神09R 鷹取特別(3上1000万下 D中 1点)
  ◎ ⑬オールブラッシュ
  ○ ①モアニケアラ
  ▲ ⑮タガノヴェリテ

阪神10R 水無月S(3上1600万下 芝短 2点)
  ◎ ⑦コウエイタケル
  ○ ②ラヴァーズポイント
  ▲ ③コスモドーム

阪神11R 天保山S(3上OP D短)
  ◎ ⑩ゴーイングパワー 前走惜しい内容
  ○ ⑤キョウワダッフィー 阪神相性買って
  ▲ ①ポメグラネイト    重馬場で浮上
  △ ⑧ワディ        安定感はある

函館10R 駒ケ岳特別(3上500万下 芝長 2点)
  ◎ ⑤ロッカフラベイビー
  ○ ⑩メゾンリー
  ▲ ⑨ウインレーベン

函館11R HTB杯(3上1000万下 芝短 1点)
  ◎ ⑪ワンダフルラッシュ
  ○ ⑤カービングパス
  ▲ ⑨アドマイヤサブリナ

函館12R 遊楽部特別(3上500万下 芝中 2点)
  ◎ ⑧ブルックデイル
  ○ ①フェイブルネージュ
  ▲ ⑤オリエントワークス
  △ ⑮フライングレディ

映画 『マネーモンスター』(☆☆☆☆)

正直、今作の犯人(ジャック・オコンネル)は、
株取引がギャンブル同然の代物だとわかってないので、全然感情移入できない。
彼のやってることは、競馬新聞で
「競馬に絶対はある。今回は○○で決まり!」って書いた競馬新聞の予想に
マル乗りして大金をスッったからってその競馬新聞社に殴り込みかけるようなもので、
競馬をやってるワシから言わせると「バカじゃないの?」ってレベルだし、
実際恋人にもそうなじられる。
だから、ワシとしては彼の顛末自体はどうでもいいわけである。

むしろ、いくら犯人に脅されたからって、
この顛末を全部垂れ流しにてることであり、
テレビの影響力を他ならぬマスコミが実は測りかねてることとか、
タックスヘイブンの問題でも明らかになったことだが、
グレーな企業活動を取り締まるのは実はそう簡単ではないこととか、
作中の番組のカメラに映ってない部分の方がずっと面白い。
株価操作だって、ばれなければ犯罪にならないわけだし
(今作では完全にマッチポンプ的なことをやってるわけで…)、
金融資本主義ではある意味常套手段なわけである。
ソコに最終的には切り込んで行くわけであるが、
それをやるのがチャラい司会者ゲイツ(ジョージ・クルーニー)なわけで、
序盤は基本的にやられっぱなし。
しかし、その話術は健在で、後半には犯人を抱き込み、
株価操作の実態に詰め寄るいっぱしのジャーナリストに変身する。
日本のアナウンサー崩れには、絶対にマネできないよねぇ、コレは。
顛末を最後まで撮影し続けるカメラマンもそうだが、
非常にプロ意識が高い。
視聴率を稼ぐためには手段を選ばない、という意味ではえげつないが、
ワシ自身も「面白ければたいがいの事は許す」と言ってるように、
作中に出てくる視聴者や野次馬も、結局同様の心理なのである。
そして、事切れたら元の生活に戻ってしまうわけだから、
そりゃテレビ局は視聴率獲得に躍起になるわけですよ。
こういうプロ意識の高い人は、高給取りでもOKだと思いますよ、実際。

とはいえ、ラストはあの流れからすると切ない結末ではある。
結局テレビ局だけが焼け太りするような結果なので、
犯人はうまく使われてしまっただけである。
それこそ、「オレは悪くない、こいつらに騙されたんだ」
(広告にも書いてある、作品序盤の犯人のセリフ)と叫びたくもなろうというものである。
非常にアメリカンなエンタテインメント作品。

映画 『アウトバーン』(☆☆☆)

『エクス・マキナ』に続いて、「男ってショーもない生き物」な作品なのではあるが、
今作に関してはソレが「良い意味」で使える。
愛する女のためにはバカやるのである
(『エクス・マキナ』のケイレブもコレに近い心持ちだったんだろうが…)。
しかし、単純にバカやってるだけではない。
対立する組織の間をうまく綱渡りし、
うまく手札を用意して使い切るというのは痛快ですらある。
広告にあった「高級車でぶっちぎれ」要素は若干弱かったが、
単純にチェイス・アクション(『逃走中』的な)として面白い出来になっているので、
あまり小難しく考えなくても暇つぶし以上の作品に仕上がっている。

