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映画 『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(☆☆☆☆)

「本当に探し求めていたものは、実は身近にあった」という、
『チルチルミチルの青い鳥』的な結末になってしまうのが、
いかにも覇権国家アメリカらしいところではあるが、
こんな問題だらけのアメリカの制度に、
戦後寄りかかりっぱなしの日本にとっても、
今作で示された問題点はそのまま当てはまるわけで、
そういう意味では興味深くもあり、また示唆に富んだ作品とも言える。

では、日本の身近に「青い鳥」はいるのか?
例えば、『エンド・オブ・キングダム』で持ち出した「忍者」もそうかもしれないし、
昨今のテレビ界を賑わす「日本スバラシイ」的なバラエティ番組にも、
少なからず見られるものかもしれない。
一方で「いかに社会や文明が進歩しても、問題の本質は変わらない」わけで
(だから、2500年も前の言葉が今だに重宝がられるわけだが)、
我々はいつからボタンを掛け違えたのか、ということについて、
もっと真摯に向かい合う必要があることも確かだし、
それに関する話が今作でも出てくることは、
やはり歴史あるヨーロッパの事例を多く引いていることの証左とも言えるだろう。

今作は、マイケル・ムーアらしい毒気があまり無いことが、
ある意味残念ではあるが、結末が『青い鳥』なので
そういう意味で言えばやはり皮肉がキツイわけである。
「アメリカの模倣」に成り下がりかけてる日本にとってもこの皮肉はキツイわけだが、
政治や経済における「青い鳥」が見出せないという意味で言えば、
アメリカよりも問題は根深いと言えるかもしれない。
「他山の石」とすべき映画(既に紹介されている事例も少なくないが…)。

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