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映画 『ヒメアノ~ル』(☆☆☆)

同じ原作者の『ヒミズ』を観た時は
「商業誌っぽいラスト」と書いていたのを見返して思い出したのだが、
今作もいちおう「商業誌っぽい」終わり方(画的にはR15らしいグロ描写だけど)。
ただ、森田(森田剛)がなぜその闇に堕ち、そしてあの瞬間正気に戻ったのか、
明示されてないので、観終わった後も若干引きずる感じはある
(あまり後味の良くない余韻と言えなくもないが)。
「イジメ」と「白い犬」が両者のキーになってきそうではあるが、
前者はともかく後者にそれほどインパクトがあるとは思えないので、
後者の方は本当によくわからない。

「日常と狂気」がテーマになってるけど、
「イジメ」とか「ストーカー」って充分日常に潜む狂気というか、
結局イジメが起こるような社会を経て実社会に飛び出すわけだから、
実社会でイジメが起こるのもある意味必然というか、
そこを切り離して考えてるのがホントはおかしいし、
また切り離せてしまってるのも学校社会の特異性というか、
日本社会の「ムラ性」にもしかしたら起因してるのかな、とか、
まぁいろいろ考えてしまったわけだが…。

某映画の宣伝文句に「世界一優秀な日本警察」というのがあるが、
今作を観ると「どこがやねん」というか、
「これで世界一優秀なら他国の警察など推して知るべし」というぐらい無力。
ストーカー犯罪に関しては現実でも「民事不介入」レベルだし、
今作では人質取られてなす術なしの上に、
目の前でさらに一人殺されるという失態ぶり。
たびたび書いているが、法律でがんじがらめのプロ(ヤクザ)よりも、
シロートの方がよっぽど怖いわけで、
しょせん猟犬揃いの警察官は、自分たちの仕事を減らすための
「犯罪予防研究」には力が入らないってことなんでしょうね。

とまぁ、実社会のことをいろいろと考えさせられる作品なのではあるが、
内容としては思ったほど無いかも。
「他人の心の闇などわかりはしない」というのが本当のところだとしても、
今作はあくまでもフィクションなんだから、
その辺はもう少ししっかり明示してもいいと思うんだよね。
グロ描写も多く、観客を選ぶ映画でもあるし、積極的に推せる映画ではない。

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