映画 『エクス・マキナ』(☆☆☆)

『ラザロ・エフェクト』もそうだが、
科学者なとといった人種の究極の目的は「神の領域」に立ち入ることなのであろう。
しかし、その領域に手をかけた人間たちというのは、
たいがい「マッドサイエンティスト」と呼ばれてしまうわけで、
今作でエヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)を作ったネイサン(オスカー・アイザック)も、
序盤からかなりアレな発言を繰り出してくれるし、
エヴァ以前の試作品も明らかに自分のシュミで作ったとしか思えない、
セクシャルな逸品ぞろい。彼は、単にダッチワイフを作りたかっただけなのでは?
その研究に巻き込まれたケイレブ(ドーナル・グリーソン)は、
ある意味いい迷惑ないっぽう、見事に今作において重要な役割を果たしてくれた。

とはいえ、進歩したAIを出し抜くというのは実際容易なものではないだろう。
相手は人間のウソを見破る一方で、
電気的に表情を滅殺できるわけである。
そこまで進歩していることに、ネイサンはうすうす気付いているのに、
結局自身の好奇心なのかわかからないが、
他人まで巻き込んでそのAIをさらに進歩させようとする。
こういうヤツはAIを扱ってはいけないという典型例なのではあるが、
こういうヤツこそ科学の進歩には必要だったりするわけで、
その辺の抑制に「宗教倫理」がどう役割を果たすかが、
来るべき「ポスト・シンギュラリティ」の時代のあり方を左右するだろう。

ラストが超あっさり味なのがもったいない。
せめて、エヴァの気持ちぐらいは知りたかったわけだが…。
『ノック・ノック』もそうだけど、男ってホントショーもない生き物だよねぇ。

映画 『ノック・ノック』(☆☆)

登場から「厚かましい女たちだなぁ」と思って観てたら、
そんなもんじゃなくて、最初から襲撃を計画してたっていうんだから、
女って怖いねぇ。これじゃあ新手の「美人局」じゃないですか。
しかも、目的が「特に無し」っていうね…。
盗撮とかまでやっておいて「目的無し」であんなことするって、
むしろそういうヤカラの方が怖いんだよねぇ、実際…
(『クリーピー』の予告編でも香川照之がそんな感じの役だよねぇ)。
なまじ目的があると、そこに付け入る隙が生まれてくるわけだけど、
それが無い上に、主人公のエヴァン(キアヌ・リーヴス)は
ハニートラップに引っ掛かってやられたい放題。
男子としては、もうやるせない気持ちになる映画なんだけど、
目的がないからオチが完全に投げっぱなし。
息子のセリフで「お後がよろしいようで」とか言ってる場合じゃないわ。

人間、誰しも疚しいところがあるんだから、
たしかにSNSの使い方なんかもう少しちゃんと勉強しないとダメなんだろうけど、
今作みたいな「事故」はそうそう防げるもんじゃないよね。
ただ、今作を観ると「善意」というものについて改めて考えさせられるものが無くも無い。
作中では描かれていないが、エヴァンに下心が皆無だったかと言えば、
男なんだから多分そんなことないはずだと思うんだけどねぇ…。

映画 『ラザロ・エフェクト』(☆☆)

死者蘇生とか人工知能(『エクス・マキナ』)とか、
SFも人知を超えた領域になると宗教倫理とか
オカルト的要素(コッチは『エクス・マキナ』には無いけど)が絡んでくるところが、
やはりキリスト教圏のキリスト教圏らしさ。
やっぱり日本が「ウェルカム、トランセンデンス」なのは、
宗教倫理があんまり無いからなのかもしれない。

しかし、前半のSF色が、肝心のゾーイ(オリヴィア・ワイルド)が蘇生してしまうと、
すっかりただのオカルトホラー。
でもって、悪魔的超能力を手に入れて、
他のメンバーをただただ殺しまくって終了、と思いきや、
ラストで蘇生人間界のアダムとイブ的なものを作って終了という、
最後までSFじゃなくオカルトホラー寄りの出来。
そう思うと、蘇生の過程も謎だらけ
(試行錯誤の段階を全部すっ飛ばしてるからなんだけど)な一方、
製薬会社が盗撮してまで手に入れたかったところを見ると、
一定の科学的根拠(あくまでも作内だけの話だが)があるということなのだろう。
むしろその辺(大学の研究費の取り合いとか、スポンサーとの兼ね合いとか)を
フィーチャーした方が面白かったかもなぁ…。
がんばって、後半までSFっぽさを残してもらいたかった。

映画 『64-ロクヨン- 後編』(☆☆☆☆)

模倣事件が起こったところで前編が終わったわけだが、
模倣事件の犯人は、テレビ版と違ってアッサリと判明します。
今作は、テレビ版を全く意識してないはずはないので、
そうなると違いを際立たせる必要があるわけで、
その部分は後編における被害者のはずの目崎(緒形直人)が
警察で取り調べまがいのことをされて以降を引っ張ることに出ている
(ちなみにテレビ版は、その部分がすごくアッサリしてる、
というか目崎はしょっ引かれたらアッサリ認めて終了だったからなぁ)。
つまり、その部分の出来が、後編の、
いやこの映画全体の評価を左右すると言えるだろう。
ワシとしては、テレビ版のあまりにもアッサリしてるのもどうかとは思ったが、
映画版は逆にこってりし過ぎてるというか、
後編全体がある意味「人間の良くない部分」の大売り出し的な感じで、
目崎がしょっ引かれて以降の部分は、
のらりくらりと逃げ切ろうとする目崎に、
「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ」とばかりに蛮行に至ってしまうところが、
行き詰まった組織に風穴をあける唯一の方法だとわかる一方、
そういう人間が結局報われないところにやるせない感じを抱きもするわけで…。
今作に爽快感を求めるのは間違ってるし、
そういう性質の作品でないことも十分承知はしてるのだが、
テレビ版とはまた違う意味でモヤモヤさせられる作品。
「すまじきは宮仕え」とはよく言ったものである。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-12

東京09R 小金井特別(3上1000万下 D短 1点)
  ◎ ①プリサイスエース
  ○ ⑯エイシンバランサー
  ▲ ⑩ウェイトアンドシー

東京10R 多摩川S(3上1600万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑩アンタラジー
  ○ ④チェリーヒロイン
  ▲ ⑦マカハ
  △ ③ヘイジームーン

東京11R エプソムC(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑦ロジチャリス
  ○ ⑱ルージュバック
  ▲ ⑯フルーキー
  △ ①ラングレー
 本命は、連勝中で東京コースとも相性が良さそうな⑦。
 福永騎手騎乗時は3戦3勝と鞍上との相性も良く、安定感もある。3連勝も充分だ。
 対抗には、「持ってない」馬⑱。
 持ち時計には不安が残るが、良い言い方をすれば相手なりに走れるわけで、
 鞍上との相性も良く、実力的にも本命と互角以上のものはあると見る。
 3番手には、賞金稼ぎ過ぎて斤量増はされているが、
 距離相性も良く、鞍上も魅力的な⑯を推す。
 あとは、京都3連戦で内容のある競馬をした①も、
 関東では得意な東京コースでのこのレースで初重賞制覇に挑む。

阪神09R 三田特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑨メイショウタチマチ
  ○ ⑤ジュンヴァルカン
  ▲ ⑥サダムロードショー
  △ ①ステイザコース

阪神10R 箕面特別(3上1000万下 D短 ①点)
  ◎ ⑧スマートアヴァロン
  ○ ③エルフィンコープ
  ▲ ①ウォリアーズソウル

阪神11R マーメイドS(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ⑫リラヴァティ
  ○ ⑤ハピネスダンサー
  ▲ ⑩ゴールドテイラー
  △ ②ナムラアン
 ポイント的には②がトップ評価なのだが、OP勝ちの実績を持つ馬は、
 3着にも入ったことがないため、今回は4番手まで評価を落とす。
 また、ポイント2位の⑩も、1000万下勝ちまでの実績しかなく、
 過去2着までしかないので3番手止まり。
 代わって本命に推したのは、今年のオークス馬シンハライトの姉に当たる⑫。
 前走1600万下を勝ち、かつ既に重賞2着の実績もある。
 斤量もギリギリ過去勝ったことのある範囲内に収まっていて、
 ハンデキャッパーからも相応に評価されているので、今回はチャンス大と見る。
 対抗には、ここ3戦重賞で惜しい競馬が続く⑤。
 芝2000mでは成績が極端なのだが、
 この馬も斤量的にはそれなりに評価されているので、今回は良い方に出ると見るが…。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-11

6/4の結果
 1勝(稲村ヶ崎特別) 5敗
  回収率 37.1%

6/5の結果
 2勝(ホンコンジョッキークラブトロフィー、安田記念) 1分(三浦特別) 4敗
  回収率 125.8%
  年間回収率 72.2%
  通算回収率 72.1%

安田記念は、的中したものの同枠で予想した方じゃない方が来たことによるもの
(外国馬が、よもやのビリだったもんなぁ…)。
相変わらず、ビシッとは当てられてないわけで、決して楽観できる状況ではないです。
しかも、条件戦単勝予想にしてたこともあり、阪神は6戦全敗。
まずは、わかりやすく阪神の方から手を入れて行くこととする。
6/11、6/12の買い方は以下の通り。
 東京:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=複勝 OP以上=ワイド

東京09R 江の島特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑤ミッキージョイ
  ○ ①マリオーロ
  ▲ ⑨キングカラカウア

東京10R 八王子特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ①ケイツートール
  ○ ⑥ステージジャンプ
  ▲ ⑤クールエイジア
  △ ④レオナビゲート

東京11R アハルテケS(3上OP D短)
  ◎ ⑨チャーリーブレイヴ 前走惜しい内容
  ○ ①フィールザスマート 東京に戻って
  ▲ ⑤サノイチ        1つ叩いて

阪神09R 生田特別(3上500万下 芝長 1点)
  ◎ ⑥ダノンアローダ
  ○ ⑦マイネルレオーネ
  ▲ ⑧チャパラ

阪神10R 舞子特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑥ベステンダンク
  ○ ④ダノンシーザー
  ▲ ①エリシェヴァ

阪神11R 安芸S(3上1600万下 D短 2点)
  ◎ ⑨ダノングッド
  ○ ⑬ベック
  ▲ ⑮カフジテイク
  △ ⑤パーティードレス

映画 『復活』(☆☆)

ワシは、「教祖自身は素晴らしい人なのかもしれないが、
その教祖にぶら下がってるヤカラの都合の良い解釈が、
教祖の思いをゆがめ、あるいは今日その思いから遠ざかる原因を作っている」
と思っている。
それを、改めて今作を見て確信した。
「右の頬を打たれたら、左の頬を出しなさい」じゃないけど、
基本的には「赦し」なはずなのに、
1000年もしたら「聖地奪還」と称して異教徒に戦争を仕掛けるわけだし、
もっと時代が下ればキリスト教徒同士で戦争したりし始めるわけで、
おそらくイエス・キリストはそれを望んではいないと思うんだけど、
キリスト教徒の方々はそうは思わないんだよねぇ、なぜか…。
そういう意味では、「どれほど文明が進歩しても、問題の本質は何も変わらない」
というワシの考え方も再確認できたわけで、
まぁそういう意味では勝ちのある作品だったわけだが、
制作者側がキリスト教徒である以上、
いくらお話の上でキリスト教徒でない人間の視点を提示しても、
それがあまり効果的に機能しないわけで、
結局「布教フィルム」とそう変わらないと思うのである。
ホント、キリスト教ってとにかく「広めたい」んだねぇ。

映画 『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』(☆☆☆)

71年前のエリザベス女王が、
1度だけお忍びで外出した話自体は史実。
しかも、どうやら後日公式発表があったようだが、
今作ではその「公式発表」を隠れ蓑にして、
さらなるお忍びを創作した作品のようである。
内容的には、「ドタバタ」+『水戸黄門』といった感じで、
コレをきっかけにエリザベスが民政に目覚めた、的な切り口なわけであるが、
あまりにもコメディタッチに振り過ぎてしまってるのが問題。
以前、「真実と真実の間にウソを挟むと、全部が真実っぽくなる」
というのと対比させて
「ウソとウソの間に真実を挟むと、真実もウソっぽくなる」という話を聞いたことがある。
今作は、まさに後者の典型と言っていい内容で、
そういう意味ではあまり出来のいい話ではない。
そうは言っても、良くも悪くも「開かれた王室」を象徴するような話で、
日本の皇室ではこういう映画を作るって話が出ただけで潰しにかかってきそうである。
また、当時のイギリスの空気を知るという意味では興味深かったし、
まぁ茶化し過ぎではあるがなかなか楽しい映画ではあると思う。

映画 『サウスポー』(☆☆☆)

今作なんか観てると(『クリード』も似たようなものだが)
スポーツビジネスって品が無いというか
(『グラゼニ』の代理人も同じ穴のむじなって感じだけど)、
稼げる間に使えるだけ使い倒して
(もちろんアスリートには「引退後のため」って言い含めるんだけど)、
使い物ならなくなったらはした金(払うだけマシなのかも…)を出して「はいさよなら」、
なわけである。
今作では、わりと早い時点でその話になるわけだが、
そこでプロモーターと奥さんの対立みたいなものから始まる。
しかも、旦那さんそっちのけで。
プロモーターは、上記したようなビジネスライクな話を進め、
奥さんは旦那さんの体をいたわって家族中心の話を進めようとする。
旦那は、どうやらプロモーター寄りの考え方のようなのだが、
奥さんに頭が上がらないようで基本的にはお任せ。
そんな中、事件が起こってしまう。
同級の若い選手の挑発を受けた旦那が、若い選手に食ってかかり、
その混乱の中奥さんが銃で撃たれ、そのまま死亡。
この若い選手が、後々旦那のプロモーターと組むことから、
冒頭の旦那と若い選手の絡みは、プロモーターが陰で糸引いてるのでは、
と勘繰ったりもするのだが、本筋と関係ないので犯人探しも特に無し。
で、裁判費用やら何やらいろいろ入り用になった上に、
奥さんという枷がなくなったためプロモーターのいいなりで試合を行うことに。
しかし、奥さんを失ったばかりでまともな練習もできてない。
気持ちも全く入ってないため、むざむざと格下の選手に負けてしまう。
この敗北は、ただの敗北ではない。彼にとってはキャリア初の敗戦なのである。
そうすると、彼のカネに群がっていた輩が去って行くのは早い。
さらに、1年の試合禁止などもありもともと生活力のない旦那は、
裁判所から扶養能力なしと判断され娘とも引き離されてしまう。
この、過去の栄光以外何も無い状態からの復活を描くのが今作である。

先にも書いたように、このプロモーターは真っ黒である(黒人だけに…)。
過去には旦那のために審判にカネを掴ませて裁定を買ったこともあるようだし、
「試合禁止などそうにでもなる」と、旦那に持ちかけてくるように、
おそらく大概の事はカネで解決するのであろう。
『クリード』でも、親の七光りであり得ないステップを経てタイトルマッチに挑むわけだが、
今作もそういう意味では過去の栄光であり得ないステップを経て
タイトルマッチが組まれるわけだが、
キャリアの浅い『クリード』のケースと違って、
今作では「自分は噛ませ犬」であることを理解しながらも、
ある意味カネのために試合に挑むわけである。

ずいぶんフリが長くなってしまったが、
話自体はわりととんとん拍子で進んでしまうので、
良く言えば人間ドラマに集中できるのだが、
悪く言うと個々の登場人物の背景が全体的に浅いのである。
例えば、試合禁止中のトレーナーとも、過去に何かあったようだし、
そもそもそのトレーナーのジム似通ってくる練習生たちだって、
いろいろありそうな感じである。
でも、そういうのはバッサリ行っちゃってるわけで、
なんかこう、もったいない感じはするが、その辺りは時間の制約もあるので、
割り切って考えるべきところ、ということだろう。

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-05

東京09R ホンコンジョッキークラブトロフィー(3上500万下 芝中 ①点)
  ◎ ③シャクンタラー
  ○ ⑧ヴェルジョワーズ
  ▲ ⑨レッドソレイユ

東京10R 由比ヶ浜特別(3上1000万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑤ブリクスト
  ○ ④メイショウメイゲツ
  ▲ ⑮ワンスインナムーン

東京11R 安田記念(3上GⅠ 芝短)
  ◎ ⑧モーリス
  ○ ⑦サトノアラジン
  ▲ ③ロサギガンティア
  △ ⑤[外]コンテントメント
 本命は、去年の安田記念からGⅠ4連勝中の⑧で仕方ないだろう。
 適性ももちろん示しているし、問題と言えば乗り替わりぐらいかもしれない。
 対抗以下が混戦。
 京王杯SC1着の⑦と同2着の③は単純に調子が良さそうだし、
 ⑦は安定感、③は東京実績と鞍上と、ウリもあるので今回も勝ち負けと見る。
 あとは、前走⑧の2着だった香港馬の⑤も、
 コースさえこなせば今回も勝ち負けは可能と見る。

東京12R 三浦特別(3上1000万下 D短 2点)
  ◎ ⑤ブラゾンドゥリス
  ○ ⑯ベストマッチョ
  ▲ ⑥フジマサクラウン

阪神09R 鶴橋特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑤フェイブルネージュ
  ○ ⑧ラグナグ
  ▲ ②サトノアッシュ
  △ ③ウィズアミッション

阪神10R 加古川特別(3上1000万下 D中 ①点)
  ◎ ⑬タガノヴェリテ
  ○ ⑯ミツバ
  ▲ ⑧ディアブルーダー
  △ ⑨ダイナミックウオー

阪神11R 垂水S(3上1600万下 芝中 2点)
  ◎ ⑥トーセンビクトリー
  ○ ⑤グァンチャーレ
  ▲ ⑧アルテ

「新・中央競馬予想戦記」 2016-06-04

東京09R 国分寺特別(3上500万下 芝短 1点)
  ◎ ⑩クワトロガッツ
  ○ ③スターファセット
  ▲ ⑧ムーンクエイク

東京10R 稲村ヶ崎特別(3上1000万下 芝中 1点)
  ◎ ⑤ナスノセイカン
  ○ ⑧フジマサエンペラー
  ▲ ⑨テーオービッグバン

東京11R 麦秋S(3上1600万下 D短 1点)
  ◎ ⑯クラウンシャイン
  ○ ⑥ソルティコメント
  ▲ ②クロスボウ
  △ ⑪メイショウカノン

阪神09R 戎橋特別(3上500万下 芝短 ①点)
  ◎ ⑬ジェントルヴァウ
  ○ ⑫オールインワン
  ▲ ⑩ゲンキチハヤブサ

阪神10R 三木特別(3上1000万下 芝中 ①点)
  ◎ ⑪バイガエシ
  ○ ③アスカビレン
  ▲ ⑥サウンドデューク

阪神11R 鳴尾記念(3上GⅢ 芝中)
  ◎ ③サトノノブレス
  ○ ⑦パッションダンス
  ▲ ④アズマシャトル
 本命は、中距離では安定した力を持つ③。
 前走は、特殊な距離のレースなので度外視でいいだろう。
 今年も重賞を勝っており、このメンバーなら今回も勝ち負けだろう。
 対抗には、成績が極端だが前走勝っている⑦。
 今回は鞍上にも期待できそうだし、阪神コースとの相性も良さそうなので、
 今回は連勝機と見る。
 3番手には、長期休養明けだが距離相性は良い④。
 去年このレース3着で、休み前のレースも勝っており、
 リフレッシュ効果込みで今回も期待してみたい。

映画 『ヒメアノ~ル』(☆☆☆)

同じ原作者の『ヒミズ』を観た時は
「商業誌っぽいラスト」と書いていたのを見返して思い出したのだが、
今作もいちおう「商業誌っぽい」終わり方(画的にはR15らしいグロ描写だけど)。
ただ、森田(森田剛)がなぜその闇に堕ち、そしてあの瞬間正気に戻ったのか、
明示されてないので、観終わった後も若干引きずる感じはある
(あまり後味の良くない余韻と言えなくもないが)。
「イジメ」と「白い犬」が両者のキーになってきそうではあるが、
前者はともかく後者にそれほどインパクトがあるとは思えないので、
後者の方は本当によくわからない。

「日常と狂気」がテーマになってるけど、
「イジメ」とか「ストーカー」って充分日常に潜む狂気というか、
結局イジメが起こるような社会を経て実社会に飛び出すわけだから、
実社会でイジメが起こるのもある意味必然というか、
そこを切り離して考えてるのがホントはおかしいし、
また切り離せてしまってるのも学校社会の特異性というか、
日本社会の「ムラ性」にもしかしたら起因してるのかな、とか、
まぁいろいろ考えてしまったわけだが…。

某映画の宣伝文句に「世界一優秀な日本警察」というのがあるが、
今作を観ると「どこがやねん」というか、
「これで世界一優秀なら他国の警察など推して知るべし」というぐらい無力。
ストーカー犯罪に関しては現実でも「民事不介入」レベルだし、
今作では人質取られてなす術なしの上に、
目の前でさらに一人殺されるという失態ぶり。
たびたび書いているが、法律でがんじがらめのプロ(ヤクザ)よりも、
シロートの方がよっぽど怖いわけで、
しょせん猟犬揃いの警察官は、自分たちの仕事を減らすための
「犯罪予防研究」には力が入らないってことなんでしょうね。

とまぁ、実社会のことをいろいろと考えさせられる作品なのではあるが、
内容としては思ったほど無いかも。
「他人の心の闇などわかりはしない」というのが本当のところだとしても、
今作はあくまでもフィクションなんだから、
その辺はもう少ししっかり明示してもいいと思うんだよね。
グロ描写も多く、観客を選ぶ映画でもあるし、積極的に推せる映画ではない。

「新・中央競馬予想戦記」2016年第5開催を振り返って

①5/28、5/29の結果
 (1)5/28の結果
  1分(京都ハイジャンプ) 6敗
   回収率 15.4%
 (2)5/29の結果
  2勝(青嵐賞、目黒記念) 7敗
   回収率 58.3%
   年間回収率 71.7%
   通算回収率 72.1%

②開催を振り返って
 (1)前開催に続いて、GⅢだけは良かった
  (全体:15戦73.9% GⅢ:3戦160.8% GⅡ:7戦66.2% GⅠ:5戦39.6%)
 (2)条件級では1000万下だけ100%越え
  (29戦通算 108.4%)
 (3)芝戦は、特に中距離が良かった
  (全体:83戦77.4% 短:35戦49.4% 中:34戦103.1% 長:14戦89.7%)
 (4)開催3場ではいちばんレース数は少ないが、新潟コースがいちおう良かった
  (24戦通算 135.0%)
 (5)OPや重賞が多いせいもあるが、3歳限定戦が悪かった
  (26戦通算 33.9%)
 (6)京都コースが相当足を引っ張った
  (35戦通算 24.2%)

③開催全体の総括
 開催回収率は、79.6%と年間回収率を若干押し上げる効果があった今開催。
 京都コースの成績が相当悪かったことを考えれば、
 相当良い開催だったのではないかと思われる。
 それでも、馬券的には「ああしたら良かった」「こうしたら良かった」と思うことが、
 相変わらず一再ではなく、馬券がヘタなのが常に課題ではあります。
 まぁ、「完璧など存在しない」と思いながら「完璧を希求」するという、
 矛盾に満ちたことを毎週やってるわけですから、悩みは尽きないわけですが…。

⑥6/4、6/5の買い方
 東京:条件戦=単勝 OP以上=枠連
 阪神:条件戦=単勝 OP以上=枠連

映画 『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(☆☆☆☆)

「本当に探し求めていたものは、実は身近にあった」という、
『チルチルミチルの青い鳥』的な結末になってしまうのが、
いかにも覇権国家アメリカらしいところではあるが、
こんな問題だらけのアメリカの制度に、
戦後寄りかかりっぱなしの日本にとっても、
今作で示された問題点はそのまま当てはまるわけで、
そういう意味では興味深くもあり、また示唆に富んだ作品とも言える。

では、日本の身近に「青い鳥」はいるのか?
例えば、『エンド・オブ・キングダム』で持ち出した「忍者」もそうかもしれないし、
昨今のテレビ界を賑わす「日本スバラシイ」的なバラエティ番組にも、
少なからず見られるものかもしれない。
一方で「いかに社会や文明が進歩しても、問題の本質は変わらない」わけで
(だから、2500年も前の言葉が今だに重宝がられるわけだが)、
我々はいつからボタンを掛け違えたのか、ということについて、
もっと真摯に向かい合う必要があることも確かだし、
それに関する話が今作でも出てくることは、
やはり歴史あるヨーロッパの事例を多く引いていることの証左とも言えるだろう。

今作は、マイケル・ムーアらしい毒気があまり無いことが、
ある意味残念ではあるが、結末が『青い鳥』なので
そういう意味で言えばやはり皮肉がキツイわけである。
「アメリカの模倣」に成り下がりかけてる日本にとってもこの皮肉はキツイわけだが、
政治や経済における「青い鳥」が見出せないという意味で言えば、
アメリカよりも問題は根深いと言えるかもしれない。
「他山の石」とすべき映画(既に紹介されている事例も少なくないが…)。

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